豊島岡女子学園中学校 入試対策
2014年度「豊島岡女子学園中学校の国語」
攻略のための学習方法
[出題形式]
豊島岡女子学園の入試問題は、「説明的文章の読解」「物語文の読解」「漢字問題」という三題構成 である。言葉の知識関連の内容は、独立問題としてではなく、読解問題の中で問われている。小設問構成では特に、選択式問題の数が多く、難度も高い。ただ し、書き抜きや記述問題も出題されており、その対策は欠かせない。
選択式問題は、「選択肢が五択」「選択肢が短くない」「選択肢の言葉の難度が高 い」ところに特徴がある。この三つの要素は、出題者が選択式問題の難度を上げるときに意識すること。つまり、手ごわい選択式問題が出題される可能性が高 い。受験生は、そのことを意識して、問題に取り組みたい。難度の高い選択式問題の対策は必須である。
一方、記述問題は、取り組みやすいものが多い。出題数は、例年、2~3題。出題者の意図を見抜くことができれば、それほど困難な記述問題ではない。手がたく得点する気持ちで、記述問題には取り組みたい。
素 材文の長さは、6、500~8、000字程度。上位難関校の入試問題としては、やや長い方である。文章の難度は、説明的文章で手ごわいものも出題されてい るが、上位難関校の入試問題としては、特に難し過ぎる訳ではない。桜蔭中、女子学院中などの説明的文章を読み終えた生徒は、それほど手ごわく感じないだろ う。
例年、合格者平均点が70点程度以上と高い。また、受験者平均点も60点程度以上のことが多い。国語は、かなりの高得点勝負になっている。細かなミスでも、それが積み重なると致命的になる。油断せずに、読解を進め、設問を解き進めていきたい。
漢字問題は、数は少ないが、毎年出題されている。その内容は、受験生にとって、かなり難しいものもある。ただし、学習塾等の漢字テキストから大きく逸脱するような出題は見られない。学習している教材の隅々まで目を通して、身につけることを心がけたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間を意識して、すばやく解き進める癖をつける。(すべて解き終える!)
・初めに問題用紙・解答用紙の全体を把握して、時間配分など、取り組むための作戦を立てる。
・選択式問題には、手ごわいものが目立つ。ただし、明らかに正解だと分かる選択肢、あるいは、明らかに誤答だと分かる選択肢もある。見分けるのに、もたもたする余裕はない。解答が分かったら、すぐに次の設問に進む。
・設問に工夫がある記述問題が出題されることがある。過去問演習を通して、豊島岡女子学園にどのような記述問題が出題されているのかを、おさえておきたい。
・解き終えた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。先生に添削指導をしてもらい、専門家としてのアドバイスをもらう。
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2014年度「豊島岡女子学園中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
「論説文の読解問題」「物語文の読解問題」「漢字の書き取り」という三題構成である。
漢字の書き取りを素早く終えて、読解問題に取りかかること。
読解問題は、選択式問題の手ごわさが目立つ。それぞれ五択の選択肢が並んでいる。処理するのに、時間がかかるものもある。
時間配分を十分に意識して取り組みたい。
[大問1]論説文
- 時間配分:20分
【問一】表現理解。選択式。直後の「停滞状況を変える」に着目する。<時間配分目安1分>
【問二】比喩表現。選択式。傍線②直後の「見捨てられたモノ」「タカラモノ」に着目する。<時間配分目安1分>
【問三】内容理解。選択式。「停滞状況」が「活き活き」に変わったことに着目。<時間配分目安1分>
【問四】内容理解。選択式。傍線部を細かく分析するとともに、選択肢を注意深く見比べたい。<時間配分目安1分>
【問五】内容理解。書き抜き。傍線⑤以降を読み進めること。語彙が難しいが、設問の仕かけは比較的容易。<時間配分目安1分>
【問六】内容理解。記述式。問われていることは、実は、易しい。<時間配分目安1分>
【問七】内容理解。書き抜き。傍線⑦を含む場面を読み進める。<時間配分目安1分>
【問八】要旨関連。選択式。特に傍線⑧直後の表現をおさえて、各選択肢の内容を分析する。<時間配分目安1分>
【問九】要旨関連。選択式。傍線⑨前後の情報を手がたくおさえて、各選択肢の内容を分析する。<時間配分目安1分>
【問十】要旨関連。選択式。各選択肢の語彙レベルは高い。<時間配分目安2分>
【問十一】内容真偽。選択式。文章全体の内容をふり返りながら、各選択肢を分析したい。<時間配分目安2分>
[大問2]物語文
- 時間配分:28分
【問一】状況理解。選択式。傍線①直前に解答の手がかりがある。<時間配分目安1分>
【問二】表現理解。選択式。物語の基本的な構造を意識する。<時間配分目安1分>
【問三】場面理解。記述式。解答のポイントは2つ以上。傍線③直前から、比較的容易におさえることができる。<時間配分目安2分>
【問四】場面理解。選択式。選択肢の表現の比較が役立つ。<時間配分目安2分>
【問五】場面理解。選択式。「ごちそう」という言葉の意味がわかれば、容易。<時間配分目安1分>
【問六】心情理解。書き抜き。「島に来てからの感情」とある。文章の、どこに目を向けるかがカギ。<時間配分目安2分>
【問七】状況理解。選択式。「願望」「裏返し」という表現を正しくおさえることで解決する。<時間配分目安2分>
【問八】場面理解。選択式。ここまでの物語の展開をおさえて解答する。<時間配分目安2分>
【問九】心情理解。選択式。選択肢の表現を慎重に読み比べること。<時間配分目安2分>
【問十】心情理解。選択式。それぞれ、傍線部の前後の状況を正確に把握して欲しい。各選択肢の内容も、十分に比較すること。<時間配分目安2分>
【問十一】表現理解。選択式。文章を、細かく分析する必要がある。<時間配分目安3分>
【問十二】慣用表現。短答式。⑦、⑨ともに、基本レベル。確実に得点して欲しい。<時間配分目安2分>
[問3]漢字
- 時間配分:1分
【1~3】受験生になじみのない漢字も多いと思われる。
できる限り得点したい。
攻略のポイント
・合格者平均点が「70.29点」と、かなり高い。国語で合格ライン以上をねらうためには、漢字問題をすべて正解した上で、各大設問の誤答を、二つ以内におさめるようにしたい。
・素材文の総字数は、6、500字程度。読む時間を15~20分以内におさめて、残りの30~35分を解く時間の目安にしたい。
※上記の時間配分目安は、読解と切り離して解く時間をまとめたものであるため、合計で35分を上回ります。
・選択式問題は手ごわい可能性がある。
「五択」「選択肢が短くない」「選択肢の語彙レベルが高い」ことが理由。選択肢自体も、速読を心がけたい。
・記述問題は、比較的取り組みやすい。書く内容をイメージして、一気に書き進めること。
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