晃華学園中学校 入試対策
2019年度「晃華学園中学校の算数」
攻略のための学習方法
過去問演習について
本校の場合、過去問演習において注意する点があることを知っておく必要がある。市販の過去問題集だが、出版社によっては発行されておらず、発行されている出版社もあるが、各年度の1回分ずつしか掲載されていない。本校のホームページでは、過去5年のすべての過去問を見ることができるが、自力で学習するのに十分な解説が掲載されていない。したがって、過去問演習を自力で行うには、いろいろ不都合が生じやすい。信頼できる指導者に、本校を目指していることを早めに知らせ、過去問の進め方などを相談するとよい。また、解説がない過去問に取り組むと、間違えた問題の直しなどのために指導者に質問しなければならない機会が増える。このため、過去問の進捗状況が遅れがちになりやすいので、早めに過去問に取り組むとよい。
問題の難易度の変化について
近年の問題は、かつての問題に比べて取り組みやすくなっている。このため、各分野とも基本的な内容をきちんと押さえたうえで、標準的な問題に数多く触れておけば、本校の問題に対応できるだろう。とはいえ、安易な解法丸暗記などに頼ることなく、考え方をしっかり理解した上で問題を解くことが重要である。
また、数年前までは、やや難しい問題も少なからず出題されている。当時は問題の難易度の差も大きかっただけに、突然考えにくい問題が出題される可能性がないとは言い切れない。特に算数が得意な受験生は、やや難易度の高い問題にも触れておくとよいだろう。
数の性質の対策
数の性質に関する問題は、本校では頻出である。標準的な問題に対応できるようにすることはもちろんのこと、原理・本質をしっかり理解しておくことを重視したい。深く理解していれば、多少難しい問題が出題されても対応できるものである。なお、この分野は差が付きやすい分野でもあるので、算数が得意であれば、やや難しい問題にも触れておくとよいだろう。
図形の問題の対策
平面図形・立体図形どちらもしっかり対策をする必要がある。平面図形に関しては、特定の対策をするというよりは、多くの問題に触れて経験を積むことが大切である。できなかった問題は、ポイントがどこにあるのかきちんと確認しながら学習しておくことが重要である。立体図形に関しては、粘り強く考えることが大切である。解けないからといってすぐに解説に頼るのは好ましくない(もちろん程度にもよるが)。十分に手と頭を動かしてから解説を見るようにしないと、なかなか出来るようにならないのがこの分野の特徴でもある。
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2019年度「晃華学園中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
近年、難易度の高い問題がほとんど見られず、平均点が高くなることが多かった。しかし、今年度はやや難易度の高い問題も出題されており、平均点も低下した。
試験時間については、今年度もゆとりがあるので、慌てることなくじっくり取り組むことができる。
※時間が余った場合は見直し等に使おう。
【大問1】小問集合
- 難度:易
- 時間配分:9分
- ★必答問題
ほとんどが基本的な問題である。
(1)は計算問題。
(2)は速さの基本問題。
(3)は場合の数の問題。計算で求めた方が楽だが、樹形図を使って書き出すことも可能である。
(4)は比を利用する問題。典型的な問題である。
(5)は平面図形。相似な図形に注目すれば、容易に答えが求められる。
(6)は立方体の展開図についての問題。展開図に面を付け加える問題だが、考えられるものをすべて答える必要がある。まずは、5つの面を組み立てた図を書いてみるとよい。
【大問2】立体図形
- 難度:易
- 時間配分:4分
- ★必答問題
(1)は四角すいの体積を求める問題。公式通りに計算するのみである。
(2)は、2つの立体の表面積の差を求める問題。どちらの立体も表面積を求めることができないので、表面積の差を直接求めることになる。
【大問3】倍数算
- 難度:標準
- 時間配分:5分
(1)(2)ともに、A、B、Cがもらう個数の関係をきちんと捉えれば難しくない。短時間で終わらせることができるだろう。
【大問4】平面図形
- 難度:標準
- 時間配分:4分
- ★必答問題
2つの円が移動する様子を分析する問題。
(1)は、2つの円が接するまでの時間を求める問題。2つの円が動く長さの和について考えればよい。
(2)では、一方の円が他方の円の内側に入っている状態について考える。図を書いてみると、解きやすくなる。
【大問5】表の活用
- 難度:標準
- 時間配分:8分
(1)は、問題文に書いてある内容を整理したうえで、表を完成させる問題。落ち着いて問題文を読めば、難しくない。
(2)は(1)で作成した表を活用する問題。表から、野菜Aをなるべく多くすればよいことが分かる。あとは論理的に考えていけば答えにたどり着くことができる。
【大問6】数の性質
- 難度:やや難
- 時間配分:8分
数の性質についての問題で、本質をきちんと理解しているかも試される。かつての本校を思わせる問題で、近年の問題としては意欲的な出題といえる。256と256256の関係に注目し、そこから本質を見極めることがポイントになる。
攻略のポイント
終盤の問題は難易度が高くなるので、【大問1】~【大問4】で得点を稼いでおく必要がある。【大問1】~【大問4】は基本~標準レベルの問題が中心だが、ミスや勘違いを起こしやすい問題もあるので、慎重に解くようにしたい。算数が得意でない場合、【大問5】【大問6】については、解けそうな問題のみ取り組み、考えにくいと思われる問題は深追いしなくてもよいだろう。【大問1】~【大問4】のチェックを優先することも戦略的には有効である。
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