飲料会社サントリーの「天然水の森事業」という取り組みについて解説している。

問一　畑ちがい

問二　地下水はくみ上げる場所によって味も性質も違う。サントリーは全国の工場ごとに味が違うことを商品の特色としていると述べられており、水道水ではだめなのである

問三　「地域によってくみ上げる地下水の味・性質がちがうというのは、この地層の質のちがいが水の味と質に反映されるからなのです」

問四　その社員である山田さんは、子供時代から上流で井戸を掘ると下流の地下水が枯れることを経験してよく知っていたので、危機感をもつことができたのである。

問五　サントリーには地下水が足りないから水道水を使おうという考えはなく、地下水は会社の「生命線」だったと述べられている。

問六　研究は続けていたが、水が豊かと思われている日本で「地下水そのものがかれてしまう可能性」はだれも考えてはいなかったのである。

問七　本業と異なりお金が出ていくだけの天然水の森事業だが、将来的にも森を守ることが飲料事業にとって「必要性」があるということを説明したのだと思われる。

問八　「林業の会社」でもないのになぜ森づくりをするのか、という疑問が出されても不思議ではなかったのである。

問九　「サントリー天然水の森」という企画で、「すべての工場の地下水に関わる森の手入れをして～地下水を長く安定して利用できるようにしよう、という提案」が成され、この案が幹部たちに説明された。

問十　この事業はお金が儲かるどころか出ていってしまうばかりで、営利を目的とする企業において認められる事業なのかが当然不安になるわけである。

問十一　やがて――落ちてくる

問十二　森に降った雨の汚染物質は森の土の層でろ過されて、岩盤層を通る中で地質のミネラル分が含まれて出来上がるのである。

問十三　水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルの量の多い少ないによって、水の硬度が決められる。

問十四　森のためによいこと応援しようという動きの背景として、イ・ウ・エの３つが挙げられている。

問十五　直前に木を伐り過ぎたことの弊害が述べられている。日本は木をたくさん植えたが手入れもせず刈らなさ過ぎたことで荒れてしまった森が多くあるのである。

問十六　「本来ならばするべき手入れが成されないで、長らく荒れた状態になっている人工林」が多いと知って、山田さんは自分たちがやればいいと思ったのである。

問十七　「社会貢献」は本来儲けが出るものではなく、会社として余裕があればよいが、なくなると続かなくなったり内容が変わってしまったりする。

問十八　Ⅰ.　直前で、社会的に森のためによいことを応援しようという機運が高まったことを説明し、「天然の森事業」というサントリーの取組みへと話題が変わっているので、「さて」。

Ⅱ.　社会貢献の考えとよく似ている。「たしかに」ボランティア体験など社会貢献として行っているものもある。

Ⅲ.　「しかし」最初から本業という位置づけだった点が社会貢献とは異なっている。

問十九　直前に、「会社がつくるほとんどの飲み物の原料である地下水を育むためにすること」と「本業」の一部であることが示されている。

問二十　問十四で見たように、社会的に森を守ろうという機運が高まった時期だったことが、プラスに働いたことが考えられる。

問二十一　「日本の地下水は硬度があまり高くない軟水が多いです。」一方、ヨーロッパの水は……。

【大問二】四字熟語

①　公明正大

②　単刀直入

③　異口同音

④　理路整然

⑤　大器晩成

【大問三】熟語

①　眉につばをつける――騙されないように気を付ける

②　同じ穴のむじな――別のものに見えても、実は同類・仲間であること。

③　貧すれば鈍する――貧乏をすると、頭の良い人でもおろかになる。

④　釈迦に説法――詳しい人に教える愚かさ。

⑤　大手を振る――こそこそせず、堂々とふるまうこと。

【大問四】漢字の読み書き

①　故郷　②　座右　③　衛星　④　策略　⑤　延(べ)　⑥　郵送　⑦　著述

⑧　もくさん　⑨　むしゃ　⑩　ふんべつ