豊島岡女子学園中学校 入試対策
2015年度「豊島岡女子学園中学校の国語」
攻略のための学習方法
[出題形式]
豊島岡女子学園の入試問題は、「説明的文章の読解」「物語文の読解」「漢字問題」という三題構成が多い。言葉の知識関連は、独立問題としてではなく、読解問題の中で問われている。小設問構成では特に、選択式問題の数が多く、難度も高い。ただし、書き抜きや記述問題も出題されており、その対策は欠かせない。
選択式問題は、「選択肢が五択」「選択肢が短くない」「選択肢の言葉の難度が高 い」というものが目立つ。この三つは、出題者が選択式問題の難度を上げるときに仕かける工夫である。受験生は、そのように仕かけられた選択式問題が出題されていることを意識して、取り組むこと。難度の高い選択式問題への対策は必須である。
一方、記述問題は、取り組みやすいものが多い。出題数は、例年、数題程度。出題者の意図を見抜くことができれば、それほど困難な記述問題ではない。手がたく得点する気持ちで、記述問題には取り組みたい。
素材文の長さは、6、000~8、000字程度。上位難関校の入試問題としては、やや長い方である。文章の難度は、説明的文章で手ごわいものも出題されているが、上位難関校の入試問題としては、特に難し過ぎる訳ではない。桜蔭中、女子学院中などの説明的文章を読み終えた生徒は、それほど手ごわく感じないだろう。
例年、合格者平均点が70点程度以上と高い。また、受験者平均点も60点程度以上のことが多い。国語は、かなりの高得点勝負になっている。細かなミスでも、それが積み重なると致命的になる。油断せずに読解を進め、設問を解き進めていきたい。
漢字問題は、数は少ないが、毎年出題されている。その内容は、受験生にとって、かなり難しいものもある。ただし、学習塾等の漢字テキストから大きく逸脱するような出題は見られない。学習している教材の隅々まで目を通して、身につけることを心がけたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間を意識して、すばやく解き進める癖をつける。(すべて解き終える!)
・初めに問題用紙・解答用紙の全体を把握して、時間配分などの、取り組むための作戦を立てる。
・選択式問題には、手ごわいものが目立つ。ただし、明らかに正解だと分かる選択肢、あるいは、明らかに誤答だと分かる選択肢もある。見分けるのに、もたもたする余裕はない。解答が分かったら、すぐに次の設問に進む。
・工夫された条件の記述問題が出題されることもある。過去問演習を通して、豊島岡女子学園にどのような記述問題が出題されているのかを、おさえておきたい。
・解き終えた答案(特に、記述部分)は、必ず、中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。先生に添削指導をしてもらい、専門家としてのアドバイスをもらう。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
2015年度「豊島岡女子学園中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
論説文の読解問題、物語文の読解問題の二題構成である。
昨年度と異なり、漢字の書き取りが独立問題ではなくなったが、全体のボリュームは変わらない。読解問題の総字数は6,000字程度。10~15分程度で、読み終えたい。各小設問にも、それほど長い時間を割くことはできない。
すばやい処理能力が求められる。
[大問1]論説文
- 時間配分:
問一 漢字の書き取り 短答式 基本的な問題 設問の指示に注意して取り組む。
<時間配分目安1分>
問二 内容理解 選択式 傍線①直後の一文から判断できる。
<時間配分目安1分>
問三 内容理解 書き抜き 同じような表現がいくつかある。
<時間配分目安2分>
問四 内容理解 選択式 誤答のキズ部分は、見つかりやすい。
<時間配分目安2分>
問五 内容理解 選択式 傍線④前後の内容をおさえて、選択肢を見極める。
<時間配分目安2分>
問六 内容理解 選択式 傍線⑤までの流れをおさえる。
<時間配分目安2分>
問七 内容理解 選択式 傍線⑥前後の流れをおさえることで、容易に得点できる。
<時間配分目安2分>
問八 表現理解 選択式 知識に関係する問題。
<時間配分目安1分>
問九 内容理解 選択式 傍線⑧直前の「両者の判断が……」の部分に着目する。
<時間配分目安1分>
問十 内容理解 選択式 設問の字数の条件を見落とさないように、取り組みたい。
<時間配分目安2分>
問十一 内容理解 選択式 具体例の内容を考えることでも、正解を見出すことができる。
<時間配分目安2分>
問十二 要旨関連 記述式 「新しい脳」は論理的。「古い脳」な感情的。「古い脳」を活用することで、効率的な判断。以上の方向性でまとめるとよい。
<時間配分目安5分>
[大問2]物語
- 時間配分:
問一 細部理解 選択式 基礎的な問題。
<時間配分目安1分>
問二 場面理解 選択式 傍線①前後の内容を正確に読み取り、選択肢の表現を分析する。
<時間配分目安1分>
問三 場面理解 選択式 傍線②までに書かれた情報をおさえる。難しくはない。
<時間配分目安1分>
問四 心情理解 選択式 千波と恵の関係をおさえることで、解ける。
<時間配分目安1分>
問五 心情理解 選択式 恵が興奮気味であることをおさえる。
<時間配分目安1分>
問六 心情理解 選択式 傍線⑤前後に書かれた恵の心の動きを正確に読み取る。
<時間配分目安1分>
問七 場面理解 選択式 「否定的なこと」「ゼッタイ夢をかなえる」などの表現が解答の手がかりになる。
<時間配分目安2分>
問八 場面理解 選択式 恵の発言内容を正確におさえること。
<時間配分目安1分>
問九 心情理解 選択式 恵の様子を正しくおさえる。
<時間配分目安1分>
問十 心情理解 選択式 「張子の虎」を知っていれば、わかりやすい。
<時間配分目安1分>
問十一 場面理解 選択式 ここまでの話の展開をおさえ、関係の変化を読み取る。
<時間配分目安1分>
問十二 表現理解 選択式 後半部分に着目する。
<時間配分目安1分>
攻略のポイント
・合格者平均点が68.4点と、かなり高い。国語で合格ライン以上をねらうためには、漢字問題をすべて正解した上で、各大設問の誤答を、三つ以内におさめるようにしたい。
・素材文の総字数は、6,000字程度。読む時間を10~15分以内におさめて、残りの40~35分を解く時間の目安にしたい。
・選択式問題には手ごわいものがある。「五択」「選択肢が短くない」「選択肢の語彙レベルが高いものがある」ことが理由。ただし、選択肢自体も、速読を心がけたい。
・記述問題は比較的取り組みやすい。書く内容をイメージして、一気に書き進めること。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
豊島岡女子学園中学校の科目別
入試対策一覧
中学受験のために
家庭でできること
インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは
リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。