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鷗友学園女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「鷗友学園女子中学校の社会」
攻略のための学習方法

出題構成

例年、大問3つに、地理・歴史・政治がそれぞれ割り当てられるという形式で出題されている。

満点が100点となっているのは女子校としては珍しく、理科・社会にも算数・国語と同等に重きをおくという本校の校風が現れている。

テスト時間は2020年度から45分となった。総解答数は30問ほどだが、そのうち8~9問が字数制限のない記述問題であり、本校独特の問題構成となっている。

記号選択問題も多少は出されるが、その他多くは用語記入問題で、記述問題と相まって書き込む分量が大変多い。

女子校の社会の試験としては、かなりハードなものとなっている。

地理分野

あるテーマに沿って、関連する地形や産業・貿易など、広い範囲から出題される。地図やグラフ・統計も多く用いられ、特に地形図の読み取りの問題は非常によく出されている。

記号選択や用語記入は基本的事項を問うものが多く、ここは落とさずに得点源としたい。
グラフや統計を読み取る問題は、これまで一度も見たことが無いというような珍しいデータを示されるわけではないが、やはり資料集などをよく見ておき、データの意味を考えるような訓練をしておかないと、テストでいきなり答えるのは無理というものである。

基本的事項をしっかり覚えた上で、地図や白地図、資料集などで各事項の場所や具体的な数値・順位などまで含めて覚えてしまいたい。

歴史分野

歴史上の女性にスポットを当てたり法律を題材にしたりと、ある話題について関係のある歴史的事柄が訊かれている。内容は各時代・各項目から幅広く訊かれている。

この分野では少し深い知識を問われる問題が多い。以前に出た法律に関する記述問題などは、ただ法律名を知っていればよいという問題ではなく、法律名を漢字で答えその規定する

内容と施行した結果どうなったかまで、詳しくわかっていないと答えられないような問題となっていた。

基本事項を知っているのは当然として、その背景やその後の影響など、関連事項まですぐ引き出せるようにしておかなければならない。時代順の並べ替え問題も毎年のように出題されているし、選択問題でも時代順がわからないと答えられないものが見られるので、年表を活用して各年代・各事項のつながりをしっかりとらえておきたい。

政治分野

毎回、様々なテーマに沿って、憲法や政治のしくみ、社会的な問題などについて出題される。
基本的事項を問う設問もあるが、記述問題のなかには教科書では詳しく触れられない話題について考えさせられるようなものもある。
日本国憲法・三権のしくみや選挙制度などの基本的事項をおさえ、ニュースや新聞で多くの社会的な出来事を知り、自分なりの意見を持てるようによく考える習慣をつけることが大事である。

記述

以上に見てきたように、本校の試験は、用語記入と記述問題を合わせるとかなりな分量の答えを記述しなければならない、書き応えのある試験となっている。

特に記述問題は、問題本文と資料の情報を使ってあとは自分で考える・・・という思考力が必要なものも出されていてなかなか手強い。通常の受験勉強はもちろん、普段からどれだけ社会の出来事に興味を持ち、積極的にニュースに触れて調べたり考えたりしてきたか・・・本校の記述問題を見ていると、そのようなことを学校側は訊きたいのだろうと思えてくる。

しかし、記述以外の問題は、細かい部分まで正確に覚える必要はあるものの、基本事項・重要事項をマスターしていれば答えられるものがほとんどである。

まずはテキスト・地図・白地図や資料集で基本的事項を漏れの無いよう丁寧に学習する。

その上で、環境・人口・地域紛争など、現代社会を取り巻く様々な問題に興味を持ち、教科書を超えて学ぼうとする意欲が必要となろう。

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2022年度「鷗友学園女子中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

問題数と構成はほぼ例年通りだが、時間は45分となっている。
29問中、地理分野が8問・歴史分野が12問・政治経済分野9問と歴史の比重が少し大きくなっている。
長短合わせて7問の記述問題が含まれ、考えを述べたり資料から推察したりする問題もあるのでやや難しい。
その他は知識を問う問題が多いので、45分という時間を考えると、記述問題に当てる時間は確保できるだろう。

【大問1】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

東日本大震災からの復興という話題で、各地の気候や産業について訊かれている。

問1 石炭を蒸し焼きにして炭素だけにしたものをコークスという。高い発熱量と強度を持っている。

問2 (1) 天竜川は諏訪湖を水源とし、南方向に流れて静岡県で太平洋に注いでいる。
   (2) イは日本海側の気候の特徴がみられるので金沢市、は中央高地の雨温図と考えられるので長野市、は夏の多雨と気温の高さから熊本市。
   (3) 岩手県で半分以上の割合を占めるXは畜産である。販売額が大きくなる畜産の割合が高いことから、農業の総産出額では宮城県より多くなるのである。
   (4) Y. 三陸鉄道北リアス線は元と同じ位置につくられているので、×。

問3 (1) ① 地域・範囲など。  ② 特産物・名産品など。
    (2) 現在でも半分近くを占めるは機械工業。は海外の製品を輸入するようになったせんい工業、額では増えているが割合では大きな変化がないは食品工業である。

問4 Aには卸売業が入る。日本の流通システムでは、卸・仲買など中間業者が入ることでそれぞれの利益が上乗せされ、消費者はその分高い価格で購入することになってしまう。生産者から直接購入すれば、中間のコストが省かれて価格が安くなるのである。

【大問2】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:19分
  • ★必答問題

食の歴史を題材として、各時代の出来事や人物について訊かれている。

問1 ① 538年の仏教伝来   千利休

問2 縄文時代は現在よりも温暖で海水面が高く、内陸部まで海が侵入していたため、か
つての海岸線に沿って貝塚が発見されているのである。

問3 朝廷が地方の国の風俗や特産物についてまとめさせた書物を「風土記」という。

問4 『枕草子』が書かれたのは平安時代中期で、藤原氏による摂関政治が行われていたころ(人物)である。

問5 Y. 曹洞宗の開祖は道元である。

問6 大名は信者となることで貿易の利を得ようとした。このような大名をキリシタン大名という。イエズス会は大名を信者とすることで布教の大きな足掛かりを得ることができた。

問7 西廻り航路で日本海を進み、瀬戸内海を通って大阪まで荷を運ぶ船を北前船という。
   若狭湾で陸揚げして陸路を運ぶルートもあった。

問8 エ. 西洋式では椅子に座ってテーブルで食事をする。

問9 ウ. 長引く戦争で太平洋戦争末期にはさまざまな物資が不足した。

問10 イ. 農地改革では、国が自作農から農地を強制的に買い上げ、農民に安く払い下げた。

問11 食の多様化・欧米化にともない需要が減った米が余るようになったため、水田を減らして他の作物に転作を促す政策が行われた。

【大問3】政治経済分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:14分

大戦後の原子力政策を話題に、憲法や政治のしくみについて訊かれている。

問1 マーシャル諸島ビキニ環礁で水爆実験により被爆したのは、静岡県のマグロ漁船であった第五福竜丸。

問2 成立件数は提出件数より少ないのでが成立件数。与党で構成される内閣の法律案が国会で通りやすいことを考えて、ABの方が圧倒的に成立している割合が高いことからABが内閣提出の法律案、CDが議員提出の法律案となる。

問3 人権は「公共の福祉に反しない限り」保障されるのである。

問4 イ. 世界人権宣言が採択されたのは1948年の第3回国連総会においてである。また、地球サミットの開催地もリオデジャネイロが正しい。

問5 ① 総辞職  ② 解散

問6 内閣や経済産業省から独立して、その影響や介入を受けずに規制するためである。

問7 X. 閣議は非公開である。
    Y. 閣議での決定は全員一致で行われる。

問8 抽選で選ばれることから、原子力に反対・賛成あるいは無関心な人も会議に参加し当事者として原子力行政を考えるきっかけになることが考えられる。興味がない・知らないという人でも、原子力に関する勉強会に参加したり、自ら開催したりといった積極的な行動も予想されるだろう。

攻略のポイント

記号選択や用語記入などは、基礎的な知識が問われる問題なので、ここで大きくつまずくようだと心もとない。出来事の順番を訊くような問題もあるので、年代などは正確に記憶しておくこと。

記述問題については、出来事や用語の説明をさせるようなシンプルなものはしっかり書いておきたい。

後半に出される自分で考えるような記述問題は、やはり社会的な出来事への関心と考察の量がものを言うので、普段から新聞やニュースを見て、少し「大人な」視点で物事を考えるようにして、思考力を養うように意識したい。

そして、自分の考えを100字程度で抜けやミスが無くまとめられるよう練習しておくとよい。

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