専修大学松戸中学校 入試対策
2023年度「専修大学松戸中学校の社会」
攻略のための学習方法
問題構成
大問5つが各8問あるいは10問で構成され、計40~42問の問題数となっている。
年度により、大問ごとに分野が分けられている場合と混合問題も含まれている場合とがある。地理・歴史・政治経済の分野別割合はおよそ2:2:1となっていて、地理・歴史が多くなっている。
設問は選択肢と適語記入が多く、1行ほどの説明記述が2~3問含まれている。資料などを使用した問題はあまり多くない。各分野、1~2つ程度の資料が用いられるくらいである。
地理分野
ブラジル・北海道などのある地域や日本3大○○など、あるテーマを題材として、地形・地名・産業など、各項目から幅広く出題されている。地図の読み取りや世界地理の問題も見られる。
地図・グラフや統計などの資料も用いられているので、補助教材で知識の補強を行っておこう。
全体として極端な難問は見られないので、テキストを丁寧に学習し、基礎力の充実を図ろう。
歴史分野
各時代の戦・幕府の仕組みといった話題や様々な時代の史料などを使って、各時代の出来事・人物などの問題が出されている。政治・文化や戦争についてなど、分野も幅広い。
資料はあまり用いられず、図版や模式図が1~2つ使われる程度である。
時代順の並べ替えがよく出されているので、年号を正確に覚えてしまうか年表などで出来事の流れを頭に浮かべられるようにしておくと心強い。
この分野もテキストに載っていないような難しい内容は出されないので、基本事項をしっかり定着させるように丹念に学習しよう。
政治経済分野
しくみを表した模式図などを用いて憲法や三権分立についてよく訊かれている。
国会・内閣・裁判所の関係や、選挙制度などの問題が毎年出題されているので、重点的に学習しておこう。
基本事項をしっかり覚えてあれば十分に得点できるはずである。
記述問題
15字~25字程度でまとめるものが1~3問出されている。
国風文化が発達した理由(2022年度)や人々がポーツマス条約に不満を抱いた理由(2023年度)などが問題になっている。年度により出題数に差があり、2019年度では1問だけの出題であった。
おおむね、知識があれば答えられる問題が多いので、短文の記述問題集などでの演習も有効である。20字~30字くらいで内容をまとめる練習をしておこう。
まとめ
全体として基本事項の問題が多い。難問集などに手を出す必要はないので、テキスト全般を繰り返し丁寧に覚えていこう。用語は漢字指定なので、漢字で書けるようにしておくこと。
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2023年度「専修大学松戸中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
総解答数は41問。今年度は、1行程度の記述問題が2問出題された。
長いリード文も無く、地図の読み取り以外はさほど時間はかからない。
選択肢も無理に迷わせるようなものではないので、適語記入とともにてきぱきと答えていけば時間は足りるだろう。
【大問1】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:【大問1】【大問2】合わせて12分
- ★必答問題
長野県諏訪湖付近の地図を題材とした問題。
(1) 小中学校の記号は確認できるが、高校の記号は見当たらない。
(2) エ. 線路が道路にさえぎられて見えなくなっているので、道路の方が上を通っている。
(3) ファオッサマグナ(大地溝帯)
(4) 埼玉県
(5) 桑の栽培に適していたことから養蚕・製糸業が盛んだったが、その後きれいな空気と水を利用した精密機械工業が発展した。
(6) ウ. 甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信が信濃をめぐって争った。
(7) エ. ナウマンゾウが生息していた旧石器時代の説明として正しい。
(8) ① イ. ひとつ上級の裁判所へ移る。
② 国民が裁判に参加することで、国民の意見を直接裁判に反映し、司法への理解を深めてもらおうとする意図がある。
【大問2】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:【大問1】【大問2】合わせて12分
- ★必答問題
東北6県の人口や製造品出荷額などを題材とした問題。
(1) エ. 表の内容と合っている。人口からEは秋田県と考えられる。
(2) ア. 6県の中で面積が最大なAは岩手県。牧場で多くの乳牛が飼育されている。
(3) 農業産出額が多いBは青森県。縄文時代の集落跡である三内丸山遺跡がある。
(4) 人口が最も多いCは東北の中心都市:仙台がある宮城県。Dは岩手県に次いで面積が大きいので福島県。両県にまたがって阿武隈川が流れている。
(5) 東北三大祭りの一つである秋田県の竿燈まつり。
(6) 残るFは山形県。さくらんぼなど果物の栽培が盛んである。
(7) イ. 福島県の郡山盆地で、正しい。
(8) 目印として秋田県大潟村(八郎潟)を通ることを覚えておこう。隣には岩手県がある。
【大問3】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:【大問3】【大問4】合わせて12分
- ★必答問題
外国との交流を話題として、各時代の人物や出来事について訊かれている。
(1) 小野妹子を遣隋使として派遣したときの国書である。
(2) 元を興したのはフビライ=ハン。
(3) ウ. 日明貿易では、日本からは銅・硫黄や刀剣などが輸出された。
(4) スペイン船の来航禁止(1624年)→島原・天草一揆(1637~38年)→ポルトガル船の来航禁止(1639年)→オランダ商館の出島への移築(1641年
(5) 日清戦争の直前に陸奥宗光が領事裁判権の撤廃に成功した。
(6) 下関条約と違って、ポーツマス条約では多くの賠償金を得られなかったので、国民の不満が募った。
(7) イ. 平和条約と同時に、日米安全保障条約も結ばれた。
(8) 日中平和友好条約調印時の総理大臣は福田赳夫。
【大問4】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:【大問3】【大問4】合わせて12分
- ★必答問題
各時代の文化財を題材とした問題。
(1) 鎌倉時代に後鳥羽上皇が権力を朝廷に取り戻そうとして起こした承久の乱。
(2) 雪舟が活躍した室町時代には村の自治が進み、一揆が起こるようになった。
(3) イ. 菱川師宣や近松門左衛門が活躍したのは江戸時代前半の元禄文化のころ。
(4) エ
(5) 中尊寺金色堂がある奥州「平泉」の地名が使われている。
(6) ア. 菅原道真は唐には渡っていない。
(7) エ. 葛飾北斎が活躍したのは江戸時代後半の化政文化のころである。
(8) D(飛鳥時代)→F(奈良時代)→E(平安時代)→A(鎌倉時代)→B(室町時代)→C(江戸時代前半)→G(江戸時代後半) の順。
【大問5】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:6分
政治のしくみや憲法について。
(1) ウクライナ
(2) 参議院議員の任期は6年で、3年ごとに定員の半数が改選される。衆議院のような解散はない。
(3) 政治に参加する権利=参政権
(4) イ. 与党もマニフェスト・選挙公約を掲げて選挙を戦う。
(5) 臨時国会は内閣かどちらかの議院の総議員の「4分の1」以上の要求があったときに開かれる。
(6) ア. 弾劾裁判所は国会内に設置される。
(7) 使う我々が適切に処理する責任がある→No.12。また、海に流れ込み、魚などの体内に蓄積していることが確認され問題になっている→No.14。
(8) 第一審の結果に納得できない場合は第二審へと「控訴」する。第二審から第三審へは「上告」という。それぞれ上級の裁判所へと移行する。
攻略のポイント
テキストレベルの十分な実力があれば、合格点に達することができる試験である。あれこれと複数の教材に手を出す必要はないので、1冊のテキストをしっかり覚えるべきである。
さらに資料集も手元に置き、知識を肉付けしておこう。選択肢・適語記入の問題が多いので、類似問題を多くこなしておくこと。
記述問題は1~2行ほどの説明記述なので、重要事項を簡単に説明できるくらいに理解しておけば困らないだろう。一般的な記述問題集で練習するのも良い。
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