１.　拝借　　２.　供える　　３.　公布　　４.　揮発　　５.　たき

雑草の変異する力を解説し、その在り方が人間の生き方のヒントにもなると筆者は述べている。

１.　(１)　次の節に例として「草丈」が挙げられている。

　　(２)　「背が高くなる形質を持つ理由」として「遺伝」と「環境」を挙げている。

　　「背の形質が異なること」は「変異」であるので、「変異の理由」という見出しがつけられる。

２.　「同じ生物種の中で、形質が異なること＝変異」のうち、環境によって変化することを「表現的可塑性」と呼ぶのであるから、「同じ生物種の中で環境によって形質が変化すること」とまとめられる。

３.　ウ.　「遺伝子を変化させて」などという説明はない。

４.　野菜や花壇の花は環境の条件が変わると枯れてしまったり実が少なくなったりする。しかし、雑草は条件が良くても悪くても環境に合わせて最大限のパフォーマンスで種子を残す。この点を「可塑性が大きい」と言っているのである。

５.  変えられない(Ａ)ものは変えられない。変えられる(Ｂ)ものを変える。変えられない(Ｃ)ものとは環境である。ならば変えられる(Ｄ)ものを変えるしかない。変えられる(Ｅ)ものとは、雑草自身である。

６.　前後の内容から、変えられない環境に文句を言ってもしかたないのだから、環境に合わせてベストを尽くせばよいということの例と考えられるので、選択肢オが合う。

７.　ア　「変えてよいものに固執して無駄なエネルギーを使うよりも、守るべき原則だけしっかり守れ」という考えを紹介していることと合う。

       カ　「変えられない環境に文句を言っても仕方がない」と言っているので、合う。

目の不自由な主人公は、複雑な心情を抱えつつ弟にブラインドマラソンの伴奏をしてもらっていた。大会の開始直前に二人は本音を伝え合い、自分の本当の気持ちを確かめる。

１. 　Ａ　「ふと」笑みをこぼした。

　　 Ｂ　顔が「ぴくりと」動いた。

　　 Ｃ　新は「じっと」見た。

２. 　「ゴール」という言葉を聞いた瞬間の主人公の心情としては、「オレは、どのゴールを目指してきたのだろう」と、新を苦しませるためだけに伴走を頼んだことが意識され、自分は何のために走っているのかと困惑している。

３.　新が陸上を止めたことについて、「単に楽になろうとしている」「大切なものを失うことで、同じ痛みを背負ったつもりになっている」と嫌悪を覚えている。

４.　主人公の「新を苦しませるために伴走を頼んだ」という告白のあと、しばらく主人公の心中の独白が続いている。その後、そんな自分に幻滅して「もう新とは走らない」と言った主人公に対して「朔のそれはずっと続かなかっただろ」と返しているので、この「それ」は「主人公が新を苦しめようとしていたこと」を指していることになる。

５.　朔のために走っていると思っていた新だったが、そうではなく自分の意思で自分のために走っているのだと気づいた。その意味で伴走者として走っていても孤独であり、自由であると言っているので、選択肢オが合う。

６.　「逃げないで走る。強くなる」という発言から、陸上をやめてしまったことや朔のために伴走をすると思っていた自分を「弱かった」と捉えていると考えられる。そして朔と走るうちに、やはり走ることが好きである自分に気づき、他のもののせいにすることなく自分の意思で走ろうと思い、そのうえで大事なことに気づかせてくれた朔の伴走も続けたいと言っているのである。

７.　イ.　「新が走る楽しさを再認識した」ことだけが、主人公の暗い気持ちを晴らしたわけではない。これからも一緒に走る、と言ってくれたことの方が大きい。

ウ.　もう「今」は新に対して恨みを抱いてはいない。

オ.　「走ることを新に再び好きにさせたうえで改めて奪うつもりでいた」ことは描かれていない。「自分もいつしか走ることが好きになり、自信を取り戻した」という描写も見られない。