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白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「白百合学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

[早く正確に]
 1点めは、知識の暗記は「ものの名前」だけではなく「ものの関係」を含めて覚えるようにしたい。
例えば【大問1】の(設問5)は、「赤血球」「血小板」「白血球」の、ひとつひとつの「ものの名前」を問うのではなく、「ものの関係」を問うている。
こういった出題形式の背景には、少ない設問数でより多くの内容を問いたいという、難関校の事情が想定できる。
過去問を解いてみて、知識問題の正答率が、普段の模試と異なっていた志望者は、特に注意が必要だ。
一問一答式の暗記を終えた志望者は、次に知識の体系的な理解へと進んでいきたい。

[一問一答]
白百合の理科で合格者平均点を目指すためには、早く問題を解く力をつけなければいけない。
つまり、30分という短時間で約60問を解くだけの作業能力がなければいけない。
頭の回転が少しでも落ちないように、常に鍛えておかなければいけない。
特に、白百合の理科の攻略方法として、一問一答問題を毎日解くことをお勧めする。
白百合の理科の対策を、早く問題を解くことだけと思ってはならない。正確に解答しなければいけない。
是非、一問一答問題を解くときに紙に書いてもらいたい。理科の用語を、目だけではなく手で身に付けてもらいたい。
五感を使って、理科の用語を身に付けることで、「早く正確に」問題を解く習慣をつけて欲しい。
 
[実験・観察]
白百合の理科の出題者は、上辺だけの知識を身に付けている受験生を望んではいない。
テキストに載っている実験・観察は全て身に付けておく必要がある。
そして、問題を解くために身に付けた知識を道具として自由に使えるようにしてもらいたい。
化学分野の問題は、いずれも受験生に、道具をどれだけ使いこなせているかをみるものであった。
 
[突合せ]
 一つの問題に対して、理由を付けて答えられるだろうか。
一通り学習を終えて過去問演習に入ったとき、これができないと同じところで失点してしまう。
時間がかかるかも知れないが、必ず「突合せ」をして、解答が明らかになるようにして欲しい。
最後の解答に行きつくのに納得がいくようにして欲しい。
多くの問題を解くのが必要な時期と、少ない問題を確実に解く時期を持つことが白百合を攻略する学習方法として必要だろう。
是非、毎日の学習やこれからの受験対策として心掛けて欲しい。

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2014年度「白百合学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

良い問題ばかりであるが、30分という短時間に全て解くのは難しかったかもしれない。
準備不足の受験生は、合格者平均点にとどかない。
多くの問題を短時間に解く訓練をしていないと難しく感じたであろう。

【大問1】 生物分野(生き物のからだのつくりとはたらき)

  • 時間配分:5分

メダカは実験・観察材料として頻出。
(問1)・(問2)は、動脈と静脈を判断させる問題であった。静脈は、心臓から遠ざかる血管であり、枝分かれてして末端は毛細血管と呼ばれるものになる。動脈は、心臓に近づく血管。図2より、血液の流れと血管の枝分かれ様子から、右側が末端だと見当がつく。
(問3)・(問4)は、血液のつくりとはたらきからの出題であった。「赤血球」は、ヘモグロビンにより全身に酸素を運ぶはたらきがある。「白血球」は、体内に侵入してきた細菌などの外敵からからだを守る免疫というはたらきがある。「血小板」は、ケガをして出血したときの止血のはたらきがある。「血しょう」は、からだにとって必要な栄養分やからだにとって不必要な二酸化炭素やアンモニアなどを運ぶはたらきがある、テキストには必ず載っている用語とそのはたらきであるので、確認しておくこと。
(問5)は、肺のつくりとはたらきからの出題であった。肺は気管、気管支と分かれていく。気管支は末端が肺胞と呼ばれる袋状のものからなる。肺胞があることで肺の表面積が大きくなり、効率よく酸素と二酸化炭素の交換が行うことができる。他に同様な働きをするものが、小腸にある柔毛である。
(問6)は、動脈血と静脈血を判断させる問題であった。動脈血は、酸素を多く含んだ血液であり動脈の中を流れる。静脈血は、酸素をあまり含まない血液であり静脈の中を流れる。Aは肺動脈であり、中を流れている血液は静脈血。Bは肺静脈であり、中を流れる血液は動脈血。AとBは例外であるので注意。本問では、動脈血の流れている血管を選択する。
(問7)は、表から6%の酸素が肺に取り込まれることが理解できると得点。
(問8)は、カッコの前の説明文を落ち着いて読むことができたかが大切。「心臓が全身に血液を送り出すときの動き」、「血管を流れる血液のリズム」がポイント。

【大問2】地理分野(大地のつくり)

  • 時間配分:5分

 日本列島は、4つのプレートがジグソーパズルのように組み合わさってできている。4つのプレート、大陸プレートと呼ばれる「ユーラシアプレート」と「北米プレート」、海洋プレートと呼ばれる「太平洋プレート」と「フィリピン海プレート」は復習しておくこと。
(問1)は、日本列島を形成しているプレートが理解できていれば容易に点数に結び付けた。
(問2)は、理科の問題というより時事問題に近い。ニュースで頻繁に「東日本大震災は、三陸沖を震源とする地震」といった報道がよくされていた。
(問3)・(問5)は、基本問題。この機会に、マグニチュードと震度の違いは区別できるように。
(問4)は、マグニチュード(M)は対数的に大きくなることを知っていたかである。Mが2倍、3倍になっても、エネルギーの大きさは2倍、3倍とはならない。M7.3からM7.5まで、M7.5からM7.7まで、M7.7からM7.9まで、それぞれ地震のエネルギーは2倍になるので、合計8倍。
(問6)~(問9)は、「初期微動」、「主要動」、P波(第1波)、S波(第2波)を正確に理解していたかを問う問題であった。

【大問3】物理分野(電流と電圧の関係)

  • 時間配分:5分

(問1)は、基本的な内容であった。
(問2)は、電流の大きさを問う有名問題。
(問3)は、前問をヒントとして解く誘導問題。
(問4)は、表1を正しく読めていたかを問う問題。電熱線を直列につないだ場合と並列につないだ場合の電流の大きさを理解しているかであった。
(問5)は、並列に電熱線をつないでもかかる電圧はどこでも同じことを知っていればグラフは作成することができた。
(問6)は、直列に電熱線をつなぐとグラフ傾きはどのように変化するかを問う問題であった。前問をヒントにする誘導問題であった。

【大問4】化学分野(物質の分類)

  • 時間配分:5分

1回の実験で分類するには、という科学的思考を試す問題であった。
溶質が、固体や液体、気体かによって変わってくる。テキストに載っている説明文の一歩先を問う問題であった。
①は、水を蒸発させることで分類可能。
②は、液体が酸性、中性、アルカリ性かによって分類。
③は、溶質が酸性、中性、アルカリ性かによって分類。

【大問5】化学分野(物質の分類)

  • 時間配分:5分

 炭酸水素ナトリウムが熱分解すると、水と二酸化炭素と炭酸ナトリウムに分かれる。それぞれの判別方法は確認。水は「塩化コバルト紙」。二酸化炭素は「石灰水」。炭酸ナトリウムは「フェノールフタレイン溶液」。
(問1)は、ベーキングパウダーのはたらきについて。
(問2)は、紫キャベツに関する問題であった。問題文に詳しい解説文があった。
(問3)は、中和するためには、酸性のものが必要。

攻略のポイント

短時間にこれだけの問題を解くには、過去問を何年分か解いて、白百合学園の出題範囲の広さと難易度を知る必要がある。
普段の学習から、一問一答できる力を身につけておかなければ太刀打ちできない。
考え込む問題はないので、早く正確に解く力を身に付けて欲しい。

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