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大宮開成中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「大宮開成中学校の理科」
攻略のための学習方法

まんべんなく基本を身につけよう

大宮開成中学特待生選抜テストの場合、その合格点の高さが一番のポイントになる。この学校に限らず、基本的な問題を中心に出題する学校は総じて受験生の平均点が高く、合格ラインも自ずと高くなる。当たり前と思わないで欲しい。各々の学校がその方針に基づいて入試問題を作成している。当校の場合、特待生選抜をするにあたって、応用力を問うよりもまんべんなく基本的な知識を勉強してきたかを求めているのだ。
本番の理科においては、少なくても80%以上の得点はとりたい。そのためには、難易度の高い問題を追及するのではなく、暗記用のテキストと基本的な問題集を併用しながら、どこも穴のある分野がないような勉強をしていきたい。

 

自分をテスト問題に合わせる

先に大宮開成特待選抜テストは基本中心と書いたようにテストにもいろいろなタイプがある。同じように、受験生にもいろいろなタイプの生徒がいると思う。
志望校対策として、どの分野が出やすいかを研究することも大切だが、それ以上に学校がまとめている水準を知っておくことも大切である。
それほど偏差値が高くなくても問題が難しい学校がある。そういった学校の場合、点数が半分でも合格することがある。その逆に当校の場合、偏差値が水準以上であっても問題の難易度はかなり平易である。
受ける側はその指向をふまえた上で、どの分野も基本問題もしっかりと身につけ、しかも正確に解くことが出来る安定性を自分の持ち味にしたい。「難問は出来るけど基礎で間違えちゃった~」では取り返しがつかなくなる場合がある。ミスを犯さない、百発百中の正答率をめざしていこう。

 

問題難化の可能性も

とは言うものの、必ずしも全部の問題が平易とは限らない。
例えば、2016年度の【大問3】では棒に重さがあるつりあいの問題を出しているし、同年【大問4】の熱量の問題も聞かれている内容は基本的であっても、あまり解いたことのないタイプの大問になっている。2018年度の最後に見られた計算問題も決してやさしくはない。これらの問題では、適時それらの問題に対応できる力も必要となっている。
かてて加えて、大宮開成中学の特待生選抜テストは年を追って問題の質が上がっているように感じる。受験生の出来に学校側が手応えを感じた場合、来年度はもう難度を上げてその上で高得点を競わせるという可能性もある。
したがって基本的な知識の確認だけではなく、標準またはもう少し上の問題にもかたよることなく手を出して理科の総合的な力を構築することが、この学校の基本的ではあるがハードルの高い問題を克服し合格につながることになると思う。

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2018年度「大宮開成中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間は30分で大問は5問、設問数は30以上あってやや分量は多めであるがその多くは選択肢で答えるものなので時間不足に陥ることはないだろう。そういう意味では時間と問題数のバランスはとても良い。「特待生選抜」だけあって合格点(合格ライン)は高く、少なくとも50点中40点以上は得点しておきたい。難問に対応する粘り強さよりも、基本的な問題をミスなく解ける安定感が欲しいところだ。

【大問1】小問集

  • 難度:
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

どの設問も基本の域を出ないものばかりだが、百発百中で次の大問に進むためには分野に偏らない基本的知識が必要である。
それぞれ「生物」「浮力」「ものの運動」「月」「天気図」「金属の溶け方」「実験器具」に関するもの。
問3の「浮力」は苦手とする生徒が多く、苦手な生徒の場合まったくの初歩から出来ないことが多いので「水より重いもの・軽いもの」に分けてしっかりと基本問題は解けるようにしておきたい。ここでの1問ミスはあとにひびく。

【大問2】植物

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

植物の働きについて、2つの実験・その結果からそれぞれの問いに答えるようになっている、いわゆる典型的な問題である。
【実験1】は「植物の光合成」の実験についてで、BTB液の色の変化なども問われている。
問題文をよく読み、慎重に答えを選びたい。ここもノーミスで進みたい。
【実験2】は「植物の蒸散」に実験で、ここには問5の計算問題も含まれている。つっこまれたことを聞かれているわけではないのでここも全問正解と行きたい。
後半点差がつく問題なので要注意。

【大問3】豆電球の回路

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分

大問の中では最もやっかいなものがこの【大問3】で、特に問3・問5が正しく答えられるかどうか。回路1~9は豆電球2個、乾電池2個までのさまざまなつなぎ方を表したもので、電流の大きさ・豆電球の明るさなどはなんども解いてきた問題だろう。これにからむ設問はすべて正解したい。
問3は豆電球4個直列・乾電池4個直並列なのでようやく立ち止まって考える設問が登場したというところだ。乾電池は2個ずつ直列になっているので流す電流は2,豆電球は直列なので電気抵抗は1個の時の4倍である。結果、豆電球の明るさは0.5となるので、回路3・回路8を選びたい。
問5はホントは間違えられては困るところで、電流計は回路と直列につなぐ、と知っていればCは選ぶまい。
ここまでノーミスだと合格が見えてくる。甘く見て、ミスは2問が限界だ。

【大問4】地層

  • 難度:
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

ここも設問はすべて基本的な問いではあるが問3・問6に要注意。
問3は下から「れき岩・さ岩・でい岩」と、つぶが「大きい・小さい・より小さい」となっているので海底が徐々に深くなっていった様子がわかる。アやイのようなことが起きると「凝灰岩」や「石灰岩」の層が現れたりする。
問6は出来事と選択肢が多いので少し時間をかけてでも正解しておこう。

【大問5】中和に関する問題

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

ご存じ「塩酸」と「水酸化ナトリウム水溶液」を使った中和の実験に関する問題で、塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を加えていくので、実験結果が「酸性→中性→アルカリ性」と進んでいくタイプである。また、ビーカーCが「緑」になっているので完全中和の場所に悩むこともない。にもかかわらず問2・問3で間違えたりすることのないようにしたい。
また、問4・5は「酸性雨」もまじえてこのテストでは最も応用がかった設問になっている。特に問5はこのテスト唯一の難問となっていて、ここをクリアーできれば満点も見えてくる。酸性雨10000kgと同じはたらきをする塩酸の重さが求められるかどうかがカギを握る。

攻略のポイント

テスト時間は30分で50点満点。
合格者平均点は「男子41.4点、女子39.7点」と高いので、合格するには少なくても40点以上の得点が必要だ。また、これだけ平均点が高いと、理科で点数(貯金)をかせぐというわけにはいかない。どの科目でも少しずつ上乗せしておきたい。
分野に偏りがなく問題も基本的で、まぎらわしい選択肢が少ないという大変解きやすいテストではある。不得意分野や未習分野を極力なくし、総合的な基礎力のある受験生としてテストに立ち向かっていこう。そのためには好きではない暗記や電球・浮力などにもしっかり手を出して得意ではないけれども基本的な問題には答えられる力を養ってきたいところだ。 

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