磁石に関する基本的な知識を問う設問が続き、問1から問4までは間違えることは出来ないし、間違えることもないだろう。それほど平易な設問ではあるのだが、選択肢には似通った文が並んでいるので注意して答えに該当するものを選ばなければならない。

問5で、地球を1つの棒磁石と考えたときに、北極側にS極、南極側にN極という知識があったとしても、実際の北極点と少しずれていると言うことまで知らないと「6」は選べないと思う。
しかし総じて易しめな大問だった。

問1は、積乱雲に関する簡単な設問で「暑さ指数」に関する設問は問2から始まる。
おなじみの「乾球温度」「湿球温度」に加えて「黒球温度」が登場、この3つの気温を表から選ばせ、そこから暑さ指数の公式に至り、さらに暑さ指数の特徴を選ばせ、最後には時事問題とつながるこの大問は受験生の目には新鮮なものに映っただろう。オリジナリティに富んだユニークな出題であり、だからこそ点数の差がつきやすく合否を分けるカギになったことは想像に難くない。他の大問が平易なので、この【大問2】はじっくりと腰を据えて取りかかりたい。とは言っても、解いている最中は後続の大問が平易とはわからないものだが…

問2では、「黒球温度」が最も高くなりそうなのは説明を読めばわかるので、あとは理科の授業で習ったとおり、「乾球温度」≧「湿球温度」を覚えていれば解けるだろう。

問3ではYの値がどこも等しいところに注目し、まずYをあてはめた上で暑さ指数に該当するようにX,Zの値を選んでいけばよい。まさに算数で、作業は単純だが本年度最も時間のかかる設問だった。

問4は問3の正解者のみに正解できる権利が与えられる。Zの値つまり湿球温度の影響がもっとも大きいところから答えを考える。
問5は冬休みあたりに勉強した時事問題の知識が問われている。

問1・2は骨に関する基礎中の基礎知識を問う設問で、やさしすぎてかえって驚く。
問3・4は筋肉に関する基本的知識を問う設問になっているが、問3は記述なのでしっかりと文で書く必要がある。問4のつながり方も履修済みだろう。
問5は少しユニークな設問で、骨の種類を問われているわけだが「背骨」や「肋骨」・「頭骨」ではなく正解が「肩甲骨(けんこうこつ)」なので聞いたことのない生徒もあったかもしれない。消去法でも選ぶことはできるが…
問6はたまに出題される食材問題。自分の好みで選ばないように…

内容的には難易度は上げられそうなものだが最後まで基本的な設問でしめられておりここも失点は出来ない。
問1は言わずもがな。問2は線香が選びにくいか…問3もまた小4のお子様向けの問題になっている。問4は蒸し焼きのとは何かを問う根源的な設問、問5は記述による説明は必要なものの問題自体は基本的なもので書くことにも迷いはないだろう。