中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

立教新座中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「立教新座中学校の社会」
攻略のための学習方法

〇[問題形式]

2016年度に解答の形式が大きく変わって以降、選択式問題と適語記入問題が大半を占める形式となった。ここに1~2問の短文記述が加わることが多い。                            
2016年度では選択式28問・語句記入13問、2021年度では選択式16問・語句記入27問といったように、年度により構成の割合を変えてきているようである。地名などはやはり適語記入が多くなっている。

このように、ここ数年は意図的に形式を変えているようなので、この点についてあまり気にしてもしかたないかもしれない。

なお、2017年度では出題されなかった1行程度の説明記述は、2022年度・2023年度では出されて、2020・2021年度では出されなかった。
30分という試験時間はやはり少ないので、速さも必要である。

〇[地理分野]

大問は2~3つで、それぞれ地理・歴史・政治と分かれているが、過去にはそれらが融合した問題も出されている。
例年、地理分野は地図や図表を用いて地名・地形・気候・産業について幅広く出題されているが、2017年度のように資料が用いられなかった年度もある。いずれにしても訊かれている内容に大きな変化はなく、日本地理全体の基礎的内容が問われている。
新幹線の路線別輸送量の表など、普段見慣れない表が使われ多年度もあったが、細部に踏み込んだマニアックな設問はほぼ見られない。
したがって対策は今まで通り、まずは基本事項を覚える、そして地図やグラフを常に参照しながら白地図等でまとめて確認し、資料集で新しい統計を頭に入れて全体を結びつけていく……という地理の勉強の王道となろう。
特に日本地図は飽きるくらい眺めて脳に取り込んでしまいたい。
選択式になったとはいえ、これまで同様、正確な知識が必要であることは当然である。

〇[歴史分野]

歴史分野はあるテーマをもとに様々な時代の政治・文化について訊かれている。ここも地理と同様、極端な難問は出されていない。
ただし、時代や年号があやふやだと答えられない問題が多いので、人物・出来事の基本事項とその関連事項について年表などを使って時代・年代ごとに統合して覚えるのが肝要である。記述は当然、漢字で書けるようにしておく。

〇[政治分野]

政治分野は例年、憲法・三権の仕組み・国際連合などについて出題されているが、日本国憲法や政治のしくみに関する問題が頻出傾向なので、特に力を入れて理解しておいた方がよい。

〇[過去問演習]

前年と少し出題の形が変わることが多いが、戸惑わないようにしたい。形は変わっても、内容や難易度が大きく変わるわけではない。選択肢の細部によく注意してヒントや問題点を見逃さないように、用語を漢字で書けるように、例年通りに意識して練習しよう。
似た形式の問題が出る、例えば城北中学校などは受験難易度を考えても併願校として考えやすいので、城北の過去問で練習するのもいいかもしれない。
とは言うものの……。
過去問を遡って見てみると、立教新座という学校は、試験がワンパターンにならないように毎年工夫している。地図の読み取りが集中して出されたり、リード文が会話形式になっている年度があったりと、バラエティに富んでいる。
しかし、出題の範囲や難易度はほぼ一定で推移しているので、あまり問題の形式に神経質にならない方が良いかも知れない。来年度はまた元に戻してくる可能性だってゼロではないのである。
中学入試の典型的な問題も多いので、ミスの無いよう、問題集で練習を重ねて確実に得点できるようにしておく。その上で、テキスト以外の教材も活用して、断片的な知識をまとめて、すらすら思い出せるようにしておく。
例年はよく出題されている1~2行で答える記述問題なども、覚えた知識を利用してその一歩先を自分で考えなければならない問題になっていることもある。しっかり身につけた知識でないととっさに活用できない。
自分が勉強してきた範囲全般にわたっての確実な知識を持つ。環境問題・時事問題にも対応できるように、新聞やニュースにも興味を持って目を向ける。そのようにして偏りのない総合的な実力を持たないと、合格ラインにはなかなか届かないであろう。 

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2023年度「立教新座中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は41問。2023年度は全体的に適語記入が多かった。記述問題は1行のものが1問出された。
試験時間は30分。知識があれば答えられる問題が多いので、テンポよく解いていける。
ただし、設問の文が詳しく長い傾向にあるので、全体の文量は多めになっている。読むスピードは速い方が良い。
できる問題を確実に取るために、ひととおりすべての問題に目を通せるようにペース配分を掴んでおきたい。

【大問Ⅰ】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

歌詞に出てくる地名を話題に、各地の地形や産業について訊かれている。

問1 それまで主流だった石炭から石油へと主要なエネルギーが変化したので、「エネルギー革命」と呼ばれた。

問2 秋田県大潟村(八郎潟)を通る北緯40度の緯線を参考に、その少し南の福島と推測できる。

問3 ⑤ 佐賀県の有明海は日本一の養殖のりの産地として知られている。

問4 2013年に海底火山の爆発で新島が形成され、噴火が続いて西ノ島と一体化し一つの島になった。

問5 青森県弘前市。

問6 山口県と福岡県を隔てる関門海峡の海底に関門トンネルが建設された。

問7 ③ 甲斐は山梨県の旧国名で、すでに富士山があるため「○○富士」という呼称は使われない。

問8 宗谷岬は北海道の北端にあり、納沙布岬は島を除けば日本の最東端にあたる。襟裳岬は最南端と宣伝されることもあるが、実際はアの位置の白神岬が最南端である。

問9 先住民族アイヌの独特の発音が北海道の地名に多く残っている。

問10 木曽川は長野県から岐阜へと向かって、飛騨山脈と木曽山脈の間を流れている。

問11 最も流路延長が長い⑤が信濃川水系、人口が多いが荒川水系、次に人口が多く流路延長も長いが石狩川水系、とあたりをつけていく。逆に人口が少ないが渡川水系で、が北上川水系となる。

問12 福井県鯖江市は眼鏡フレームの生産が盛んな地域で、海外の有名ブランドの眼鏡の生産なども受注している。

問13 モロッコはアフリカ大陸、スペインはユーラシア大陸、カナダは北アメリカ大陸にある。

問14 ③は衣類の輸出が1位であることから1960年、近年はたばこの消費量が減っていることや高度な技術が必要とされる科学光学機器の取引などから、が2000年でが2020年と考えられる。

【大問Ⅱ】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

足利学校を題材に、各時代の出来事や人物について訊かれている。

問1 阿倍仲麻呂は帰国することができず、官僚として仕え唐で客死した。

問2 北条政子の父は鎌倉幕府初代執権である北条時政。

問3 室町時代には関東に鎌倉府が設置され、長官である鎌倉公方が関東を治めた。

問4 リレー形式で短歌をつなげていく「連歌」という文芸である。

問5 成人した天皇を補佐する役職は関白。

問6 (1) 尾張・水戸・紀州の3つの藩は徳川家の一族である親藩の中でも特別に御三家と呼ばれた。
    (2) 幕府は儒学の一派である朱子学を重用した。

問7 (1) 石舞台古墳(奈良県明日香村)は土でできた墳丘が失われてしまい、石室が露出している。
    (2) 渡辺崋山・高野長英らが処罰された蛮社の獄。
    (3) 萩の開かれた松下村塾では、幕末~明治維新において活躍した多くの人物が学んでいた。

問8 (1) 地租改正(1873年~)→立憲改進党の結成(1882年)→日本初の政党内閣(1898)→二十一カ条の要求(1915)
    (2) 鹿鳴館に多くの外国人を招待し、集団会議でいっせいに条約の交渉を行おうとした。
    (3) 1925年、日ソ基本条約が結ばれ国交が回復した。

問9 (1) 聖武天皇の后である光明皇后。
    (2) ⑤ 江戸時代にはキリスト教徒でないことを証明するため寺院の檀家になることが求められた(寺請制度)。寺院が戸籍を作る役割も持たされていたのである。

問10 栃木県渡良瀬川流域で鉱山から出るヒ素やカドミウムによる汚染が広がった、公害事件。

【大問Ⅲ】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

イギリス新国王の即位にあたっての紙幣・硬貨のデザイン変更を話題に、政治のしくみや憲
法について訊かれている。

問1 紙幣の発行は日本銀行のみが行っており、その発行量は最終的に日銀総裁により決定される。

問2 憲法には規定されていない「新しい権利」のひとつである「知る権利」。

問3 (1) ① 法律の公布は天皇の国事行為である。
     ② 法律案は衆・参どちらに先に提出してもよい。
     ④ 衆議院で再可決されれば成立となる。
    (2) 一定の期間であれば無条件で一方的に契約を解除できる「クーリングオフ制度」。

問4 ② 通貨の価値が下がると、同じものを買うにもより多くの金額を支払わなければならないということになり、価格が上がることになる。

問5 (1) 二つの議院で議会が構成される仕組みを二院制という。
    (2) ① 参議院の被選挙権年齢は満30歳以上である。
     ② 首相は必ず国会議員から選出されなければならない。
     ③ 不逮捕特権は国会の会期中だけで適用され、また現行犯には適用されない。

問6 (1) 北大西洋条約機構(NATO)
    (2) ② 原則としては正しいが、当事国間で独自に貿易協定を結んでいる場合などは、独自の税率を設定できる。

問7 (1) 「日本国の象徴であり」「日本国民統合の象徴」である。
    (2) 憲法改正は、両議院の総議員の3分の2以上の賛成で発議され、国民投票で過半数の賛成が得られれば成立する。

攻略のポイント

年度により出題傾向が多少変化する。なるべく多くの過去問をこなして、いろいろなパターンの年度を経験しておこう。文章量も多めである点、意識しておく。
内容については、中学入試の社会で出される典型的な問題が多いので、まずは基本事項を着実に覚える。そこから、テキスト以外の教材も活用し、その事項に関連した細かい部分まで一緒にまとめておく。
全く見たこともないような問題は少ないので、難問の練習に時間をまわす必要はない。うろ覚えでない、確実な知識を身につけておきたい。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

立教新座中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。