洗足学園中学校 入試対策
2017年度「洗足学園中学校の算数」
攻略のための学習方法
・一般的に、算数の合格者平均点と受験者平均点の差は他教科より大きくなる傾向があるが、本校ではその傾向が比較的強い。したがって、算数の強化が非常に重要である。
・問題の難度は年によってかなり変化している。
算数の難度は年度によって、ややばらつきが見られる。学習状況によっては、少し前の過去問に触れておくのもよいだろう。なお、本校のホームページからは、過去問がダウンロードできるので、利用してみるとよい。ただし、2008年度以前の問題にはかなり難しい問題も含まれるので注意したい。
・本校では、条件や状況を整理しながら考える力が強く求められる。かつては、ひらめきや発想力が必要な問題がいくつか出題されていたが、近年では、条件を整理しながら考える力を問われる問題が多い。複雑な問題でも、図や表にしてみることで、解法が見えてくることが多い。日頃から図や表を書いて考える学習を心がけたい。
・過去問の類題が出ることがある。
本校は、過去問の類題が出題されることがあるので、過去問対策はしっかり行う必要がある。正解できなかった問題はよく復習しておくとよいだろう。例えば、【大問4】(3)のような、同じ比率の図形に注目するような問題は、過去に(近年も含めて)何度も出題されている。
・【大問2】【大問3】の一行問題対策
一行問題とはいえ、一部ではあるがやや難しい問題もある。しかし、標準的な内容をきちんと理解していれば、正解すべき問題には対応できる。まずは、分野を問わず、標準レベルの問題が解けるように練習しておくことが重要である。
・グラフ問題の対策
本校の入試では、後半の大型の問題でグラフを利用する問題が頻出である。ダイヤグラム・水そうグラフ・グラフを絡めた点の移動などに対しては、力を入れて学習しておく必要がある。やや難しめの問題にも触れておきたい。速さの問題では、グラフが与えられていない問題でも、日頃からダイヤグラムを利用しておくとよい練習になるであろう。
・数の性質の対策
この分野を苦手にする受験生は少なくない。苦手な受験生は、一度基本にもどって原理からしっかり理解してみるのもよいだろう。
・解答形式は一部記述式
式や考え方を記述する問題が一部ある。本校では、答えが正しければ正解と判定されるが、途中式もきちんと書いて部分点を得られる練習を怠らないように注意したい。本校の教員によると、高得点者の答案ほど、しっかりポイントをおさえて説明が書かれているようである。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
2017年度「洗足学園中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
試験時間は50分で、【大問1】が計算問題、【大問2】【大問3】が一行問題、【大問4】以降が大型問題という例年通りの形式である。手間のかかる問題や解きにくい問題も出題されているので、問題選択と時間配分には注意したい。
【大問Ⅰ】四則計算
- 難度:易
- 時間配分:2分
毎年恒例の計算問題。確実に正解すべき問題である。
【大問Ⅱ】一行問題
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
いずれも基本的な一行問題である。
(1)は倍数算の問題。苦手な人にとっては、やや解きにくく感じるかもしれない。
(2)は差に注目する文章題。定石通りに解けばよい。
(3)は条件整理の問題。元の整数の一の位はすぐにわかる。十の位として考えられる数字をしぼり込めば、あとは調べてみれば答えは見つかる。
(4)は仕事算。つるかめ算を利用することになる。
【大問Ⅲ】一行問題
- 難度:標準
- 時間配分:20分
引き続き一行問題だが、【大問2】よりは難易度が高くなっている。算数が得意な受験生と苦手な受験生で差が付きやすい問題が目立つ。
(1)は3種類のつるかめ算。3種類のパンの値段が与えられていないので、まずはパンの値段を求める必要がある。そのうえで、3種類のつるかめ算を実行することになる。解法自体は、難しくない。
(2)は平面図形の問題。正六角形を6等分してできる正三角形に注目するとよい。求める三角形の面積は、この6等分してできた正三角形の何倍かを考えれば答えにたどり着ける。
(3)は食塩水の問題。解法自体は難しくないだろう。手際よく解きたいところ。
(4)は速さの問題。複雑な動きをしているので、ダイヤグラムなど図に表してから考えるとよいだろう。難問ではないが、処理量はやや多い。学習量の差が、解く時間の差にも表れやすい問題である。
【大問Ⅳ】規則性
- 難度:やや難
- 時間配分:11分
(1)は、1桁の番号、2桁の番号、3桁の番号がそれぞれいくつあるのか考えればよい。この問題は確実に正解したいところ。
(2)は、丁寧な作業力と工夫しながら解き進める力が必要な問題。
(3)は、一の位が2の番号、十の位が2の番号、百の位が2の番号がいくつあるのか考えると解きやすいだろう。
【大問Ⅴ】流水算
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
最終問題ではあるが、難しい問題ではない。
(1)について。Pの上り・下りの速さは、グラフを見れば容易に求められる。したがって、静水での速さを求めることも難しくない。
(2)も難しくない。
(3)は様々な解法が考えられる。Pが上るときの速さとQが下るときの速さの比に注目すると、非常に楽に求めることができる。
攻略ポイント
【大問1】~【大問3】は、時間をかけすぎないようにしたい。最後の【大問5】があまり難しくないので、この問題を解く時間を残しておくことが大切である。【大問4】(2)(3)より、先に【大問5】を解くのもよいだろう。
【大問3】の攻略方法が大きなポイントとなる。
(1)は確実に解くべき問題。
(2)は、少し考えて方針が立たないのであれば、後回しにしたい問題。ここで考え込んでしまうと、時間をかなり失う可能性があるので要注意。
(3)は、なるべく短時間で解くことがポイント。
(4)は途中式を書く問題だが、途中式の書き方に注意したい。相手に伝わるような書き方をする必要があるが、時間を使いすぎないことも大切である。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
洗足学園中学校の科目別
入試対策一覧
中学受験のために
家庭でできること
インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは
リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。