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専修大学松戸中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「専修大学松戸中学校の社会」
攻略のための学習方法

問題構成

大問5つが各8問あるいは10問で構成され、計40~42問の問題数となっている。
年度により、大問ごとに分野が分けられている場合と混合問題も含まれている場合とがある。地理・歴史・政治経済の分野別割合はおよそ2:2:1となっていて、地理・歴史が多くなっている。

設問は選択肢と適語記入が多く、1行ほどの説明記述が2~3問含まれている。資料などを使用した問題はあまり多くない。各分野、1~2つ程度の資料が用いられるくらいである。

地理分野

ブラジル・北海道などのある地域や日本3大○○など、あるテーマを題材として、地形・地名・産業など、各項目から幅広く出題されている。地図の読み取りや世界地理の問題も見られる。
地図・グラフや統計などの資料も用いられているので、補助教材で知識の補強を行っておこう。

全体として極端な難問は見られないので、テキストを丁寧に学習し、基礎力の充実を図ろう。

歴史分野

各時代の戦・幕府の仕組みといった話題や様々な時代の史料などを使って、各時代の出来事・人物などの問題が出されている。政治・文化や戦争についてなど、分野も幅広い。
資料はあまり用いられず、図版や模式図が1~2つ使われる程度である。

時代順の並べ替えがよく出されているので、年号を正確に覚えてしまうか年表などで出来事の流れを頭に浮かべられるようにしておくと心強い。

この分野もテキストに載っていないような難しい内容は出されないので、基本事項をしっかり定着させるように丹念に学習しよう。

政治経済分野

しくみを表した模式図などを用いて憲法や三権分立についてよく訊かれている。
国会・内閣・裁判所の関係や、選挙制度などの問題が毎年出題されているので、重点的に学習しておこう。
基本事項をしっかり覚えてあれば十分に得点できるはずである。

記述問題

15字~25字程度でまとめるものが1~3問出されている。
根釧台地が稲作や畑作に向いていない理由(2017年度)や2016年の選挙制度の改正の内容(2017年度)などが問題になっている。年度により出題数に差があり、2018年度では1問だけの出題であった。

おおむね、知識があれば答えられる問題が多いので、短文の記述問題集などでの演習も有効である。20字~30字くらいで内容をまとめる練習をしておこう。

まとめ

全体として基本事項の問題が多い。難問集などに手を出す必要はないので、テキスト全般を繰り返し丁寧に覚えていこう。用語は漢字指定なので、漢字で書けるようにしておくこと。

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2018年度「専修大学松戸中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は42問。今年度は、記述問題は1問だけであった。
長いリード文も無く、地図の読み取り以外はさほど時間はかからない。
選択肢も無理に迷わせるようなものではないので、適語記入とともにてきぱきと答えていけば時間は足りるだろう。

【大問1】混合問題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

函館市街の地図を用いて、地域に関連する歴史や政治などの問題も出されている。

(1) 方位記号が示されていないので、上が北である。

(2) 図書館は本を開いたような図案、裁判所はかつて裁判の内容などを立て札で知らせていたことから立て札を図案化したものが使われている。

(3) ドックは船の建造・修理を行う施設。

(5) 1854年に2港を開いたのは日米和親条約。1858年に4港を開いたのが日米修好通商条約。

(6) 榎本武揚は旧幕府軍として五稜郭に立てこもって戦い、新政府軍に敗れたのでエは間違い。

(7) 山形有朋は黒田清隆に次ぐ第3代内閣総理大臣。大隈重信は総理大臣を経験していない。

(8) 最新の登録としては、2018年6月に長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産がある。

【大問2】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

日本三大○○という話題で、地名や産業などについて訊かれている。

(1) 球磨川は八代平野を流れて八代海に注ぐ。

(2) 曲げわっぱは薄い木板を湾曲させてつくる箱で、弁当箱やおひつなどが有名である。

(3) 厳島神社。根元が海中に沈んだ鳥居を写真などで見たことがあるだろう。

(4) 2位・3位が宮崎・高知なので、促成栽培のピーマンが思い浮かぶだろう。茨城県は他にもレンコン・白菜やメロンの生産も第1位である。

(5) この中で政令指定都市は仙台市だけである。

(6) 北から順に、飛騨・木曽・赤石と覚えよう。エは関東山地。

(8) は機械工業の割合の高さから中京工業地域、は食品の多さから北九州工業地域と判断できる。イとエでは金属の多さから、が阪神工業地帯と考えられる。

【大問3】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

いろいろな時代の史料について答えていく問題。

(1) 土地を永久に私有してよいという内容なので、墾田永年私財法である。

(2) 建武の新政に不満を持った武士たちの反抗により、後醍醐天皇はのちに奈良県吉野に追われて幕府とは別に新たに朝廷を立て、南北朝時代の訪れとなる。

(4) 史料は民撰議院設立の建白書。

(5) 鎌倉時代。アは竹崎季長が自らの武勲の記録として描かせた「蒙古襲来絵巻」で、時代が合っている。

(6) 農民から武器となるものを取り上げて(兵農分離)、一揆を防ごうとした。

(7) 日清戦争の直前に、外務大臣・陸奥宗光が治外法権の撤廃に成功した。

(8) Aから順に、奈良時代・鎌倉~室町時代・江戸時代・明治時代・鎌倉時代・安土桃山時代・明治時代となる。

【大問4】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:5分

政治の中心地の変遷を題材にした問題。

(2) 古今和歌集と新古今和歌集は勅撰和歌集である。

(3) 和同開珎は飛鳥時代にあたる。

(5) 鎌倉時代、元寇は外国との戦いであったため御家人は十分な報奨(領地)を得ることができなかった。こうした不満を抑えるため、幕府は徳政令(永仁の徳政令)を出した。

(6) エは信長の跡を継いだ秀吉のこと。

(8) 寛政異学の禁――老中・松平定信の行った寛政の改革の一環。

【大問5】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分

日本国憲法と三権分立について。

(1) 日本国憲法は国の「最高法規」である。

(2) 1946年11月3日公布、翌1947年5月3日施行。

(3) ①アは自由権、イ・ウは基本的人権を守るための権利である。

(4) 島根県・鳥取県と徳島県・高知県が合区とされた。

(6) 国務大臣については総理大臣が直接任命できる。

(7) 判決に不服がある場合、より高次の裁判所に訴えることができる(上訴)。上訴は2回許されており、1回目を控訴、2回目を上告という。

攻略のポイント

テキストレベルの十分な実力があれば、合格点に達することができる試験である。あれこれと複数の教材に手を出す必要はないので、1冊のテキストをしっかり覚えるべきである。

さらに資料集も手元に置き、知識を肉付けしておこう。選択肢・適語記入の問題が多いので、類似問題を多くこなしておくこと。

記述問題は1~2行ほどの説明記述なので、重要事項を簡単に説明できるくらいに理解しておけば困らないだろう。一般的な記述問題集で練習するのも良い。

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