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明治大学付属明治中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「明治大学付属明治中学校の理科」
攻略のための学習方法

明治大学付属明治中の理科の得点は、例年75点満点。基本的な問題が中心で、実験や観察の結果(グラフ・表など)をもとに考えるタイプの問題も多い。化学や物理の計算問題も例年出題されるが、難問はほぼ出題されない。実験器具の使い方、時事的な内容を含む問題も出題されることがある。明大明治入試攻略のためには、まずは基本知識の定着、そして秋以降には、計算問題練習、過去問や出題傾向に近いタイプの問題の演習も十分に行って頂きたい。演習に使う問題の選択については、家庭教師に相談して欲しい。
時事問題対策としては、日頃からニュースや天気予報に関心を持つことが最も大切である。入試直前には、時事問題対策の問題集なども利用して頂きたい。

分野毎の学習法

生物分野 本年は「植物」「人のからだの働き」について出題された。今後も、植物のはたらき、植物や動物の分類、昆虫について、食物連鎖について、人のからだの働きについてなどの基本知識に関する出題が多いと予想される。これらの分野も、単なる丸暗記ではなく、実験や観察を通して考えさせる問題の演習もしっかり行って欲しい。例えば、植物の光合成や蒸散作用に関する実験なども出題される可能性があるので、しっかり学習して頂きたい。

地学分野 本年度は「地層と化石」に関する出題であった。過去の出題を見ると、この分野では天体に関しての出題が多い。この分野の学習についても、まずは知識を確実に固めることが第一である。月の満ち欠け・季節の星座や星の動き・太陽の動きに関しては、今後も出題されることが十分予想される。天体の動きに関しては、単なる丸暗記ではなく、どうしてそう動いて見えるのかという理屈もしっかり理解して欲しい。また、今年出題された地層・岩石について、気象(台風について、フェーン現象についてなど)、地震や火山噴火についての出題も十分考えられる。どれが出題されても大丈夫なように、基本の確認・問題の演習を十分行って頂きたい。

物理分野 本年は「浮力」「電流と抵抗」についての出題であった。過去の出題傾向を見ると本年同様に「力のつりあい」「電気」の出題頻度が高くなっている。この分野の学習としては、てこのつり合いや浮力など力のつりあいについての計算問題をしっかり練習して頂きたい。また電気については、豆電球の明るさだけでなく、電熱線の発熱などについてもしっかり学習して欲しい。

化学分野 本年度は「金属の性質」「中和反応」に関する出題であった。過去の出題傾向を見ると、水溶液の性質・気体の性質に関する出題頻度が高い。今後も中和反応・水溶液と金属の反応・金属の燃焼・溶解度等に関する計算問題出題されることが予想される。この分野の対策として、まずは水溶液や気体の性質、指示薬の色の変化など基本知識を確実に固めて頂きたい。その上で、塾のテキストや問題集を使って計算問題の練習もしっかり行うことが必要である。

各分野の共通事項として、実験や観察の進め方、実験器具の使い方についてしっかり学習して頂きたい。また、時事問題対策としては、入試直前期には時事問題対策の本が各塾や出版社から出されるので、活用して欲しい。

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2020年度「明治大学付属明治中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は7題、小問数は35題程度で75点満点。(算数、国語は100点満点)試験時間は40分で例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題、計算問題が中心で、簡単な記述問題もあった。塾のテキストなどで見られる標準的な問題が中心で、際立った難問は見られない。基本知識を問う問題、実験に関する説明や結果についての出題が多い。問題数はやや多いが、時間内で十分に処理できる内容なので、落ち着いて取り組んで頂きたい。

【大問1】 化学分野 金属の性質

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分

(1) 銅は熱や電気を伝えやすく、調理器具や導線に使用される。アルミニウムは金銀銅に比べると軽く、1円玉の材料である。
(2) アルミニウムは塩酸と水酸化ナトリウム水溶液に溶け、鉄は塩酸にのみ溶ける。いずれも水素を発生する。

  金属の性質、水溶液との反応に関する知識問題。(1)の選択肢にやや迷うものが含まれている。

【大問2】 化学分野 中和反応

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

(1)BTB液を酸性の水溶液に加えると、黄色に変化する。
(2)水溶液Dは部分的中和し、塩酸が余っている。紫キャベツ液を酸性の水溶液に加えると赤色に変化する。
(3)水溶液Cは完全に中和しているので、食塩だけが残る。
(4)実験結果より、塩酸:水酸化ナトリウム水溶液=1:2で混ぜた時に完全中和する。水溶液Eと水溶液Aを混ぜると、塩酸が20㎤、水酸化ナトリウム水溶液が40㎤となり、完全に中和する。
(5)水溶液CとDを混ぜると、塩酸は25㎤、水酸化ナトリウム水溶液は35㎤。
これに水溶液Bを混ぜると、塩酸:水酸化ナトリウム水溶液=1:2となり、完全に中和する。

 中和に関する標準レベルの出題で日頃の学習の成果が発揮できる内容。ここでの失点が多かったときは、水溶液の性質・指示薬の色の変化・中和に関する知識をもう一度復習し、中和反応については計算問題を含む問題演習を十分に行って頂きたい。

【大問3】 生物分野 植物と顕微鏡の使い方

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分

(1)(2)顕微鏡を使ってツバキの葉を観察する時の手順に関する問題。
(3)Aは道管。維管束の中で、葉の表側にあるのが道管、内側にあるのが師管。気孔
   は葉の裏側に多く見られる。
(4)双子葉類の特徴に関する問い。茎の形成層に沿って輪状に維管束が並ぶ。根は主根から側根が伸び、葉脈は網状脈。

 植物のつくりと顕微鏡の使い方に関する出題。確実に正答したい

【大問4】 生物分野 人のからだの働き

  • 難度:
  • 時間配分:5分

(1) 記述問題。肺胞は表面積を広くすることにより、酸素と二酸化炭素の交換を効率的に行っている。
(2)赤血球の形状に関する問い。
(3)動脈血に関する選択問題。問題文は「正しいものを選び」となっている。「すべて選び」とはなっていないが、選ぶべき選択肢が複数あることに注意。
(4)栄養分を分解してエネルギーを得る働きは「呼吸」である。
 
   血液循環を中心とした人のからだの働きに関する問い。正確な知識が身についているかが問われる。

【大問5】 地学分野 地層と化石

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

(1) 不整合面が切られていないことから、断層が先にできたと考えらえる。
(2) Aは火山岩の層で、これだけでは断層ができた時期と比べてどちらが先か判断できない。
(3) 凝灰岩の層Eだけは、地上で火山灰が堆積してできた可能性がある。
(4) チャートの主成分は二酸化ケイ素、一方石灰岩の主成分は炭酸カルシウム。
(5) アンモナイトは中生代の化石。
(6) フズリナは古生代の化石。
(7) 鉱物として石英・長石・黒雲母を含む深成岩はカコウ岩。

  地層と化石に関する知識問題。ここで得点が伸びなかった時は、地層・岩石・化石についての基本知識を、テキストに戻って復習を十分に行うこと。

【大問6】 物理分野 浮力

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

(1) 物体がまだ水に入っていない状態のばねばかりの値をグラフから読み取ればよい。
(2) 物体が水に完全につかっている状態でばねばかりの値が200gなので、100gの浮力が働いていることがわかる。水の密度は1g/㎤なので、この物体の体積は100㎤。
(3) グラフより、ばねばかりの値は250gなので、働いている浮力は50g。
(4) グラフより、水面から3cmの時にばねばかりの値が0gになっている。これは重さと浮力が等しくなったことを意味する。物体と物体は同じ形状であることから。物体は60㎤水につかっていることになる。従って物体Bの重さは60g。
(5) 合計の体積は200㎤なので、働く浮力は200g。ビーカーと水の重さが合わせて2000gなので、台ばかりが示す値は2200gとなる。ここでは、ばねばかりには重さから浮力を引いた値を示し、浮力の値は台ばかりに加わることがポイント。

 
   浮力に関する出題であるが、難問はなく標準的な内容。浮力が苦手な方は、今後も同様の出題が十分に想定されるので、問題演習をしっかり行おう。

【大問7】物理分野 電流と抵抗

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

(1) 表より、面Sの面積と電流は正比例、辺aの長さと電流は反比例の関係にあることがわかる。
(2) 面Sが1㎠、辺aの長さが1cmの時の電流の値は10なので、10×10÷8より、12.5.
(3) 面Sが1㎠で辺aの長さが1cmのとき電流は10。(1)で示した関係より、面Sを7倍してaも7倍して、体積を49㎤にすれば電流は変わらず10である。
(4) グラフより、電流を流し続けると抵抗の温度が上がり、抵抗の値が大きくなっていることがわかる。

   電流と抵抗に関する出題。表やグラフの読み取りを確実に行えるかがポイント。

攻略のポイント

基本的な知識を身につけていれば解答できる問題、実験結果など与えられたデータに従って考えていけば解答できる問題、基本的な計算問題が中心。難問や奇問は一切含まれていない。明大明治入試の対策としては、まずは基本知識を確実に固めることがあげられる。特定の分野に山をかけるのではなく、すべての分野の基本知識を確実に固めて欲しい。その上で、実験や観察の結果をもとに考えるようなタイプの問題演習をしっかり行って頂きたい。また、力のつり合いなど物理の計算問題および溶解度や中和反応など化学の計算問題の練習には時間をかけて欲しい。各分野の実験や観察については、その進め方と実験器具の取り扱い方も確認しておきたい。
また、時事問題が出題される年度もあるので、日頃からニュース・天気予報などにも関心を持って欲しい。

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