明治大学付属明治中学校 入試対策
2014年度「明治大学付属明治中学校の理科」
攻略のための学習方法
まず、認識として持っておいてほしいのは、社会と同じくらい理科でも知識が大切であるということである。もちろん、憶えることがあるという認識はあるだろうが、社会と同じくらい憶える教科だという認識を持ってほしい。
そこでその対策としては、入試問題のような一般的な問題を解くと同時に、それよりも大切だと思われるのが、一問一答式の問題集を使っての理科知識の勉強である。一般的な問題を解きながらでは弱すぎるのである。憶えるのに特化した問題集を使ってほしいのだ。できれば入試まで使える1冊を用意して、入試まで何度も何度も繰り返してほしい。
ただ、この一問一答式の問題集であるが、使用するときには注意してほしいことがある。
暗記モノだからといって受験生本人にまかせっきりにはしないでほしい。小学生に暗記モノだから一人でできるはず、と考えるのは幻想だ。
もちろんできる受験生もいるのだが、本当の意味で丸暗記となってしまう受験生が多い。例えば、鳥の絵を見てその名前を答えるというのは、もはや丸暗記としてもいいかもしれないが、月の動き、その形がいつどの方向に見えるかなどというのは、理解が伴わないと入試本番には使えないのが実際だ。小学生にとっては理由を理解するより、答えの記号を丸暗記するほうがはるかに得意だ。脈絡のないものを憶える能力は大人より強い。そしてその記号の暗記を後ろめたさもなくやってしまって満足感を得てしまう受験生までいる。ある意味危険性がある。
よって、必ず理解できているかチェックを入れないといけない。
それも、よくある話だが、「どう、わかった?」というのはチェックではない。「まあ、わかった」くらいの返事が来るのが関の山だ。
「宿題、やった?」という言葉と同じく何の意味もない。子供に説明をさせるのだ。例えば、一問一答式の問題集の語句を答えさせるのではなく、受験生自身の言葉でいいので、逆にその言葉についての説明をさせるのだ。また、なぜその答えになるのか順序立てて説明させるのだ。説明ができて初めて入試に耐えうる力となる。「応用ができない」、「ちょっとひねるとさっぱりできなくなる」という受験生は、上記の点を一度見直してみると良いだろう。
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2014年度「明治大学付属明治中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
合格者平均点から、55点くらいまでの難易度の低いと思われるものと必答とした。
知識的には「優しいもの」「標準的なもの」「難しめのもの」と入っている。もちろん「標準的なもの」までできればよい。
計算や電流の大きさは全て基本問題とは言い切れないが、全てがどこかでやったことのある典型問題といえる。
【大問1】地学(気象)
- 時間配分:5分
全て知識問題であるが、(3)(4)(6)は難しいであろう。それ以外は必答。
(1) 四万十市江川崎、埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市。名前だけではなく、なぜこんなところが最高気温となるのか?疑問に感じることがとても理科の授業的にはとても大切。ここでフェーン現象や水の温度変化の話ができる。疑問と思ったことの説明は忘れにくい。そんな環境で勉強したかどうかがポイント。
(2) 基本問題。必答。
(3) 簡単な問題のように思われるかもしれないが、実際は今までに勉強した知識が複合したものである。
(4) 温室効果ガスといえばCO2が常識なのであるが、フロン類、メタンはCO2以上の温室効果を持っている。中学受験生としては知っていてほしいところではあるが、差がつくところである。
(5) 基本問題。必答。
(6) アとオは中学理科で必修のものだが、中学受験理科だと必要性はわかってはいても授業の中では扱いにくいのだ。
【大問2】生物(人の誕生)
- 時間配分:3分
(3)までは基本問題。(4)できなくてもいいであろうというレベル。
(1) 全て基本問題。必答。
(2) 基本問題。必答。
(3) 基本問題。必答。
(4) 聞いたことのある受験生はほとんどいないのではないだろうか。
【大問3】生物(メダカ)
- 時間配分:4分
基本問題と典型問題である。
(1) 典型問題」。何度もやったはずの計算問題。必答。
(2) 少し難しいかもしれない。必答からは外してよいと思う。
(3) 基本問題。必答。
(4) 基本問題。必答。
【大問4】化学(気体の性質)
- 時間配分:3分
全てが基本問題である。普通に勉強してきた受験生でやったことのない問題はないはずである。
(1)~(5) 全て基本問題。必答。
【大問5】化学(中和反応)
- 時間配分:8分
ほとんどが計算問題であるが、理科の計算問題であるので、全て典型問題。いつかどこかで、かつ何回もやった問題のはずである。
難易度は普通のレベル。明大明治の今のレベルからすると簡単といっていいレベル。
ただ、難易度から、ここと次の【大問5】とが合否を分ける問題といえる。
(1)~(5) 全て基本問題・典型問題。本来は、全てできないといけないレベル。
【大問6】物理(電流)
- 時間配分:5分
問われていることは全て基本問題なのだが、文章に書いてある条件が取り違えやすくミスした受験生も多かったのではないかと思う。
この【大問6】と【大問5】の出来が合否を分けていると思われる。
(1) キが間違えやすいのではないかと思う。
(2) 条件を全て考えるのは、ミスをしやすいところではないかと思う。
(3) 回路を流れる電流の大きさなので、受験勉強の中で何度もやってきたものといえる。できなければいけないと思うのだが、難易度で考えると、必答から外しても受かる。
【大問7】化学(水の状態変化・カロリー計算)
- 時間配分:7分
(1)と(2)の知識は微妙なラインの問題と言えないこともないのだが、どんな授業をどのように受けてきたかがポイントとなる。
(1) 典型問題とする。氷山の一角という言葉もあるが、計算で出せてもいい。いやできれば、本番入試はともかく、計算でも出せる力が欲しい。必答。
(2) これも同じく、知っていれば、授業で気化されていれば、というレベル。おなじく、計算できる力も欲しい。必答。
(3) 基本問題。必答。
(4) これもぜひ知っておいてほしい。というよりも、伝えてくれる授業を受けてほしい。基本問題。必答。
(5) カロリー計算。典型問題であるが、基本問題とは言い切れない。必答からは外してもよいと考える。
(6) (5)と同じく必答ではない。
攻略ポイント
大問が7つあるが、40分あるのでさほど時間的に厳しくはないであろう。実験観察データの読み取り問題がないので、その点も時間はかからない。
知識的には、難しく考えても仕方のないものもあるので、そこはわからなければどんどん先に進めてしまおう。
その流れで【大問6】をやると、(1)(2)はいろいろと条件が書いてあるので、落ち着いて読まないとミスが出てしまうのではなかろうかと思う。
ここはしっかりと時間をかけるべきであろう。
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