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晃華学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2024年度「晃華学園中学校の社会」
攻略のための学習方法

出題構成

例年、総解答数は30前後で大問は2~4問ほどだった。

年度によって、大問ごとにだいたい分野が分けられている場合もあり、各分野が融合している総合問題の年度もあったので、特に「大問ごと」という意識は持たない方が良い試験であった。

近年に試験時間が25分から35分に伸びたが、2019年度から25分になり総解答数もその分、少なくなっている。今後の試験時間と問題数に注意しておきたい。

一時期は大問3つがそれぞれ歴史・地理・政治と分野ごとに分けられていたが、2018年度以降では大問は1つだけの総合問題にもどり、年度により形式に変化が見られる。

設問の内容にはあまり変わりは無く、1~3行の記述問題が4~6問ほど、残りは用語記入と記号選択で、記号選択の方が問題数は少し多めの場合が多い。

用語記入と記号選択の問題は、中学入試の基本的事項を答えさせるものが多い。記述問題は出来事・制度の説明や資料から読み取れることを考えさせる問題など、やや難度の高いものが出されている。全体として文字を書く分量も多くなるので、スピードも必要とされる点、意識しておくべきである。

歴史分野

原始時代から現代まで、政治・経済・文化・外交など、まんべんなく幅広い範囲から出題されており、とくに偏りは見られない。資料・図版は資料集などで一般的に見られるものが多く、用語記入や記号選択も基礎的な知識で答えられるものがほとんどである。

この分野で出される記述問題は、出来事や制度について説明させるものが多い。ただその用語を覚えているだけではなく、その背景などの周辺事項も理解しておく必要がある。

また、年代順の並べ替えの問題が出された年度もあるので、基本的事項をしっかり覚えた上で、資料集・年表などで各時代の特徴と流れもとらえておくようにしたい。

地理分野

国土と自然、農業・工業などの産業について、地図や統計を用いて出題されている。

ひとつの県や地方をテーマにしたり、日本全体から広く訊かれたりと、形態も様々である。また、世界地理の問題も近年よく見られる。位置を訊かれる問題も多いので、白地図も活用すること。

この分野の記述問題は資料やグラフから考えられる原因・理由を問うようなものが多いので、単に統計の数値や順位を覚えるだけでなく、その意味や他分野との関連・影響などについても考えながら、資料に触れるようにしたい。

その他の問題は基本事項を問うものが大部分なので、まずは基礎力の充実が第一である。

政治分野

日本国憲法・三権分立・政治のしくみなどの分野から多く出題されている。そこに福祉・国際社会・時事問題などが織り交ぜられているといった傾向である。

この分野でも記述問題が見られ、税や経済のしくみを説明させるような問題も出されている。テキストの基礎的な事柄をしっかり頭に入れて、ニュースや時事問題集などで社会的な出来事にもなるべく多く触れて、考えを深めておくようにするとよい。

知識・記述

全体として、特別な難問やあまりに細かい知識を問う問題は見られないが、記述問題はやや難化の傾向がある。資料をもとに、知識だけでなく理解の深さや表現力を問うような問題も出題されている。

記述問題は、やはりただその用語を知っている程度では対処できない。その用語や出来事についておおまかな説明ができるくらいに理解しておかなければならないので、人物・事件・制度などに関して、その背景・原因などの周辺事項も合わせて整理しておくことが大事である。

思考力を必要とする問題に対応するためにも、データの意味やそれがもたらす他への影響などまで、少し深く考えるような習慣を身につけたい。

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2024年度「晃華学園中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

今年度も大問が1つだけの総合問題となった。試験時間が短くなった分、問題数は22~25問と以前より少なくなった。
様々な分野の問題が順不同で出されるので、1問1答の要領でどんどん答えていこう。
素材文は下線部を読むだけでも答えられる問題も多い。
前半は時間を節約して、後半の記述問題になるべく多くの時間を残しておきたい。

【大問1】総合問題

  • 難度:標準
  • 時間配分:25分
  • ★必答問題

問1 (1) 米の生産量は1位が新潟県、2位が北海道、3位が秋田県となっている。
     (2) シベリア出兵を見越して、業者が米を買い占めたから。

問2 シラス台地

問3 地盤の緩いところや洪水の浸水の範囲などを示した地図を「ハザードマップ」という。

問4 平将門

問5 あ. 征夷大将軍に任命されたのは1192年。
     い. 1183年に後白河法皇から東国の支配権を承認されている。
     う. 守護・地頭の設置を認められたのが1185年である。
     え. 1180年に鎌倉を本拠地とし、侍所を設けている。

問6 (1) 自動車輸送よりも、鉄道や船舶を使った方が一度に大量に輸送できる。
     (2) 自動車のように戸口から戸口への輸送ができず、積み替えなど時間と手間が
かかる。

問7 それまでは不作のときには税負担を軽く、豊作のときには重くしていたが、享保の改革の一環で凶作・豊作に関わらず一定の割合で年貢を取る「定免法(じょうめんほう)」が導入された。

問8 (ア) 四万十川は高知県を流れている。

問9 (ア) 「将軍が作ったおきて」は誤り。
     (ウ) 藤原元命が誤り。
     (エ) 名主・組頭・百姓代は江戸時代の話である。

問10 エ. 日本海側は冬の降雨(雪)量が多いという特徴から、太平洋側とはグラフのピークが逆になる。

問11 福井県の若狭湾沿岸は計15基もの原発が集まり、「原発銀座」と呼ばれている。

問12 (ア) 6歳以上ではない。
   (イ) 「教育勅語」は廃止された。
   (ウ) 学童疎開は戦時中のことである。

問13 (1) 2019年から10%になった。
   (2) 税率を変えるのは法改正が必要なので、国会で決める。

問14 (1) 令和元年に28.4%になっているので、エが正しい。
   (2) 歳入については少子化による生産年齢人口の減少に伴い、税収などの歳入が減った。歳出については高齢化により社会保障費関係費の増大により歳出が増えた。足りない分を国債などの借金によって賄っている。

問15 (X) 平野  
   (Y) それまでは一部陸路で運んでいたが、西廻り航路が整備されて大阪まで直接運べるようになった。
   (Z) マイナンバーカード

攻略のポイント

解答数で見てみると、今年度は地理・歴史に重点が置かれた構成となっていることがわかる。歴史・現代社会の問題数が多かった年度もあり、年度によって差があるようである。

用語記入・記号選択は基本的事項を問う問題がほとんどなので、まずは基本事項を漏れの無いように丁寧に学習することが肝要である。

記述問題は、理由を考えさせる問題が以前より増えて難しくなった印象である。出来事の理由や制度の目的などを端的にまとめる練習をしておこう。

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