西武学園文理中学校の傾向と対策
西武学園文理中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第1回
受験の攻略ポイント
埼玉の共学難関校。どの科目も標準的な問題が多い。すべての分野の基本事項をまんべんなく習得した上で、西武学園文理中学の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 前半と後半で難易度に大幅な差がある。標準的な問題の演習を重ね、前半部分で確実に得点しておきたい。 |
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国語 | 読むスピードが必須。選択肢問題と書き抜き問題が多いため慣れておきたい。 |
社会 | 全範囲から幅広く問われる場合と、あるテーマに沿った範囲で問われる場合があるため、穴を作らない学習が大切。 |
理科 | スピードよりも正確さを。まんべんなく基礎力を固めた上で、標準的な計算問題もこなしておきたい。 |
新しい傾向の出題が見られました
西武学園文理中学校では2018年度入試より、新しい傾向の出題がみられる。2020年度大学入試改革を踏まえた出題とみられ、受験生には対策が必要だ。
・2018年度社会 【大問5】問4
現代社会分野において記述式の問が出題されるパターンが多かったが、本年度は論述タイプの問題になっている。小学生には経験したことがない「働く」という行為について、自分なりに考察し、意見をまとめて表現できるかを問われている。このような新機軸の問題に対しては、社会の知識をつけるだけでなく、日頃から自分の意見をまとめたり、知人・友人と意見の交換をしたりして様々な意見に触れてみたりすることが対策や良い勉強になるだろう。
算数の攻略ポイント
本年度の出題は、計算問題が5題、独立小問が5題、大問が3題で、昨年同様であった。また、【大問4】【大問5】に式・考え方を記述する欄が設けられていることも昨年と同様である。
ここ数年の出題を見ると「平面図形」「速さ」「数の性質」など頻繁に出題される単元があるが、その他幅広い単元からの出題も見られる。大問の中にレベルの高い問題も見られるが、多くが基本~標準レベルである。本校受験者は計算力をしっかり身につけ、苦手単元を作らないよう基本を確実に固めて欲しい。
2024年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】計算問題 | 易 | 8分 | ★ |
【大問2】小問集合(文章題・場合の数・平面図形) | 易 | 10分 | ★ |
【大問3】暦・条件整理 | やや難 | 12分 | |
【大問4】速さ・平均 | 標準 | 10分 | |
【大問5】図形の移動 | 標準 | 10分 | ★ |
国語の攻略ポイント
論説文と小説の読解が毎年出されている。言葉の知識と漢字も一定数の出題がある。
文量が8000~10000字ほどと多めなので、読むスピードはつけておきたい。選択肢は五択であるが、ひとつひとつの文は短いので文量はかさばらない。
2024年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問一】論説文の読解 | やや難 | 20分 | |
【大問二】小説の読解 | 標準 | 26分 | ★ |
【大問三】漢字・四字熟語 | 標準 | 4分 | ★ |
理科の攻略ポイント
例年通り、物理・化学・生物・地学の4分野からの出題であった。形式としては、前半の2問が物理・化学、後半の2問が生物・地学というスタイルであることが多い。
今年度は「浮力」「物質の性質」「セキツイ動物の分類」「星の動き」の出題であった。いずれも標準レベルの出題であり、難度の高い問題は見られない。本校受験者は、すべての単元の基本を確実に固めるべく、日々の学習を地道に行って欲しい。
2024年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】物理 浮力 | 標準 | 8分 | ★ |
【大問2】化学 物質の性質 | 標準 | 7分 | |
【大問3】生物 セキツイ動物の分類 | 易 | 7分 | ★ |
【大問4】地学 星の動き | 標準 | 8分 | ★ |
社会の攻略ポイント
地理・歴史・政治経済・現代社会と各分野から出題がある。全範囲から幅広く訊かれる場合と、あるテーマに沿った範囲で問われる場合とがある。
苦手な分野から出題されると失点が大きくなってしまう恐れがあるので、全般的に穴を作らないように学習しよう。
記述問題は論説タイプもあるので、類似問題で練習を。
2024年度 第1回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】地理分野 | 標準 | 【大問1】【大問2】合わせて9分 | ★ |
【大問2】地理分野 | 標準 | 【大問1】【大問2】合わせて9分 | ★ |
【大問3】歴史分野 | 標準 | 10分 | ★ |
【大問4】政治経済・現代社会分野 | やや難 | 【大問4】【大問5】合わせて11分 | |
【大問5】政治経済・現代社会分野 | やや難 | 【大問4】【大問5】合わせて11分 |
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学校 | 西武学園文理中学校 |
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偏差値 | 2023予測偏差値(一貫①)男41/女42(四谷大塚80%) |
併願校 | 1月入試では星野学園中・埼玉栄中・西武台新座中、2月は順天・淑徳巣鴨・大宮開成中が多く見られる。 |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低52%はクリアしよう。出身塾別で見ると、四谷大塚が多く、日能研・早稲田アカデミーが続いている。 |
進学実績 | 西武文理大学への優先入学制度の他、早稲田・上智・東京理科大の指定校推薦もあり。17年度は443名の卒業生のうち、72.5%が4年制大学へ進学しており、25.5%が上位校への進学を目指し大学浪人を選択している。 |
その他 | 海外も含めた多彩なステージで活躍できるレディー&ジェントルマンの育成を目指す。特別選抜クラス、中高一貫進学コースに加え、中2からはグローバルコースも選択することが可能。 |
基本情報 |
所在地 〒350-1336 埼玉県狭山市柏原新田 311-1 最寄駅 西武新宿線「新狭山駅」北口、西武池袋線「稲荷山公園駅」、JR埼京線・東武東上線「川越駅」、JR八高線・西武池袋線「東飯能駅」、東武東上線「鶴ヶ島駅」よりスクールバス(約8~25分) 連絡先 ℡:04-2954-4080 沿革 1993年開校。 |