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晃華学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「晃華学園中学校の社会」
攻略のための学習方法

[出題構成]
例年、総解答数は30前後で大問は2~4問ほどだった。年度によって、大問ごとにだいたい分野が分けられている場合もあり、各分野が融合している総合問題の年度もあったので、特に「大問ごと」という意識は持たない方が良い試験であった。
しかし、近年は試験時間が25分から35分に伸び、26年度では総解答数も40問、27年度では33問となり、理社のボリュームが少し増えてきた。
また、大問3つがそれぞれ歴史・地理・政治と分野ごとに分けられており、形式的にも変化が見られる。
設問のパターンにはあまり変わりは無く、1~2行の記述問題が4~6問ほど、残りは用語記入と記号選択で、記号選択の方が問題数は少し多めの場合が多い。
用語記入と記号選択の問題は、中学入試の基本的事項を答えさせるものが多い。
記述問題は出来事・制度の説明や資料から読み取れることを考えさせる問題など、やや難度の高いものが出されている。
全体として文字を書く分量も多くなるので、スピードも必要とされる点、意識しておくべきである。

[歴史分野]
原始時代から現代まで、政治・経済・文化・外交など、まんべんなく幅広い範囲から出題されており、とくに偏りは見られない。資料・図版は資料集などで一般的に見られるものが多く、用語記入や記号選択も基礎的な知識で答えられるものがほとんどである。
この分野で出される記述問題は、出来事や制度について説明させるものが多い。ただその用語を覚えているだけではなく、その背景などの周辺事項も理解しておく必要がある。
また、年代順の並べ替えの問題が出された年度もあるので、基本的事項をしっかり覚えた上で、資料集・年表などで各時代の特徴と流れもとらえておくようにしたい。
 
[地理分野]
国土と自然、農業・工業などの産業について、地図や統計を用いて出題されている。
ひとつの県や地方をテーマにしたり、日本全体から広く訊かれたりと、形態も様々である。
また、世界地理の問題も近年よく見られる。位置を訊かれる問題も多いので、白地図も活用すること。
この分野の記述問題は資料やグラフから考えられる原因・理由を問うようなものが多いので、単に統計の数値や順位を覚えるだけでなく、その意味や他分野との関連・影響などについても考えながら、資料に触れるようにしたい。
その他の問題は基本事項を問うものが大部分なので、まずは基礎力の充実が第一である。

[政治分野]
日本国憲法・三権分立・政治のしくみなどの分野から多く出題されている。
そこに福祉・国際社会・時事問題などが織り交ぜられているといった傾向である。
この分野でも記述問題が見られ、税や経済のしくみを説明させるような問題も出されている。
テキストの基礎的な事柄をしっかり頭に入れて、ニュースや時事問題集などで社会的な出来事にもなるべく多く触れて、考えを深めておくようにするとよい。
 
[知識・記述]
 全体として、特別な難問やあまりに細かい知識を問う問題は見られない。テキスト・資料集・白地図などを用いて、基本的な事項をしっかり定着させておけば対応できる。資料やグラフを使った問題が出されるので、各教材の資料や図版は特に注意して目を慣らしておくようにする。
記述問題は、やはりただその用語を知っている程度では対処できない。
その用語や出来事についておおまかな説明ができるくらいに理解しておかなければならないので、人物・事件・制度などに関して、その背景・原因などの周辺事項も合わせて整理しておくことが大事である。
資料を読み取ってそこから考えられる結論を答えさせる問題も見られるので、データの意味やそれがもたらす他への影響などまで、少し深く考えるような習慣を身につけたい。

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2015年度「晃華学園中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

最近、以前の傾向とは変化が見られ、形式としては大問3つに歴史・地理・政治がそれぞれ割り当てられる形になっている。今年度は記号選択13・用語記入15・記述5問という構成である
試験時間は35分あるが、書き込む分量も多めなので、スピードはつけておくようにしたい。

【大問Ⅰ】歴史分野

  • 時間配分:記述 3分×2・その他 8分 計14分

学校の所在地付近の過去の様子を題材にした問題。
このように学校にゆかりのある場所や歴史をテーマにする問題は他校でも時々見られるので、余裕があれば志望校の歴史や変遷を調べておくのもまた勉強になる。

問1はやはり正確な年号で覚えておかないと選択に迷ってしまう。
問2で地形図の読み取りが出されている。
だいたいはテキストの基本事項の問題だが、問4の(2)は難しい。1900年の選挙法の改正まで覚えている人は少なかったであろう。
問6で短文記述が2問出されているが、いずれも知識として知っていれば答えられる問題である。

【大問Ⅱ】地理分野

  • 時間配分:記述 問2(1):1分 ・ 問7:3分 ・ その他 11分 計15分

北海道について地形・地名を中心にやや詳しく訊かれている。地理が不得意で各地の細かい地名などの暗記が不十分だった人はミスが多かったかもしれない。
本校は年度により、今回のように一地域について詳しく訊いたり、日本全体から広く訊いたりとパターンが違うので、まんべんなく穴がないように学習しておかないと足をすくわれる。

問2や問3など、湖のでき方やあまり問題にならない湾の名前などはチェック不足の場合も多いだろう。全体としては教科書の基本事項レベルで、少し難しい細部の知識を問われる問題も混ざっているという構成である。
問4のような世界遺産に関する新しいトピックも問題となっている。
問7の記述問題などは、積もった雪から目印が突き出ている光景が冬にニュースなどで取り上げられたりしている。各地域の生活に根ざした情報なども普段から注意して見ておきたい。

[大問Ⅲ]政治経済分野

  • 時間配分:記述3分・その他3分 計6分

政治と選挙についての問題。
問1の記述問題は、全体として投票率が下がってきている中でも、とくに若年層の落ち込みが大きく高齢層との間で政治に対する参加意欲に差が出ていることに着目する。結果、若年層の意見が政治に反映されにくくなってしまっているのである。
以下の問題はテキストをしっかり覚えていれば迷わず答えられる。
問題数こそ少ないが、必ず出される分野でもあり、難しいわけでもないのだから、基本的なことは頭に入れて得点源としたいところである。

攻略のポイント

解答数で見てみると、【大問Ⅰ】が12問、【大問Ⅱ】が16問、【大問Ⅲ】が5問と、歴史・地理に重点が置かれた構成となっていることがわかり、この点は受験対策において考えておいて良い部分かもしれない。
用語記入・記号選択は基本的事項を問う問題がほとんどなので、まずは基本事項を漏れの無いように丁寧に学習することが肝要である。
記述対策としては、用語や出来事を短文で説明させる問題が多いので、一般的な記述対策問題集で練習するのも良い方法である。
ただし、知識と合わせて思考力を問う記述問題も見られるため、考えを2行程度でまとめる訓練もしておいて慌てず解答できるようにしておきたい。

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