白百合学園中学校 入試対策
2014年度「白百合学園中学校の国語」
攻略のための学習方法
[分析]
読解問題は、例年、文学的文章と説明的文章の組み合わせである。文章量はそれほど長くはない。読みやすい程度の量である。
設問形式で目立つのは、記述式問題。50字から80字程度の記述問題が、5題程度出題される。(字数指定がない場合もある。) そのため記述対策は、必須である。
また、読解問題の中に、さまざまな言葉の知識を問う問題が目立つ。言葉の知識の問題は、必ず出題される。意識して、おさえておきたい。
物語文の素材文は、受験生と同年代の女子を題材にしたものが目立つ。
入試を終えた受験生たちから、読みやすかったという声をよく聞く。この部分は、高得点勝負になると思われる。
説明的文章は、文化論、人生論、科学など、題材は多彩である。説明的文章の読み方の基本をしっかりおさえて、記述問題を含め、できる限り得点してほしい。
素材文の総字数は、4000字程度のことが多い。上位難関校として、多い字数ではない。
ただし、制限時間が短く、記述問題が複数出題されているため、読みスピードが必要になる。文章は、10分程度以内に読み終えたい。
[記述]
記述問題で問われる内容は、多彩である。
文章中に書かれた内容をまとめ上げることで処理できそうなものもあれば、文脈から深い類推が必要なものも出題される。
読解記述の基本の型をおさえた上で、高度な類推が必要な記述問題にも取り組んで、対策を進めていきたい。
雙葉中、桜蔭中の記述問題や、学習院女子中、鴎友中の記述問題も、練習として役立つであろう。
[知識]
語句問題、漢字問題は、例年、それなりの数の出題がある。
年度によって、独立問題、読解問題の小設問、という違いはある。ただし、どのような形式であっても、語句・漢字が出題されるということはおさえておきたい。
語句に関して、特に、ことざわ・慣用句、四字熟語、和語など、知識としておさえられるものは、かなりの数を身につけておきたい。
漢字に関しては、学習している漢字テキストを確実にマスターしておきたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・40分という制限時間内で、答案をすべて埋めつくす癖をつける。(空欄をつくらない)
・初めに、解答用紙、問題用紙の全体に目を通す。その時、内容を簡単に確認する。(素材文の長さ、解答欄の枠の大きさ、など)
・漢字問題は、素早く終わらせる。ただし、表記のていねいさは意識する。
・書き上げた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に目を通してもらう。先生に添削指導してもらい、今後の白百合学園中対策を考えるようにする。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
2014年度「白百合学園中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
論説文、物語文、敬語の独立問題という、大問三題構成である。
文章題の設問形式は、選択式と記述式。解答欄を確認すると、記述式のボリュームが目立つ。
解く際には、敬語の独立問題をすばやく終え、次に読解問題に取り組むのがよいだろう。
各読解問題の中には、言葉の知識を問うものが複数ある。
言葉の知識の設問は、すぐに解答が思い浮かばない場合、あまり時間をかけずに、後回しにするとよい。
どんどん解き進めるスピード感が大切だ。
また、全体で五題ある記述問題は、空欄にせず、確実に取り組むことが大切である。
[大問1]読解問題(論説文)
- 時間配分:20分
【問一】段落構成。選択式。基本レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問二】内容理解。選択式。応用レベルの設問。文章中の「間」の役割に関する説明をおさえていきたい。<時間配分目安2分>
【問三③】指示語。短答式。直前の表現を活用する。<時間配分目安1分>
【問三⑤】指示語。記述式。6段落に書かれている、「西洋のクラシック音楽」について、まとめる。<時間配分目安3分>
【問四a】言葉の意味。選択式。文脈から判断することもできる。<時間配分目安1分>
【問四b】言葉の意味。選択式。知らないと、判断は難しい。難度が高い。<時間配分目安1分>
【問五】四字熟語。選択式。同じような意味の二字熟語の組み合わせ。<時間配分目安1分>
【問六】要旨関連。記述式。「間」の働きが、10段落以降にまとまっている。そこに着目して、解答する。<時間配分目安4分>
【問七】細分表現。短答式。「調和」「共存」から考える。<時間配分目安1分>
【問八】対比関連。記述式。文章全体から考える。記述のポイントは四つ以上。<時間配分目安4分>
[大問2]読解問題(物語文)
- 時間配分:18分
【問一】言葉の意味。短答式。すばやく解答してほしい。<時間配分目安1分>
【問二①】知識関連。短答式。基本レベル。すばやく解答したい。
【問二②】知識関連。短答式。ここも手がたくおさえたい。<時間配分目安1分:①と②を合わせて>
【問三Ⅰ】細部表現。選択式。直前の「か細い」「幅広い」から考えられる。
【問三Ⅱ】細部表現。選択式。直後の「みつめた」から考えられる。
【問三Ⅲ】細部表現。選択式。「誇らしい思い」が手がかりになる。<時間配分目安2分:Ⅰ~Ⅲ>
【問四③】言葉の意味。選択式。傍線③前後の様子から考えられる。
【問四④】言葉の意味。選択式。言われたままに、手をかけたのだから。
【問四⑤】言葉の意味。選択式。姉の考えは、しっかりと決まっているのだ。<時間配分目安2分:③~⑤>
【問五】心情理解。記述式。解答のポイントは三つ以上。心情記述の基本の型を意識して、取り組む。<時間配分目安3分>
【問六】内容理解。記述式。解答のポイントは、大きく分けて二つ。物語全体から読み取る。<時間配分目安4分>
【問七】内容真偽。選択式。選択肢の言葉をていねいにおさえる。<時間配分目安3分>
[大問3]知識問題(敬語)
- 時間配分:2分
基本レベルの出題。すべて正解したい。
攻略のポイント
合格者平均点が、69.7点と高い。
漢字・語句がすべて正解。記述部分の得点が半分。各大設問の選択式問題の誤答が二つ程度。
これが、合格者平均点のレベルと推定される。
素材文を読む時間は、10分以内にする。残りの30分程度を解く時間だと考える。
完璧な記述答案を書くことができなくとも、できる限りの内容を記述すること。部分点をねらうことができる。
記述答案の中の、誤字脱字は減点される。文字は、正確にていねいに書く。
※上記の「時間配分目安」は、設問ごとに目安を設けているため、合計すると30分を上回ります。実際には、問一が解決すれば、問二が解決するということがあり、合計した時間は短くなります。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
白百合学園中学校の科目別
入試対策一覧
中学受験のために
家庭でできること
インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは
リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。