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芝中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「芝中学校の国語」
攻略のための学習方法

芝中の入試問題は、語句の独立問題二題と、物語文、説明的文章という形である。
物語文は、受験生と同世代の登場人物が、様々な悩みや葛藤にぶつかり、成長していくものが目立つ。
そして、「説明的文章」は、科学や自然に関わるものから哲学的なものまでと、題材は幅広い。
それぞれの文章難度は、年度により異なるが、かなり高いものも出題される。難度が高い文章でも、読み進める力を養っておいて欲しい。

今年度より、読解問題の設問はすべて記述式となった。設問数は、大設問に四題ずつ、計八題。求められる総字数は290字ほど。決して、多いとはいえない。すべて、字数指定があるもので、字数はすべて50字程度以内。解答の手がかりになる部分が、見つかりやすいものが多かった。
これらの記述問題は、上位校の出題としては、少しもの足りない。今まで学んできた記述方法をいかすことができれば、得点することは容易であっただろう。来年度以降は、もっと手ごわい記述が多くなるだろうと予想できる。対策はしておきたい。
素材文の長さは、合計で6000~7000字程度。芝中受験生にとっては、適切な量だろう。ただし、素材文の難易度は、かなり高い年度もある。説明的文章で「哲学的」なもの。物語文で「死」や「恋」を題材にしたものなど。今までの出題傾向から、このようなテーマは、十分に注意しておきたい。
言葉の知識関連の問題も、必ず出題されている。内容は、基礎から応用レベル。受験生には、若干、手ごわいと思われるものも出題されることがある。「芝中には言葉の知識の独立問題が出題される」ということを受験生自身が意識して、日頃の語句学習に臨んでほしい。

【過去問演習】に入る際には,、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間内で、答案をすべて埋めつくす癖をつける。(空欄を作らない)
・初めに、問題用紙と解答用紙の全体に目を通す。素材文の内容などもさっと確認して、解く順番(大設問の)をイメージする。
・言葉の知識関係の大設問を、素早く終わらせる。その後、二題の読解問題に取りかかる。
・記述問題に取り組む際は、解答の手がかりを明確にする。その後、書く内容をイメージして、すばやく書き上げる。
・書き終えた記述答案は、必ず読み直す。おかしな点がある場合、答案のすべてを消し直すのではなく、うまく調整できるとよい。そのような練習もしておきたい。
・解き終えた答案は,、必ず,、中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。先生に添削指導をしてもらい,、専門家としてアドバイスしてもらう。

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2015年度「芝中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

設問構成は、語句系の大設問が二題。論説文と物語文の読解問題が二題。計四題の構成である。素材文の総字数は、約7,000字。上位校の入試問題としては、多い方ではない。
全体的に設問数が少ないので、時間配分に困るということはないだろう。

[大問1]二字熟語

  • 時間配分:3分

①~⑤ 二字熟語。語群短答式。
語群もあり、基礎的な内容である。すべて正解すべき設問。ここで落とすようでは痛い。

[大問2]ことばの知識

  • 時間配分:3分

①~⑤ ことばの知識。短答式。
基礎的な内容。例文をていねいにおさえれば、すべて正解できる。時間もかけたくない。

[大問3]論説文

  • 時間配分:

問一 内容理解。記述式。字数指定20字以内。傍線部の直後の内容をおさえることで、比較的やさしく記述できる。すばやく終えたい。

<時間配分目安4分>

問二 内容理解。記述式。字数指定30字以内。直前の段落が、解答の手がかりになる。その段落に書かれた内容をまとめるとよい。「何のために」「どのようなこと」という条件をおさえて書く。

<時間配分目安3分>

問三 内容理解。記述式。字数指定35字以内。解答の手がかりになる部分は、傍線部の直前にある。取り組みやすい記述問題。記述のポイントは、二点以上。

<時間配分目安4分>

問四 要旨関連。記述式。字数指定45字以内。解答の手がかりになる部分は、見つけやすい。どのようにまとめるのかが、ポイント。設問の条件に注意。

<時間配分目安3分>

[大問4]物語文

  • 時間配分:

問一 状況理解。記述式。字数指定30字以内。基礎的な記述問題。傍線直前に、解答の手がかりがある。多少、文章中の表現を書き換える。

<時間配分目安3分>

問二 心情理解。記述式。字数指定30字以内。「初対面」であることと、文章中に書かれた「異性になれていない二人の様子」に着目して、記述する。難解ではない。

<時間配分目安3分>

問三 心情理解。記述式。字数指定45字以内。「目を逸らさずに」「不器用な」から読み取れる心情をもらさずに記述すること。

<時間配分目安3分>

問四 主題関連。記述式。字数指定55字以内。設問の指示「いつからいつまで」を明記すること。文章中に、「半年まえ」と書かれている。丹華の「恋心」を理解できれば、記述しやすくなる。

<時間配分目安5分>

攻略のポイント

・合格者平均点が77.9点とかなり高い。受験者平均点と合格者平均点の差は、算数に比べると、かなり小さい。

・語句問題はすべて正解したい。他の記述問題も、少なくとも部分点は取り、×になることがないようにしたい。そうすることで、合格者平均点の約8割に到達する。

・文章は15分程度で読み終えたい。残りの時間を、記述と語句問題にあてる。

・記述問題は、比較的取り組みやすいものが多い。解答の手がかりを見つけて、どんどん書き進めるとよい。

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