巣鴨中学校 入試対策
2014年度「巣鴨中学校の国語」
攻略のための学習方法
[出題構成]
漢字と説明的文章二題という出題構成が続いている。
漢字は、かなり難度の高いものが出題されることもあるが、基礎から標準レベルが多い。
説明的文章は、論理構成が複雑な、硬い文章も目立つ。受験生が閉口しそうな話題・語彙レベルの文章も出題されている。巣鴨受験生は「巣鴨中は説明的文章が好んで出題される」ということを意識して、受験に向けての準備を進めるべきである。
素材文の長さは、各大問で2500~3000字、合計で5000~6000字になる。
公開模試などで出題される文章題の総字数と、大きな違いはない。大問ごとに、8分以内で読み終わることが必要である。困難なことではない。日頃の学習の中でも、素早く読み進めることを意識して欲しい。
[出題形式]
選択式・書き抜きの問題に、手ごわいものが出題される。解き方の基本は、文章の論理展開をふまえて、解答の手がかりを見つけることだが、それだけでは解決できないものもある。
書き抜き箇所が、なかなか見つからない。選択式問題で、類似した選択肢に戸惑う。そのようなことで、非常に時間がかかることがある。試験時間は限られている。手ごわい選択式・書き抜き問題は、解決を後回しにする判断も大切である。他の設問に取り組むことで、解決のヒントが思い浮かぶときがある。巣鴨中の選択式・書き抜き問題には、十分に注意したい。
記述問題は、文章中の手がかりをまとめることで解決する、要約系などのものが多い。極端な類推を必要とするものは、少ない。説明的文章の記述問題の特徴をおさえて、対策を進めていきたい。芝中、城北中、本郷中などの説明的文章の記述部分を練習に活用することもできる。
漢字の書き取り問題は、毎年出題されている。ここは、ぜひ得点したい。
漢字は基礎から標準レベルが多い。日頃のコツコツと行う学習が実を結ぶところである。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間で、答案をすべて埋めつくす癖をつける。(空欄を作らない)
・大問一の漢字問題は、素早く終わらせる。ただし、「素早くていねいに」を心がける。
・段落ごとの話題を把握しながら、文章を読み進める。論理展開を意識する。
・書き抜き問題、選択肢問題で時間をかけ過ぎない。困難なものを後回しにして、得点できる部分を固める。
・巣鴨中の記述は、得点できる。文章中に「手がかり」を求めて、うまくまとめていく。
・解き終えた答案は、必ず、国語の先生に目を通してもらう。先生に添削をしてもらい、今後の対策を考える。
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2014年度「巣鴨中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
漢字の独立問題が一題、文章題が二題という構成である。
漢字の独立問題は、短時間で解決したい。残りの二題の文章題は、しっかりと読み、設問もそれなりに時間をかけたい。
特に、大問二と大問三の記述問題。これは、得点できる記述問題である。空欄では終わらせないこと。
[大問1]漢字の書き取り
- 時間配分:3分
【1~10】漢字の書き取り。基礎~標準レベル。確実に得点したい。
[大問2]読解問題(説明的文章)
- 時間配分:19分
【問1】内容理解。選択式。文章をだいぶ読み進めてから取り組むとよい。<時間配分目安1分>
【問2】品詞関連。選択式。基礎レベルの品詞問題。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問3】内容理解。選択式。広い範囲の情報をもとに、解答を考える必要がある。<時間配分目安2分>
【問4】内容理解。選択式。文章中の「公開」「再現」などの表現が手がかりになる。<時間配分目安2分>
【問5】ことわざ。選択式。基礎レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問6】指示語。記述式。傍線部④直前から、書くべき内容が見つかる。<時間配分目安3分>
【問7】内容理解。短答式。傍線部⑤直後にある、「利益」という言葉を活用する。<時間配分目安2分>
【問8】内容理解。記述式。2つ以上のポイントを入れる必要がある。<時間配分目安3分>
【問9】内容理解。選択式。文章全体の内容を意識すれば、難解なものではない。<時間配分目安1分>
【問10】要旨関連。書き抜き。文章全体から、書き抜き箇所を探す必要がある。<時間配分目安3分>
[問3]読解問題(説明的文章)
- 時間配分:14分
【問1】心情理解。選択式。傍線部①前後が手がかり。選択肢をていねいに見分けたい。<時間配分目安1分>
【問2】内容理解。書き抜き。傍線部②と同じ段落内から解答が見つかる。基礎レベル。<時間配分目安1分>
【問3】言葉の意味。選択式。応用レベル。なんとか得点したい。<時間配分目安1分>
【問4】細部表現。選択式。A、Bともに基礎レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問5】場面理解。記述式。直後の段落の内容から、書くべきことを考える。まとめ方がポイント。<時間配分目安2分>
【問6】場面理解。選択式。空欄B直前の場面をていねいにおさえる。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問7】内容関連。選択式。解答の手がかりになる箇所は複数ある。選択肢の内容をていねいにおさえることが大切。<時間配分目安2分>
【問8】心情理解。選択式。傍線部⑥近辺の表現から類推して、解決できる。<時間配分目安1分>
【問9】内容理解。書き抜き。X、Yともに基礎レベル。書き抜き箇所は、空欄近く。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問10】要旨関連。記述式。記述のポイントは2つ。得点できる記述問題。<時間配分目安3分>
攻略のポイント
・合格ラインは、60%台だと予想される。漢字問題でほぼすべて正解した上で、各大設問で6割以上の得点を目指したい。
そうすることで、十分合格ラインを越えることができる。
・50分の時間配分は、文章を読むのに15分程度。残りの35分程度を解く時間にする。
・判断の難しい選択式問題が複数ある。文章と選択肢に解答の根拠を求めるのは当然だが、どうしても判断に迷う際には、その問題を後回しにすること。
・記述問題は、文章中の解答の手がかりを見つけることができれば、取り組みやすいものが出題されている。空欄にせず、ここで得点したい。部分点も期待できる。
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