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立教池袋中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「立教池袋中学校の社会」
攻略のための学習方法

[分析]
例年、大問3つにそれぞれ地理・歴史・政治分野が割り当てられ、3分野がほぼ等分に出題されている。
総解答数25~30で試験時間は30分なので、問題量とのバランスは良いが、2~3行ほどの短文記述が4~5問出されるので、そこで多少、時間を必要とする。それ以外は、記号選択と用語記述の問題ばかりである。
内容は幅広い分野から万遍なく出題され、中学入試の基本的な事項が問われる問題がほとんどである。
また、例えば前年度が水産業と武家政治の問題だったら、今年度は伝統工芸品と平安時代について・・・というように、年度ごとに別の分野から出題されることが多くなっている。
 
[地理分野]
地形図の読み取り・気候・地勢・産業など、各単元から広く出題されている。
あるテーマに沿って関連した事項を訊くスタイルが多い。地図や統計グラフを使った問題も毎年、見られる。
この分野で、記述問題が1問出されるのが通例である。地形図を読み取って説明するもの(平成20年度・21年度)・漁獲量推移のグラフを読み取るもの(平成22年度)・伝統工芸品産業の抱える問題点(平成23年度)など、さまざまな内容・形式の記述問題となっている。
全体としては基本事項を問う問題がほとんどなので、テキストと地図・資料集で基礎をしっかりと固めておく。

 [歴史分野]
各時代から、政治・文化・外国との関係など、幅広く出題されている。
明治時代の資料をもとにした問題(平成21年度)や3世紀~5世紀の日本について(平成24年度)というように、ある時代に範囲を絞った問題が多い。
文章による説明資料がよく使われるが、資料集でよく見るような図版が使われた年度もあるので、要注意。
時代順の並べ替えの問題もあるので、年表による整理が有効である。
歴史分野でも、あまりに細かい難解な知識は問われないので、人物・出来事・年代などの基本的事項を丁寧に学習しておく。また、この分野で記述問題が出される年度(平成24年度など)もある。

 [政治分野]
日本国憲法・政治の仕組み・国際関係などの問題が出されている。
同時に、環境その他の社会的な問題・時事問題も合わせて出題される。
そして本校の特徴である、記述問題が2~3問、最後に出されるという形式が近年は続いている。
記述問題の内容としては、
①.グラフや統計から読み取れる事実を指摘する
②.前問①で答えた内容をふまえて、その解決策やそれに対する意見を述べさせる
というパターンが多く見られる。
社会科の学習のしかたとして、時事問題に関心を持ち、その背景や影響・結果を考えてみるということがよく言われるが、まさにそのような練習が生きる問題であろう。
統計のデータに素早く目を通し特徴をつかまえるスピードと、解答を字数にまとめる構成力も必要となる。
幸い、字数はそれほど多くないので、一般的な記述対策問題集で練習するのも有効であろう。
 
[さいごに]
選択問題や用語記入の問題は、中学受験の基本的な事項を問われるものが多いので、まずは基礎力の充実に努めるべきである。
さらに副教材で知識を補っていけばよい。難問集などに時間を割く必要はない。
そして、やはり差がつくポイントであろう記述問題は、用語や出来事を説明させる単純なもの、資料の特徴を読み取らせるもの、自分で考えさせる論述問題・・・といったパターンで出題されるので、それぞれに慣れておかなければならない。
記述対策問題集・資料集で多くの問題やデータに触れる。
ニュースや新聞で社会的な問題についてよく考えてみる。
50~60字程度で考えを文章にしてみる。
そのような練習を繰り返して、本校の記述問題のパターンに対応できるようにしておくことが大切である。
また、全体として言葉で書かせる問題が多く、記入する分量が多くなってしまうので、書くスピードをつけ、誤字・脱字をしないように意識して練習しておくことも忘れないようにしていただきたい。

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2014年度「立教池袋中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問3つに、それぞれ地理・歴史・政治や時事問題が割り当てられている。
総解答数は26で、用語記入と記述が大半を占め、記号選択は2問だけ、と今年度は特に少なくなっている。
試験時間は30分だが、後半の記述問題でやはり時間を取られるので、用語記入と記号選択はテンポ良く解き進めて、資料の読み取りにも十分時間を残しておくようにしたい。

[大問1] 地理分野

  • 時間配分:9分

火山を題材とした地理分野の問題。
地形・人物・産業など、広い範囲について訊かれている。
問3のような地形図を使った問題がよく出されているので、地形図の読み取りなどの類似問題を多く見ておきたい。
全体として基本事項を問う問題が多いので、基礎力が充実していれば対応できる。今年度は少なかったが、例年はグラフや統計資料も多く見られるので、資料集はぜひ活用したい。
問7の記述は用語の説明で、テキスト等でしっかり見ておけば答えられたであろう。

[大問2]歴史分野

  • 時間配分:9分

新聞記事を資料として、米騒動の話題から大正時代の民主主義運動について考えさせる問題。
例年は、一般的な歴史についての知識を問う問題も出されているのだが、今年度はピンポイントで狭い範囲の歴史の問題となった。
問題数は少ないが記述の量は多く、難しく感じる。
「米騒動」というひとつの事項について、その原因から倒閣までの当時の様子をテキスト・資料集でよく読み込んでおかないと正確な解答は書けない。今後もこの種の問題が出される可能性はあるので、事件や人物について周辺事項までしっかり整理しておくような丁寧な学習が望まれる。

[大問3] 政治分野

  • 時間配分:12分

国際協力に関する問題。
問5までは基礎的な知識の問題で、問6は国際協力のあり方についての記述問題となっている。
このような記述問題に、普段なにも考えていない人がその場でいきなり解答するのはやはり無理があるといえる。
「国際協力の理想と現実の問題点」といった話題について、時事問題集などで読んだことがあり、自分でも考えた経験があれば、解答を作成することができるであろう。
社会的な問題に普段から興味を持ち、資料や統計の数値からいろいろに類推してみる、といった練習をこころがけたい。

攻略のポイント

今年度は、特に記述問題に重点が置かれており、難易度が上がった印象である。
基本事項を答えさせる問題が例年より少なく、今後もこの傾向なのかは判然としないが、そのつもりで対策をしておくべきであろう。
統計や文書資料を読み取り、そこから考えられることを答えさせるというパターンの記述が多いので、資料が示している先を推理できる思考力が身につくよう、訓練を積んでおきたい。
また、今回は記述問題が6問出題されているが、時間との兼ね合いも考え、特に難しいと感じる1~2問を諦めるというのも、現実的な選択かもしれない。

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