大妻中学校 入試対策
2015年度「大妻中学校の国語」
攻略のための学習方法
[読解問題]
大妻中の入試問題は、「物語文」「論説文/説明文」「韻文+鑑賞文」という形が多い。
「物語文」は、受験生と同世代の登場人物が、悩みや葛藤にぶつかり、成長していく内容のものが目立つ。
各年度で、「よく出る素材文」として話題になるものが、出題されることも多々ある。
「論説文/説明文」は、語彙レベルが高いものも出題される。
「韻文+鑑賞文」は、韻文関連の知識だけでなく、韻文の深い読解も求められる。
素材文の長さは、合計で7000字~9000字程度。かなり長い方である。
それぞれの素材文も、決してやさしいものではない。それなりの難度のある長文を素早く読み進める力が求められる。
日頃の読解学習の際、読解のスピード向上ということを十分に意識しておきたい。
[問題形式]
設問の中心は選択式問題。
ただし、選択式問題の中には、明確な根拠が文章中に見つからないものや、文脈や表現から類推が必要なものもある。
てきぱきとこなすには、不向きだと思える設問もある。
読解の経験値をあげ、語彙力を数多く身につけることで、類推系の問題は、取り組みやすくなる。準備することで、十分対応可能である。
また、記述問題の数は多くはない。記述問題の内容も、基礎的なものが多い。
各文章ジャンルの基礎的な記述方法を確認しておくことで、十分、得点が可能である。
記述問題は得点源にするつもりで、対策を進めてほしい。
[韻文]
韻文関連の問題が出題される。韻文+鑑賞文の形が多い。
解答の手がかりは、多くは、鑑賞文の中から得ることができる。ただし、韻文の読解の基本を学び、韻文そのものを読む練習も欠かさないようにしたい。
短い言葉から、描かれた情景をイメージする取り組み方に、慣れておくことは必要である。
[知識]
漢字や言葉の知識関連の問題も、必ず出題されている。
言葉の知識に関しては、基礎的な語句学習を徹底しなかった受験生には、手ごわいと思われるものも出題されている。
合格を考えると、言葉の知識の部分で、大きく失点することはできない。
日頃のコツコツとした漢字・語句学習を欠かさないようにしたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間内で、答案をすべて埋めつくす癖をつける。(空欄を作らない)
・問題用紙と解答用紙の全体に目を通す。素材文の内容などもさっと確認して、解く順番(大設問の)をイメージする。
・読み進めているうちに、解答がわかるものは、その場で解答する。(空欄補充など)
・選択式問題で、どうしても解答が出ない場合、後回しにする。
・解き終えた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に目を通してもらう。
先生に添削指導してもらい、今後の大妻対策を考えるようにする。
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2015年度「大妻中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
読解問題の三題構成。文章ジャンルは、物語文、説明文、俳句と解説文である。漢字・言葉の知識関係の問題は、読解問題の中に含まれる。設問は、全体的に、基本的なものが多い。各文章ジャンルの基本的な読解方法を手がたくおさえることで、十分に合格点がねらえる。
ただし、素材文の総字数は8500字程度と多い。時間配分を誤ると、たいへんなことになる。
[大問1]物語文
- 時間配分:
問一 心情理解。書き抜き。難しくはない。
<時間配分目安1分>
問二 場面理解。選択式。「うっとり」に注目。
<時間配分目安1分>
問三 表現理解。選択式。言葉の意味に注意。
<時間配分目安1分>
問四 品詞の識別。選択式。基礎的内容。
<時間配分目安1分>
問五 知識。選択式。確実に得点。
<時間配分目安1分>
問六 知識。選択式。確実に得点。
<時間配分目安1分>
問七 表現理解。選択式。基礎的内容。
<時間配分目安2分>
問八 場面理解。選択式。場面から判断。
<時間配分目安2分>
問九 意味。選択式。文脈から類推。
<時間配分目安1分>
問十 慣用表現。選択式。基礎的な知識。
<時間配分目安1分>
問十一 表現技法。選択式。基礎的な内容。
<時間配分目安1分>
問十二 場面理解。書き抜き。確実に得点。
<時間配分目安1分>
問十三 主題関連。書き抜き。離れた場所に注意。
<時間配分目安2分>
問十四 心情理解。選択式。基礎的な設問。
<時間配分目安1分>
問十五 場面理解。書き抜き。応用問題。
<時間配分目安1分>
[大問2]説明文
- 時間配分:
問一 品詞識別。選択式。入試で頻出。
<時間配分目安1分>
問二 内容理解。選択式。対照関係に注意。
<時間配分目安1分>
問三 接続語関係。選択式。基礎的な内容。
<時間配分目安1分>
問四 内容理解。選択式。傍線①までの内容で判断。
<時間配分目安1分>
問五 内容理解。選択式。傍線②以降に注意。
<時間配分目安1分>
問六 俳句。選択式。やさしい。
<時間配分目安1分>
問七 内容理解。書き抜き。書き抜き箇所は近い。
<時間配分目安2分>
問八 係り受け。選択式。基礎的な内容。
<時間配分目安1分>
問九 内容理解。書き抜き。同じ段落内に注目。
<時間配分目安1分>
問十 内容真偽。選択式。文章全体から判断。
<時間配分目安3分>
問十一 漢字。短答式。確実に得点。
<時間配分目安1分>
[大問3]俳句・解説文
- 時間配分:
問一 内容理解。選択式。傍線①以降から判断。
<時間配分目安1分>
問二 内容理解。書き抜き。文章後方に注意。
<時間配分目安2分>
問三 場面理解。選択式。場面内の情報。
<時間配分目安1分>
問四 内容理解。記述式。後半の表現を活用。
<時間配分目安2分>
問五 場面理解。書き抜き。同じ場面の中に注目。
<時間配分目安2分>
問六 表現理解。選択式。句から類推。
<時間配分目安1分>
問七(1) 知識。書き抜き。基本的な設問。
問七(2) 季語。書き抜き+短答式。基本的な設問。
<時間配分目安(1)(2)で2分>
攻略のポイント
・合格者平均点が67.4点。漢字問題以外の読解問題で、大設問ごとの誤答を二~三以内におさえると、合格ラインを越える。
・大設問数は、三題。時間配分に気をつけ、すべての問題に取り組めるようにしたい。
・小設問数は、多い。それぞれの設問で立ち止まり、考え込む余裕はない。テキパキ解き進めたい。
・素材文を読む時間は、15分以内にする。解く時間の目安は、35分以内。空欄補充など、読みながら解くことができる問題は、その場で処理できると良いだろう。
※上記の「時間配分目安」は、設問ごとに目安を設けているため、合計すると35分を上回ります。実際には、問一が解決すれば、問二が解決するということがあり、合計時間は短くなります。
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