専修大学松戸中学校 入試対策
2024年度「専修大学松戸中学校の社会」
攻略のための学習方法
〇問題構成
大問5つが各8問~10問で構成され、計40~42問の問題数となっている。
年度により、大問ごとに分野が分けられている場合と混合問題も含まれている場合とがある。地理・歴史・政治経済の分野別割合はおよそ2:2:1となっていて、地理・歴史が多くなっている。
設問は選択肢と適語記入が多く、1行ほどの説明記述が2~3問含まれている。資料などを使用した問題はあまり多くない。各分野、1~2つ程度の資料が用いられるくらいである。
〇地理分野
ブラジル・北海道などのある地域や日本3大○○など、あるテーマを題材として、地形・地名・産業など、各項目から幅広く出題されている。地図の読み取りや世界地理の問題も見られる。
地図・グラフや統計などの資料も用いられているので、補助教材で知識の補強を行っておこう。
全体として極端な難問は見られないので、テキストを丁寧に学習し、基礎力の充実を図ろう。
〇歴史分野
各時代の戦・幕府の仕組みといった話題や様々な時代の史料などを使って、各時代の出来事・人物などの問題が出されている。政治・文化や戦争についてなど、分野も幅広い。
資料はあまり用いられず、図版や模式図が1~2つ使われる程度である。
時代順の並べ替えがよく出されているので、年号を正確に覚えてしまうか年表などで出来事の流れを頭に浮かべられるようにしておくと心強い。
この分野もテキストに載っていないような難しい内容は出されないので、基本事項をしっかり定着させるように丹念に学習しよう。
〇政治経済分野
しくみを表した模式図などを用いて憲法や三権分立についてよく訊かれている。
国会・内閣・裁判所の関係や、選挙制度などの問題が毎年出題されているので、重点的に学習しておこう。
基本事項をしっかり覚えてあれば十分に得点できるはずである。
〇記述問題
15字~25字程度でまとめるものが1~3問出されている。
鳥取市で冬に降水量が多い理由(2024年度)や人々がポーツマス条約に不満を抱いた理由(2023年度)などが問題になっている。年度により出題数に差があり、2019年度では1問だけの出題であった。
おおむね、知識があれば答えられる問題が多いので、短文の記述問題集などでの演習も有効である。20字~30字くらいで内容をまとめる練習をしておこう。
〇まとめ
全体として基本事項の問題が多い。難問集などに手を出す必要はないので、テキスト全般を繰り返し丁寧に覚えていこう。用語は漢字指定なので、漢字で書けるようにしておくこと。
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2024年度「専修大学松戸中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
総解答数は41問。今年度は、1行程度の記述問題が2問出題された。2024年度はリード文がやや長く、地図の読み取りもあり時間がかかる。選択肢は無理に迷わせるようなものではないので、適語記入とともにてきぱきと答えていけば時間は足りるだろう。
【大問1】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:【大問1】【大問2】合わせて12分
- ★必答問題
宮城県仙台市付近の地図を題材とした問題。
(1) 博物館・郵便局・老人ホーム・神社・寺院・小中学校などは見られるが、図書館の記号は見当たらない。
(2) 5㎝×25000=125000㎝=1250m
(3) イ. 国際センター駅付近で地上に出ている。
(4) 仙台市の祭りは「七夕祭り」である。「花笠まつり」は山形市の祭り。
(5) 雄物川は秋田県、最上川は山形県、石狩川は北海道を流れる川である。
(6) 上杉氏は山形県、前田氏は石川県、島津氏は鹿児島県などの大名である。
(7) 平城京(710~784年)
(8) ア. 高等裁判所は各地方に1か所ずつで計8か所である。
イ. 裁判員裁判の第一審は地方裁判所で行われる。
エ. 国民審査の対象になるのは最高裁判所の裁判官である。
(9) エ. 市長の被選挙権は満25歳以上である。
【大問2】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:【大問1】【大問2】合わせて12分
- ★必答問題
各地方の最高峰を題材とした問題。
(1) 盆地は上川盆地で、選択肢ウが当てはまる。
(2) 新潟水俣病が発生したのは阿賀野川。
(3) 栃木県の「とちおとめ」や熊本県の「とよのか」など、ブランドいちごが有名である。
(4) 日本三大急流のひとつ富士川の河口では、製紙・パルプ工業が盛んである。
(5) 紀伊(山地)
(6) 「季節風が中国山地で上昇し雲を作り」
(7) 愛媛県西部の宇和海沿岸では、リアス海岸の地形を利用した真珠などの養殖が盛んである。
(8) 屋久島
【大問3】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:【大問3】【大問4】合わせて12分
- ★必答問題
時代の変わり目におきた事件・戦乱を題材とした問題。
(1) ア. 壬申の乱の「壬申」は元号ではない。
(2) 北条義時を討てとの命を発したのは後鳥羽上皇。幕府軍に敗れ隠岐に島流しになった(承久の乱)。
(3) エ. 歌舞伎が大成されたのは江戸時代である。
(4) 関ヶ原は岐阜県にある。
(5) イ
(6) 民選議員設立建白書(1874年)→国会開設の詔(1881年)→立憲改進党の結成(1882年)→内閣制度(1885年)
(7) 二・二六事件
(8) 日中平和友好条約の調印は1978年。
【大問4】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:【大問3】【大問4】合わせて12分
- ★必答問題
住居や建築の歴史を話題とした問題。
(1) 埴輪は古墳時代、石包丁と銅鏡は弥生時代から使われた道具である。
(2) ウ. 地球儀は南蛮貿易で持ち込まれたものである。
(3) 平清盛
(4) 源氏の滅亡(1219年)→御成敗式目(1232年)→文永の役(1274年)→永仁の徳政令(1297年)
(5) 道元が開いた曹洞宗。臨済宗も禅宗だが、開祖は栄西である。
(6) 井伊家は徳川四天王に数えられる名家で、近江国彦根藩の主家として大老を輩出した。
(7) 鹿鳴館
(8) 青鞜社の結成は1911年で、明治時代末である。
【大問5】現代社会分野
- 難度:標準
- 時間配分:6分
G7サミットを題材とした問題。
(1) 広島(市)
(2) サミット
(3) ウ
(4) エ
(5) WTOは世界貿易機関、UNHCRは国連難民高等弁務官事務所、IMFは国際通貨基金。
(6) ウクライナは黒海の北、クリミア半島につながるアの位置にある。
(7) エ. 離脱したのはアメリカで、その後復帰した。
(8) 国会が指名し、天皇が任命する。
攻略のポイント
テキストレベルの十分な実力があれば、合格点に達することができる試験である。あれこれと複数の教材に手を出す必要はないので、1冊のテキストをしっかり覚えるべきである。さらに資料集も手元に置き、知識を肉付けしておこう。選択肢・適語記入の問題が多いので、類似問題を多くこなしておくこと。
記述問題は1~2行ほどの説明記述なので、重要事項を簡単に説明できるくらいに理解しておけば困らないだろう。一般的な記述問題集で練習するのも良い。
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