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白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「白百合学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

分析

読解問題は、例年、文学的文章と説明的文章の2題が出題されている。文章量はそれほど長くはなく読みやすい文量である。

記述式問題が大きな比重を占めている。50字から80字程度の記述問題を中心に、数題出題され、字数指定がない場合もある。記述対策が必要である。

また、読解問題の中に言語事項の問題が含まれている。幅広く出されるので言葉の知識関連全般は、ひととおりでよいのでしっかり覚えておく。

素材文は、受験生に近い年齢設定・理解しやすい題材を使ったものが多い。読みやすいと感じた受験生も多かったのではないだろうか。物語文は学童・学生などを主人公にした設定が多い。説明的文章は文化論・人生論・科学など、題材は多彩である。説明的文章の読み方の基本をしっかりおさえて、記述問題を含め、できる限り得点してほしい。

素材文の総字数は、50006000字程度のことが多い。上位難関校として、多い字数ではない。

ただし、制限時間が短く、記述問題が複数出題されているため、スピードが必要になる。文章は、10分程度以内に読み終えたい。

記述

記述問題もさまざまな内容で出題されている。

説明的文章は文章中に書かれた内容をまとめることで対処できそうなものが多いが、文学的文章は心情や行動の理由などを文脈から考えて自分で答えなければならない問題が多いので難しい。

読解記述の基本の型をおさえた上で、高度な類推が必要な記述問題にも取り組んで、対策を進めていきたい。特に、女子校の試験ということもあり、文学的文章の問題での得点が合否の分かれ目になることが予想されるので、小説の読解と記述対策には十分力を注いでいただきたい。

雙葉中、桜蔭中の記述問題や、学習院女子中、鴎友中の記述問題も、練習として役立つであろう。

知識

語句問題、漢字問題は、例年、必ず出題がある。

年度によって、独立問題、読解問題の小設問、という違いはある。ただし、どのような形式であっても、語句・漢字が出題されるということはおさえておきたい。

語句に関して特に、ことわざ・慣用句・四字熟語・和語など、それほどの難問ではないので、中級レベルの教材を一冊しっかり仕上げておきたい。

漢字に関しては、学習している漢字テキストを確実にマスターしておこう。

過去問演習

過去問で記述問題の字数や設問の種類などに十分慣れておきたい。

40分という制限時間内で最後まで手をつけられるように効率よく解くこつをつかもう。まず解答用紙・問題用紙の全体に目を通し、内容を簡単に確認しておおまかな作戦を立てられると楽である。

記述問題も空欄をつくらず、部分点をかせげるように。

漢字問題は、素早く終わらせる。ただし、表記のていねいさは意識して不用意な減点を受けないようにしよう。

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2020年度「白百合学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

小説4400字・論説文2400字で計6800字ほどの文量で総解答数は20問と、例年通りである。
問題数が少なめで記述問題に時間をかけられる形である。選択肢問題などを早めに済ませて、記述問題をしっかり考え得点をあげたいところである。1分600~700字の速度で読めるよう練習しよう。

【大問一】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:17分

不運な事故で死んでしまったミンちゃんは天国に行く決心がつかずに「駅の子」という組織で現世にとどまっていたが、気持ちを固めて母親に会いに行く。

問一 「四か月、毎日泣いていた」「みなこ(ミンちゃん)の分まで作ってしまう」「なんで一人しかいない私の子が死ななければならないの」などの発言から、一人娘を四か月前に亡くしたことがわかる。

問二 直後の「人と比べちゃいけないんだよ」がわかったことの中心である。少し後に、生まれて三日で死んでしまった赤ちゃんと会い、三日間の命でも楽しかったと聞いた事実が語られている。自分の人生は短かったかもしれないが、それを他人と比べても仕方がないと気づいたのである。

問三 ミンちゃんから頼まれてイタルが説明している。イタルは切符を失くして「駅の子」として働いている、生きている少年である。

問四 一人娘を失くしてその悲しみや寂しさで毎日泣いて暮らしていた。「どうしてうちの子だけが」と、他の人たちと比べて不公平・理不尽を感じているようすも描かれている。

問五 「わたしがうろうろしていたら、いつになってもママはわたしを忘れられない」とある。母親のことを心配しながらも、死んでしまった者として「母親と別れて天国へ行く」決心をしたのである。

問六 「繰り返した」のは自分に言い聞かせているのであろう。娘と会えなくなるのは悲しいが、娘の決心を受け入れようとしている。

問七 最初は速足だったがやがて力のない歩き方になり、イタルの肩にすがるようになって最後は大声で泣きじゃくっている。平気を装っていたが、じょじょに別れの辛さや悲しさが募ってきてこらえきれなくなってしまった。

【大問二】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:23分
  • ★必答問題

ボランティアにとっての「報酬」は、「相手との相互関係の中で与えられる」「自分自身にとって価値があると判断したもの」であると述べている。

問一 (X) 皮肉――遠回しに意地悪く相手を非難すること。

   (Y) 独善――自分だけが正しいと考えること。

問二 「報酬とは次のようなものであると考える」の後の文にまとめられている。

問三 Ⅰ. 報酬は期待していない。「しかし」確かにもらったのである。

   Ⅱ. 料金やお礼の品はもらっていない。しかし、自分に流れ込んでくる大きな力という報酬をもらって

   いる。「つまり」報酬をどう考えるかということである。

問四 「閉じている」は「内なる権威に従って価値を自分自身で判断すること」、「開いている」は「外にある権威に従って相手との相互関係の中で価値を見つけること」とまとめられる。

問五 「外にある権威だけに基づいて行動」した場合には、「外」に責任を押し付けて自分のせいではないと逃げてしまえるということである。

問六 「新しい価値は閉じていることと開いていることが交差する一瞬に開花する」とある。どちらか一方だけでは「報酬」が得られない点を「新しい」と言っている。「自分自身で価値があると判断したもの(閉じている・内なる権威)」を「相手との相互関係の中で見つけて与えられる(開いている・外からの権威)」ことがボランティアの「報酬」となるから「新しい」のである。

攻略のポイント

合格者平均点が高く、70点ほどにもなる。漢字・語句がすべて正解・記述部分の得点が5割・各大設問の選択式問題の誤答が二つ以内程度、これくらいの得点でおよそ合格者平均点に達すると思われるので、この程度の正答率を目指したい。
素材文を読む時間は10分~12分程度に納め、残りの時間を解く時間にあてたい。記述問題は規定の字数=9割を目標に埋めて、完璧でなくてもよいので部分点をねらう。誤字脱字は減点される。文字は、急ぎながらも正確にていねいに書く

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