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東洋英和女学院中学部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「東洋英和女学院中学部の理科」
攻略のための学習方法

東洋英和女学院大学の付属校と言うよりも、着実な大学合格実績で安定した人気を誇る伝統校、東洋英和女学院中学部。
理科の問題はオーソドックスな設問が多く、時間的にもそれほど追い込まれることはないので、学力が発揮しやすい良問といえよう。
出題範囲も偏りがなく、4分野から均等に出されており、標準的な計算問題も含まれているので、計算好きな生徒には高得点が望めるテストになっている。

では、まず何を心がけて同校の対策に入っていけばよいのか。
まずは、これはどの学校についても言えるのだが、「基本的な知識を着実に身につけること」。これをおいてほかにはない。
理科の知識は多岐に及んでおり覚えきれない、という生徒もあろう。だから、教えられたことを全部覚えなくてもいいのだ。指導してくれた先生が、「ここは大切!」といったところだけでいいから覚えていこう。

具体的には、コアプラスや四科のまとめなど、知識を体系的にまとめた参考書・問題集を中心に知識をまとめ、その上で塾の教材や過去問などで練習を積もう。さらに公開模試を活用して、時間内に自分の力が発揮できるよう経験を重ねることが大切だ。
どの単元に関しても、得意でなくてもいいから、標準的な問いにはしっかりと答えられるように仕上げておこう。それが全分野に及べば、おそらく合格点は取れるはずだ。
それもできない、という生徒は、過去問を何年か分解いたあとでよいので、出題されやすい分野を絞ってそこを中心に覚えていこう。

過去問にあたると、中には考えを聞かれるような高度な設問も存在する。そんなときには、簡単に空欄にはせず、自分の考えをまとめて書く姿勢は作っておこう。出来なくても合格点に達するかもしれないが、それでは学力を上に伸ばすことはできない。
また、理科は算数と違って後半の大問に進むにつれて難しくなっていくというわけではない。
そのため、時間不足によって手を付けられない問題があるともったいないことになる。普段から自覚的に早く解く練習が必要になる。
時間不足になる分量ではないと思うが、過去問をやってみてやはり時間が足りないという生徒は少しスピードアップすることが大切だ。問題集などで問題にあたるときも自分のペースを守るだけでなく、「今日は少し早く解いていこう」と意志を固めて問題にあたってもらいたい。
なんといっても、テストには問題を解き切るパワーが必要だ。
確実な知識と解くスピードを身につけ、東洋英和合格を自分のものにしてもらいたい。がんばれ!

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2018年度「東洋英和女学院中学部の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

30分で大問は4つ、小問は20以上で、試験時間の割には設問数が多めな上に自由記述の問題も複数あるので、テキパキと問題にあたっていく必要がある。
設問のレベルは高くないものの、問題文自体が長いこと・単純に一問一答ではなく資料や実験結果を読んでから問題に答えさせるなど、しっかりと読解をして解いていかないと足下をすくわれる可能性がある。
速読即解のテストといえよう。

【大問1】物理:実験器具・メタンの燃焼

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

(1)は与えられた絵を見て実験にとって危険なことをこたえさせるという、簡単ではあるもののあまり解いたことのない問題になっている。間違ったことを書いたらどうしよう、などと躊躇することなく気づいたことを端的に答えておきたい。

(2)ガスバーナーの使い方ではじめに習うことである。それこそ、間違っていたらどうしよう、であるが、しっかり復習してもらしいたい。

(3)はおもにメタンガスの燃焼についての計算問題だが、レベルは高くない。計算問題は少し苦手、という生徒でもまでは答えられるようにしておきたい。は実験後でも物資の重さの和は変わらない、とわかっていれば計算する必要はない。

(3)以外は確実に正解しておきたい。

<時間配分目安:6分>

【大問2】物理:豆電球の回路

  • 難度:
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

豆電球の回路というと、たくさんの授業・たくさんの問題・たくさんのテストで鍛えてきた内容だろうが、それらの内容のほんのひとすくいでほとんど答えられそうな設問になっている。

(1)~(3)はホントに豆電球の基礎知識と言うべきもので間違えてしまうと大変だ。すぐ復習に取りかかりたい。

(4)も典型題の類いだが直並列が混じるのでやや難度は上がる。もし正解できたとしても、ア・イ・ウの豆電球の明るさを数値化出来なかった生徒は改めてテキストに戻って復習しておこう。

(5)はこのテストを通じてもっとも正答率が低そうな問題。スイッチAでは乾電池が直列になるようにつなぐのだが、しっかりと作図できただろうか。

<時間配分目安:8分>

【大問3】地学:地層

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

グランドキャニオンなど出てきて面食らうが、別に裏手の山で出題されても困る問題ではない。もちろん、裏手の山では1500mもの浸食は見られまいが…

(1)は簡単な計算問題だが意外と間違えそうな感じがする。

(2)(4)は地層・川の流れの働きを確認する基本問題。

ポイントは(3)で、あまり聞かれない形をとっているのでとまどわないように。地層Xが現在見られないというのは、地上で浸食作用を受けたと言うこと。言われるとわかるものの、ここも引っかかってしまう可能性がある。

<時間配分目安:6分>

【大問4】生物:昆虫の生態(コオロギの仲間)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

いくつかの資料(絵・グラフ)を見ながら素直に問題に答えていくという大問で、テスト時間にも余裕があるだろうじっくりと取り組んでいきたい。

(1)(5)はこの大問の中心で正確に資料を読めているかどうかが大切で、コオロギに関する知識が皆無であっても設問には答えられるようになっている。

(6)(7)はムシに関する知識問題で、4年生でも正しく答えられる内容ながら昆虫嫌いの生徒もいるので、とりあえず(7)の絵を正面から見られるようにしておこう。

<時間配分目安:8分>

攻略のポイント

テスト時間は30分で60点満点。
受験者平均点が38.1点、合格者平均点が44.5点は例年よりもかなり高い数値であり、問題の易化にともない正答率も結構上がったと考えられる。合格ラインは70%に設定したい。

計算問題に難しいものはなく、資料中心のテストではあっても設問自体は基礎的なものだったと言うことで理科が得意な生徒は力を持て余したのではないか、と思った。
攻略のポイントとしては、問題文をしっかりと読んでから迅速に設問に答えていく姿勢が必要だと言うことだ。今後も平均点が高いまま推移していくと基本でのミスが致命的となりかねない。解いてみて、これは難しいと感じる設問よりも、基本的な知識を問うているところを確実に正解していくことが合格への王道である。

理科の勉強法について簡単にまとめておく。
どの分野においても本当に大切だと思われる知識をしっかりと身に付けておこう。また、計算問題も出題されるのでテキストで勉強を積んでおくこと。あまり難問には手を出さず、基本を固めて入試に臨めば、おのずと合格がもたらされることだろう。

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