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鷗友学園女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「鷗友学園女子中学校の社会」
攻略のための学習方法

[出題構成]
例年、大問3つに、地理・歴史・政治がそれぞれ割り当てられるという形式で出題されている。
満点が100点となっているのは女子校としては珍しく、理科・社会にも算数・国語と同等の重きをおくという、本校の校風が現れている。
テスト時間は50分で総解答数は30問ほどだが、そのうち8~9問が字数制限のない記述問題であり、本校独特の問題構成となっている。
記号選択問題も多少は出されるが、その他多くは用語記入問題で、記述問題と相まって書き込む分量が大変多い。
女子校の社会の試験としては、かなりハードなものとなっている。

[地理分野]
あるテーマに沿って、関連する地形や産業・貿易など、広い範囲から出題される。地図やグラフ・統計も多く用いられ、特に地形図の読み取りの問題は非常によく出されている。
記号選択や用語記入は基本的事項を問うものが多く、ここは落とさずに得点源としたい。
グラフや統計を読み取る問題は、これまで一度も見たことが無いというような珍しいデータを示されるわけではないが、やはり資料集などをよく見ておき、データの意味を考えるような訓練をしておかないと、テストでいきなり答えるのは無理というものである。
基本的事項をしっかり覚えた上で、地図や白地図、資料集などで各事項の場所や具体的な数値・順位などまで含めて覚えてしまいたい。

[歴史分野]
歴史上の女性にスポットを当てたり法律を題材にしたりと、ある話題について関係のある歴史的事柄が訊かれている。内容は各時代・各項目から幅広く訊かれている。
この分野では少し深い知識を問われる問題が多い。例えば、平成25年度・1次の記述問題などは、当時の法律について法律名をただ知っていればよい、という問題ではない。法律名を漢字で答え、その規定する内容と施行した結果どうなったかまで、詳しくわかっていないと答えられないような問題になっている。
基本事項を知っているのは当然として、その背景やその後の影響など、関連事項まですぐ引き出せるようにしておかなければならない。時代順の並べ替え問題も毎年のように出題されているし、選択問題でも時代順がわからないと答えられないものが見られるので、年表を活用して各年代・各事項のつながりをしっかりとらえておきたい。

[政治分野]
毎回、様々なテーマに沿って、憲法や政治のしくみ、社会的な問題などについて出題される。
基本的事項を問う設問もあるが、記述問題のなかには教科書では詳しく触れられない話題について考えさせられるようなものもある。
日本国憲法・三権のしくみや選挙制度などの基本的事項をおさえ、ニュースや新聞で多くの社会的な出来事を知り、自分なりの意見を持てるようによく考える習慣をつけることが大事である。

[記述]
以上に見てきたように、本校の試験は、用語記入と記述問題を合わせるとかなりな分量の答えを記述しなければならない、書き応えのある試験となっている。
特に記述問題は、問題本文と資料の情報を使ってあとは自分で考える・・・という思考力が必要なものも出されていてなかなか手強い。通常の受験勉強はもちろん、普段からどれだけ社会の出来事に興味を持ち、積極的にニュースに触れて調べたり考えたりしてきたか・・・本校の記述問題を見ていると、そのようなことを学校側は訊きたいのだろうと思えてくる。
しかし、記述以外の問題は、細かい部分まで正確に覚える必要はあるものの、基本事項・重要事項をマスターしていれば答えられるものがほとんどである。
まずはテキスト・地図・白地図や資料集で基本的事項を漏れの無いよう丁寧に学習する。
その上で、環境・人口・地域紛争など、現代社会を取り巻く様々な問題に興味を持ち、教科書を超えて学ぼうとする意欲が必要となろう。

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2014年度「鷗友学園女子中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問3つに総解答数は31と、例年と変わらない構成・分量である。
そのうち、1~2行で書ける短文記述が4問・4~5行分くらいの記述が4問ある。字数指定が無いので、書く分量は解答欄の大きさに合わせる必要があるが試験時間は50分あるので、記述にじっくり取り組んで欲しいという問題配分になっている。
他の問題に時間を取られなければ、長文記述1問に4~5分くらいはかけてよさそうである。

[大問1]地理分野

  • 時間配分:12分

日本の国土・島々についての地理分野の問題。
島の細かいデータまでは、覚えていなかったという人もいたかもしれない。ただ、問3などは、データの違いがはっきりしていてわかりやすく、難しい問題ではない。今年度も、地形図読み取りの問題が出されている。
他に、港の輸入品目の統計なども出題されているように、統計やグラフの読み取りも毎年出されるので、資料集で読み取りに慣れておくこと。

[大問2]歴史分野

  • 時間配分:19分

修学旅行を題材にした歴史の問題。
問2の記述問題は、原爆投下に関係のある場所がまず思い浮かぶが、別に大きな出来事と関係の無い場所でも良いし、過去のことである必要もない。長崎について正確な知識があり、条件に従って書けさえすれば点はもらえるはずなので、素直に思いついたことで答えればよいのである。
問9はそれぞれの僧が活躍した年代がわかる必要があるので、やや難しい。
問11の記述は1943年頃の日本の戦況がわかれば答えられたであろう。

[大問3]政治分野

  • 時間配分:19分

選挙制度や経済について。
本校では毎年というわけではないが、選挙についての問題がよく見られる。
問2のように、選挙区の違いと政治活動への影響であるとか、選挙結果への影響(平成23年度・1次)であるとか、選挙のしくみについて詳しくないとまとめられない記述問題が出されたりする。
日本国憲法と国会・内閣・裁判所のはたらきなどは特に念入りに勉強し、選挙のシステムや地方自治等についても油断無く取り組んでおく。
問4のような長い記述は、本文や資料が答えに至る足がかりになる場合も多いので、うまく利用して自分の考えをまとめられるようにしたい。

攻略のポイント

記号選択や用語記入などは、基礎的な知識が問われる問題なので失点できない。
出来事の順番を訊くような問題もあるので、年代などは正確に記憶しておくこと。

記述問題については、出来事や用語の説明をさせるような単純な記述は答えておきたいところである。
後半に出される自分で考えるような記述問題は、やはり社会的な出来事への関心と考察の量がものを言うので、普段から新聞やニュースを見て、少し「大人な」視点で物事を考えるようにして、思考力を養うように意識したい。
そして、自分の考えを100字程度で抜けやミスが無いようにまとめられるか、練習しておくとよい。

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