問一　①　電柱　　②　芽　　③　腹　　④　孫　　⑤　朝刊
　　　⑥　うやま(う)　　⑦　導(く)　　⑧　やかた　　⑨　ようさん　　⑩　いた(る)

問二　①　カ　　②　オ　　③　ウ　　④　ア　　⑤　エ　　⑥　イ

問三　(１)　オ
　　　(２)　一汁一菜――再度・災難・山菜・差異
　　　(３)　エ
　　　(４)　イ

幸せな走馬灯を描くために依頼主に人生を振り返る旅を企画する旅行社の、不思議な仕事内容が描かれる。

問一　Ⅰ.　ニックネームの付け方のセンスは「ともかく・とにかく」……。
　　　Ⅱ.　「もちろん」、すべてうまくいったわけではない。
　　　Ⅲ.　現役の頃は前に進むしかなかった。「ところが」歳を取ると……。

問二　匙(さじ)を投げる――医者が治療をあきらめる・物事の見込みがないと断念する

問三　走馬灯に残す記憶・消す記憶は人生を振り返る旅を経ると結構変わる、と自分の仕事が依頼者の役に立っていることに自信を持っているのである。

問四　良い記憶も悪い記憶も全て依頼主の人生そのものであり、当時の受け取り方とは異なっていることもある。すべてを振り返ってみて現在の感じ方を確かめてほしいと社長は考えている。

問五　記憶に関して人間が持つ力について、社長は記憶する力・忘れる力に続けて「なつかしむ力」を挙げている。悪い思い出も懐かしいと感じた時、残したい記憶になることもあるのである。

問六　失敗の記憶を引きずるのはつらいし、成功の記憶にすがるのも虚しい。まだ若い遥香にはそうした過去の経験にばかりとらわれるのではなく、走馬灯に残したいと思える経験をしていってほしいと社長は思っているのであろう。

問七　人間の記憶はその後の経験や時間経過で受け取り方や記憶そのものが変わったりする。人生をそろそろ終えようかという時に自分の人生を振り返る旅に出て、あらためて本当に残したい記憶は何なのかを依頼者に考えてみてほしいから、社長はこのようなツアーを企画したのである。

学術的には異端とされるムラブリ語の感情表現だが、人類史的にはありふれた心風景かもしれないと筆者は論じている。

問一　ウ　

問二　Ａ.　動的に好ましいので、「興奮」
　　　Ｂ.　静的に好ましいので「冷静」
　　　Ｃ.　静的に悪いので「無気力」
　　　Ｄ.　動的に悪いので「不安」

問三　エ.　「上がる」「と「下がる」が意味する感情表現が、世界の他のほとんどの言語と逆になっている点を筆者は面白いと感じている。

問四　「心臓の辺りが上がる/下がる」という感覚に表現の源があるようだ、とあるので「胸あたりの前で手を上下に」が合う。

問五　筆者は長期の研究の結果「ムラブリ語という体系を通して、彼らの感じている世界を想像すること」ができるため、彼らの特殊な感情表現が理解できるのである。

問六　「現代人の感性として、ポジティブな感情を表現して認め合うことが幸せであり、感情は誰かに知られてこそより幸福を感じられる」。しかしそれは、「ごく最近に始まった一時的な流行りに過ぎないのかもしれ」ず、ムラブリのような「誰かといることでも、他人に認めてもらうことでもない幸福」に充足や平穏を感じるのは、人類の歴史においてもありふれた感情と考えられるのである。