大妻中学校 入試対策
2015年度「大妻中学校の理科」
攻略のための学習方法
大妻の理科の問題は、満点が狙える。ただし、それなりの幅広い知識と時間配分が必要になってくる。試験時間30分で60点中45点を取れれば合格圏内にあるだろう。解けない問題、特に初めて解く問題があってもどんどん先を解いていく。試験時間の後半に見直しにどれだけ取れるかである。でも、立ち止まった問題も落ち着いて読み解いていくと案外簡単だったりする。決して難問は出題されていないので、安心して試験に臨めば得点できる。
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試験問題を詳しく見ていくと、実験・観察問題が目立つ。実際に実験器具を使ってみれば容易に解答できる問題が多い。小学校では実験・観察の時間が少ないので多くの受験生は苦労すると思う。しかし、大妻の出題者は、理科は観察・実験に重きを置いている意図が感じられる。是非、この機会に小学校で学習する全ての理科の観察・実験を復習して欲しい。可能であれば、個人的に実験・観察をやらせてもらうことが一番身に付く。また、高度なことを扱っている内容の場合は、問題文を落ち着いて読み、問題文の説明が理解できれば難なく解答できる問題である。
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理科の観察・実験をする機会が減ってきているので、この機会に、「資料集」というものを購入して欲しい。「資料集」は、中学生用や高校生用の数冊を準備した方が良い。中学生用は1冊にまとめられているが、高校施用は4冊になる。これは、理科は高校になれば地学・化学・物理・生物と細分化されるからである。資料集を使い、過去問で出題されている内容を調べてみると良い。一段高い目線から本問を見てみると単純な原理原則を知っているかそうでないかだけの問題であることが理解できる。
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特異な問題ばかりに目を奪われて、基本的な内容をおろそかにしてはいけない。テキストに説明されてある基本的な内容の問題は、確実に得点できるようにすること。毎日欠かさず「一問一答問題」のような問題は解くこと。答えは紙に書くこと。そして、時には逆を解くことをお勧めする。つまり、答え(ほとんどが用語だが)に対する問題文や説明文を書いてみることで1つの問題を違った方向からアプローチすることができる。結局、理科という問題は、様々な方面から1つの問題を見る力があるかをみる教科であるからである。大妻の理科では、8割以上を目指して欲しい。計画的に学習していけば得点できない点数ではない。是非、次の学習計画を参考にして欲しい。
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最初に、(Ⅰ期)基本的事項をテキストで学び、(Ⅱ期)問題演習を行う。演習問題を解くときは、必ず「突合せ」をして欲しい。この問題を解くためには、テキストのどの部分が理解出来なければいけないかを自分で探し出して欲しい。時間がかかるかも知れないが、これを行わないと問題を上辺だけで解くことになり、ケアレスミスをしてしまう。「突合せ」の際、是非利用して欲しいのが、「資料集」である。その後、(Ⅲ期)過去問を10回は解いて欲しい。必ず、間違える問題が決まってくるはずである。(Ⅳ期)間違えた問題はテキストや他の学校の類似した問題で繰り返し練習して欲しい。芝の理科の対策は、繰り返すようであるが、当たり前のことを当たり前に行えるかである。準備は早ければ早いほど良い。11月までに、Ⅲ期までできると余裕を持ってⅣ期に入れるだろう。しかし、受験日まで、油断は禁物である。「身のまわりの科学」に関する問題は時事問題に変わる可能性がある。試験直前まで、「身のまわりの科学」についてのアンテナは高くしてほしい。合格は1点勝負である。最後まで諦めずに、根気よく受験勉強を継続して言って欲しい。
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2015年度「大妻中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
基本的な内容を幅広く出題している。いずれの問題も必ずテキストに載っている内容である。
全分野をまんべんなく学習しておくこと。問題を解いたときに、あやふやであった部分は必ずテキストに振り返ること。演習問題の中で文章題として出題されたことがあるものは、必ず書けるようにしておくこと。
難問はなく、問題文から容易に解答できる。30分と試験時間は短いが、満点も狙える内容である。
【大問1】
- 時間配分:5分
「顕微鏡の使い方とプランクトン」からの出題であった。
(問1)顕微鏡の名称に関する問題であった。「ステージ上下式顕微鏡」と「鏡筒上下式顕微鏡」は区別できるように。
(問2)顕微鏡の各部名称は確実に得点できるように。
(問3)対物レンズを低倍率から高倍率にすると、鏡筒の長さや視野の大きさや明るさが違ってくる。
(問4)プランクトンの名称、からだのつくりとはたらきはテキストを使って確認しておくこと。観察物が移動してしまい視野から出ていってしまった場合には、「動かしたい方向とは反対の方にプレパラートを動かす。
(問5)ゾウリムシの「繊毛」書かせる問題であった。
【大問2】
- 時間配分:5分
「金属の密度と浮力」からの出題であった。
(問1)密度の計算は(重さ÷体積)で求まる。
(問2)1㎤あたりの質量(g/㎤)の値が最も小さいものが答えである。
(問3)密度を求めて、与えられた表と照らし合わせる。
(問4)~(問6)液体中の物体について、「物体がおしのけた液体の重さに等しい浮力を受ける。」(アルキメデスの原理)を用いる。この原理が理解できたかがこの問題の分かれ目である。
(問7)面積図を使って計算をする。
【大問3】
- 時間配分:5分
「水と氷」からの出題であった。
(問1)状態変化は物質の体積は変化するが物質そのものが別の物質に変化するわけではない。一般に状態変化による体積変化は、(固体)→(液体)→(気体)と変化するにしたがって大きくなる。しかし、水は例外で(氷)→(水)に変化すると体積は減る。
(問2)状態変化によって質量は変化しない。
(問3)①氷が水に浮いているとき、氷が押しのけていた水の重さと氷の重さは変わらないので水面の高さは変化しない。②氷が底に沈んでいるとき、氷の重さの方が押しのけている水の重さよりも大きいので、水面は上がる。③氷が糸で底に固定されているとき、氷の体積が小さくなるので、水面は下がる。
(問4)水は氷になるまで、0℃のままである。つまり、0℃のときは、水と氷が共存している。
(問5)~(問7)20℃の温度から同量の水を冷やすには、エネルギーが2倍必要。20gの水を冷やすには2倍量のエネルギーが必要。よって、グラフから20℃、20gの水をすべて氷にするには100分かかることを読み取れていたか。
【大問4】
- 時間配分:5分
「月の動きや月の見え方」からの出題であった。
(問1)、(問2)太陽の当たる場所を地球に書きいれてみる。地球の左半分は影(夜)となる。地球の自転の向きは反時計回りであるから、Pは夕方の位置にいることになる。月の形は右半分が見える上弦の月となる。
(問3)太陽、地球、月の位置関係とそれぞれの自転方向と公転方向からわかる基本的な内容からの出題。
(問4)~(問6)「月の自転にかかる時間と公転にかかる時間が等しいために起こる現象。」また、「月が地球の周りを公転するにかかる時間が地球の自転時間と同じ24時間の場合に起こる現象」、「月が地球の周りを公転するのにかかる時間が、地球の公転時間(1年間)だった場合に起こる現象」といずれもテキストにのっている有名な出題問題。
攻略のポイント
全問正解を目指して欲しい。数問落としても、8割は得点したい。できない問題があってもそこで立ち止まらずに先へ進んでいくこと。落ち着いて解答して確実に点数に結び付けていくことが合格の決め手となるであろう。
普段の学習から、1つの問題の解答を導きだすのに、根拠となる説明文をテキストから見つけだすことができるか、である。テキストの説明文が書けるように何度も読み返したり、書いたりして自分のものにしていく。
常にテキストに立ち返り、基礎基本をしっかり固めていく受験学習を継続してほしい。
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