（１）鉄・銅・アルミニウムの性質に関する問い。
（２）寒い日には血管を収縮させ、体温が下がることを防いでいる。
（３）豆電球の明るさに関する問い。
（４）台風の進行方向に対して右側は、風の吹きこむ向きと台風の進行方向が一致するため、風が強くなる。
（５）日本の発電量で天然ガスに次いで多いのは石炭。石炭の燃焼によって発生する二酸化炭素は、地球温暖化の原因になる。
（６）ラーメンに油を入れると、油がラーメンの液面に広がり、水分の蒸発が抑えられ、熱が逃げにくくなる。
（７）電磁石を強くするための方法としては、導線の巻き数を増やす・電池を直列に増やして電流を強くする・筒の中に鉄を入れるなどの方法がある。
（８）植物がでんぷんをつくる働きは「光合成」
（９）絵を描く問題。両側から力が加わった時の断層のでき方について。
（10）吉野彰博士らが開発したのは「リチウムイオン電池」

　各分野の基本知識の小問集合。テキスト等で学習していれば容易に解答できるものが中　心だが、時事的な内容や、やや細かい知識を含んだものもあり、日頃から自然や科学に　興味を持っているかが問われている。小問であるが１０題もあることから、本校入試に　おいて明暗を分ける。

（１）実験結果の表より、発射速度と到達距離は比例関係にあることがわかる。
（２）発射速度と到達距離が比例関係にあることから計算すればよい。
（３）地球は直線ではなく丸いので、（２）の計算結果よりも遅い速度（7.9㎞/ｓ）でも地球１周が可能である。
（４）選択肢もんだいだがやや難。第一宇宙速度と第二宇宙速度の間の速度で発射された物体は、地球から離れて行こうとするが、重力に打ち勝つことができず元の位置に戻る。
（５）光でさえ脱出することができない天体は「ブラックホール」

　　　物体の運動をテーマにした出題。前半は易問で、（２）の計算を確実に行って欲しい。
　　　後半はやや難。

（１） 重さ÷体積で密度の計算を行う。
（２） １０÷３．７　を行い四捨五入すると、２．７ｇ/㎤。
（３） （２）の結果より1円硬貨はアルミニウムでできていることがわかる。
（４） 同様に計算と四捨五入をすると、金メダル１㎤あたりの重さは１１．１ｇ。
（５） 金と銅の体積の合計は４５㎤、重さの合計は５００ｇ　銅１㎤あたりの重さは８．９ｇ　金１㎤あたりの重さは１９ｇ。これらの数字を用いてつるかめ算で処理すればよい。

　　　密度に関する計算問題。（５）はやや難しい。（４）までの計算でミスしないように。

（１）やくが柱頭につくことを「受粉」という。
（２）実験結果からの考察問題。実験結果より、フロリゲンは葉で合成される。
（３）葉で合成されたフロリゲンは師管を通って運ばれる。
（４）左側の枝の師管をはぎ取ると、右側の葉で合成されたフロリゲンが運ばれない
　　　ため、左側では花芽が形成されない。
（５）植物の屈性に関する問い。

植物に関する出題。聞き慣れない「フロリゲン」という言葉が出てくるが、問題文を読み取れば対応は十分可能。
植物に関する基本知識は必要なので、ここで得点できなかった場合は、まずは知識を確実に固めること。

（１） マグマが冷えて固まってできた岩石は「火成岩」
（２） 現れた鉱物の順序を問う問題。絵をよく見て答えること。
（３） マグマが地下深くでゆっくり冷えて固まったのか、地表近くで急に冷えて固まったのかが見た目の違いの原因。
（４）図から２５個の格子点に存在する鉱物の個数を数えると、鉱物ウが最も多い。
　　　１１÷２５より　４４％。
（５）火成岩がもろくなり崩れて起こる現象についての選択肢問題。すべて選ぶという指定だが、やや迷う。土石流だけが大雨が影響であり、もろくなって崩れたものとは異なる。

　　　火成岩に関する出題。やや迷う出題も見られるが、岩石の分類や特徴についての基本知識が固まっているかどうかが問われる。