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湘南白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「湘南白百合学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

湘南白百合学園中の入試問題は、例年、漢字・語句関連問題が大設問で二~三題、説明的文章が一題、文学的文章が一題。以上の出題構成となっている。
設問形式で目立つのは、記述式問題。50~100字程度以上の字数が必要となる記述式問題を中心に、三~五題程度、出題される。
また、選択式問題なども複数出題される。選択式問題は基礎的なものが多い。ここは手がたく得点したい。
制限時間は、45分。制限時間から考えると、それなりのボリュームがある入試問題だといえる。スピーディーに解き進めることを意識したい。

素材文の総字数は、6000字~7000字ほど。中学入試全体から考えると、標準的である。ただし、記述式問題が目立ち、処理に時間がかかることなどを考えると、文章をのんびりと読み進める訳にはいかない。てきぱきと、すばやく読み進めてほしい。物語文は、受験生と同年代の主人公を扱ったものが多く出題されている。その点では、読みやすいと言える。ただし説明的文章は、哲学的な内容のもの、文化論、言語論など、受験生に馴染みのないものが目立つ。読みにくいと感じる受験生も多いだろう。説明的文章を読み進める方法を意識して、筆者の言いたいことを手がたくおさえてほしい。

設問構成の全体を見ると、記述式問題が目立つ。そして、記述式問題の内容は多彩である。説明的文章の、対比・理由・具体化・要約に関係するもの。文学的文章の、心情・心情の変化・主題に関係するもの。字数に関しても、50字以内で書けるもの、100字を超えるもの、字数指定のあるもの、字数指定のないものなど。さらに設問の条件に関して「文章全体をおさえて……」「〇〇という書き出しに続けて……」など。
あらゆる方向の記述問題に取り組み,どのようなことをどのような形式で問われても、十分に解答できるようにしておきたい。記述式問題は、徹底的に対策したい。

例年、漢字と語句関連の問題が、初めの方の大設問に出題される。漢字は、受験生にとって、基礎的といえるものが多い。塾の漢字テキストなどをていねいにおさえて、手がたく得点したい。また、語句関連問題は、ことわざ・慣用句・対義語・四字熟語・副詞関連など、出題範囲が広い。学習したすべての範囲に関して、もれなくおさえておく必要がある。

過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・45分という制限時間内で、答案をすべて埋めつくす癖をつける。(空欄をつくらない)
・初めに、解答用紙、問題用紙の全体に目を通す。その時、内容を簡単に確認する。(素材文の長さ、解答欄の枠の大きさ、など)
・記述式問題のボリュームを意識して設問に取り組む。また、記述式問題は、設問のさまざまな条件に注意する。
・書き上げた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に目を通してもらう。先生に添削指導してもらい、今後の湘南白百合学園中対策を考えるようにする。

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2015年度「湘南白百合学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

漢字・外来語・部首・助数詞関連の知識問題、物語文、説明文という大設問構成である。設問は記述式問題のボリュームが目立つ。そして、選択式問題は基礎的なものが多い。
素材文の総字数は、約6,600字。上位校としては、多い字数ではない。ただし、可能な限り早く読み進めて、記述問題に十分時間をかけたい。

【大問一】漢字の読み書き

  • 時間配分:

1~5 漢字の書き。短答式。すべて基本的な内容。<時間配分目安2分>
6~10 漢字の読み 短答式 ここも、すべて正解したい。<時間配分目安2分>

【大問二】外来語

  • 時間配分:

1~4 外来語。選択式。できる限り得点したい。<時間配分目安1分>

【大問三】漢字の部首関連

  • 時間配分:

1~3 漢字の作り。短答式。すべて基礎的な漢字。すべて正解したい。<時間配分目安2分>

【大問四】助数詞関連

  • 時間配分:

1~3 言葉の知識 短答式 基礎的な内容。すべて正解したい。<時間配分目安1分>

【大問五】物語文

  • 時間配分:

問一 細部表現。選択式。空欄をふくむ、内容の展開をふまえる。<時間配分目安2分>
問二 内容理解。選択式。選択肢を比較することで、解答は見出しやすい。<時間配分目安2分>
問三 細部表現。短答式。思いつかないと、解答が難しい。<時間配分目安1分>
問四 心情理解。記述式。60字以内。ポイントは二つほど。<時間配分目安3分>
問五 細部表現。選択式。空欄の前後のつながりを考える。<時間配分目安1分>
問六 場面理解。選択式。前後の文脈から、類推することが必要になる。<時間配分目安1分>
問七 心情関連。選択式。傍線④までの表現から類推できる。<時間配分目安1分>
問八 主題関連。記述式。120字程度。設問の条件をおさえて記述する。<時間配分目安4分>

【大問六】説明文

  • 時間配分:

問一 内容理解。選択式。紛らわしい選択肢に注意する。<時間配分目安1分>
問二 細部表現。選択式。空欄前後の展開を意識して解く。<時間配分目安1分>
問三 内容理解。選択式。選択肢の表現に注意する。<時間配分目安1分>
問四 細部表現。選択式。直後の表現を参考にする。<時間配分目安1分>
問五 内容理解。記述式。100字以内。文章後半部分に着目して、解答する。<時間配分目安4分>
問六ア 論理展開。選択式。ファミリーレストランという表現に着目する。<時間配分目安1分>
問六イ 論理展開。選択式。シェーンハイマーの実験とある。<時間配分目安1分>
問六ウ 論理展開。選択式。長持ちする家などの例を比較している。<時間配分目安1分>

攻略ポイント

・合格を確実にするには、7割以上の得点をしたい。そのため、大設問一~大設問四で、誤答を五つ以内。また、大設問五と大設問六は、それぞれ誤答を三つ以内におさめたい。

・制限時間は、45分。ゆっくり解き進めることはできない。手ごわい問題は、後回しにしたい。

・素材文を読む時間は、15分以内。残りの30分程度を解く時間にしたい。

・完璧な記述答案を書くことができなくとも、できる限りの内容を記述すること。部分点をねらうことができる。

※上記の「時間配分目安」は、設問ごとに目安を設けているため、合計すると30分を上回ります。実際には、問一が解決すれば問二が解決するということがあり、合計した時間は短くなります。

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