昭和学院秀英中学校 入試対策
2014年度「昭和学院秀英中学校の理科」
攻略のための学習方法
[2つの必要な力]
昭和学院秀英の理科攻略のために必要な力は、2つである。
1つは、問題文から出題者が与えてくれた解説を理解できるかの読解力。
2つ目は、問題文から実験・観察の意図を読み取る科学的思考力である。
[読解力]
読解力を身に付けるためには、長い問題文に慣れておかねばならない。
しかし、理科の問題文は事実だけを書き並べているだけなので、ある程度書いてあることは予想がつく。
そこで、過去問に出題された内容はテキストや参考書などを使って復習して、理科の知識を身に付けていくことで対応できる。
数年分の過去問を解くことで、昭和学院秀英の出題者がどの程度の広い理科の知識を求めているかが理解できるであろう。
[科学的思考力]
科学的思考力を身に付けるために、テキストに載っている実験・観察はもれなく復習しておくことである。
理科は、実験・観察に重きを置く教科である。何を知るためにどういう実験・観察を行い、何が分かったか、をいつも心に留めて学習していく。
あやふやな理由で解答をするのは止めて欲しい。
科学的思考を使って、一つの問題については1つの明確な根拠を持って解答して欲しい。
[知識]
昭和学院秀英の理科の読解力は、理科の「知識」である程度補うことが出来ると前述した。
知識を身に付けるために、一つ上の視点で問題文を見て欲しい。つまり、中学校で使用する「資料集」を使って理科の復習を進めていくのである。
資料集をみることで、出題者の説明している内容が詳しく書いてある。
テキストに自分で必要なことを書き込んで、自分だけの参考書を作り上げていくことをお勧めする。
[過去問演習]
昭和学院秀英の理科の合格者平均点は、7割である。
40分という試験時間で、約25問を解くのに時間配分を考えるべきである。
即答できる問題を多くして、じっくり計算したり、記述したりする時間を作らなければならない。
毎日の理科の学習や問題演習、過去問演習をすること即答できる力を身に付けて欲しい。
特に過去問演習することで、昭和学院秀英の理科の深さと広さを実感して欲しい。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
2014年度「昭和学院秀英中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
問題文から出題者の求めることを素早く読み取る力が必要である。
問題数は決して多くないが、記述問題が含まれている。
受験生は思ったより難易度を高く感じたかもしれない。
立ち止まって考えるような問題はないので、即答できる問題で時間短縮を図りたい。
【大問1】生物分野」(分解者のはたらき)
- 時間配分:10分
食物連鎖の中で分解者に位置する、ダンゴムシやミミズ、カビのはたらきについては、問題文を読みこなすことで予備知識がなくても対応できたのではないか。
(問1)は、ミミズを図示する問題であった。ミミズは環形動物であり、多数の節からからだがつくられていること、頭部に近い方に長い体節がみられることを理解していれば容易に図示できたと思われる。
(問2)、(問3)、(問6)は、ミミズのはたらきについて。ミミズの食べ物は、土やくさりかけた植物や、動物のふんなどでる。栄養分を吸われたあと、土のフンのかたまりとして体外に出される。ミミズは土を耕して植物が成長しやすいような環境をつくっている。
(問4)は、ヨウ素でんぷん反応についてであった。
(問5)は、分解者であるカビのはたらきについて理解していれば簡単に解答できた。
【大問2】地学分野(海陸風)、化学分野(金属と酸素の結びつき)」の融合問題
- 時間配分:10分
(問1)~(問3)は、海陸風に関する問題であった。水は比熱が大きい(熱しにくく冷めにくい)ことが問題から読み取れば解答可能であった。
(問4)、(問5)は、鉄が酸素と結びつくためには、まず触れ合うことが必要であることを問題文から読み取る必要があった。
(問6)~(問8)は、「イオン化傾向」に関する問題であった。「イオン化傾向」や「陽イオン」、「陰イオン」など難しい理科用語を知らなくても、出題者が与えてくれた解説文を理解出きれば容易に解答できた。
【大問3】物理分野(振り子の運動)
- 時間配分:15分
(問1)は、力のつりあいに関する問題で即答できる。
(問2)、(問3)は、振り子運動の特長に関する問題。迷うことはなく正答を選べたであろう。
(問4)~(問6)は、出題者が与えてくれた詳しい出題に素直に誘導されていけば解けた問題であった。問題を丁寧に読み進めていけば計算時間は手間がかからず解答でできたと思う。
攻略ポイント
【大問1】~【大問2】で時間をかけずに解き進め、【大問3】にどれだけ時間をとる事ができたかが、合格者平均点を上回ることができたかのカギであろう。
一見難しい理科用語が出てきて戸惑うかも知れないが、出題者が問題文に詳しく解説を与えてくれているので立ち止まることはない。読解力を出題者はみている。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
昭和学院秀英中学校の科目別
入試対策一覧
中学受験のために
家庭でできること
インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは
リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。