筑波大学附属駒場中学校 入試対策
2014年度「筑波大学附属駒場中学校の国語」
攻略のための学習方法
[出題構成]
近年の筑波大附属駒場中の入試問題は、物語、説明的文章、詩、漢字という大問4題構成である。
読解問題の設問形式は、字数指定のない記述問題が中心。解答欄の大きさから考えると、記述の総記述数はかなり多い。
制限時間は40分。短時間に、かなりの量の記述を処理しなければならないことになる。
[記述問題]
その記述問題は、単純に解答できるものではなく、複数のポイントをまとめることが求められる。
設問の問いかけ自体は、「・・・とは、どういうことですか」など、簡単なものが多い。簡単な問いかけから、複数のポイントを見つけ、それをまとめるという作業になる。
書くべき内容(ポイント)は、文章中に明示されていないことが多い。
文章中のさまざまな表現から、類推して、書くべき内容を自分で見つけなければならない。かなり高度な読解力・記述力が要求される。
その他対策として、複数のポイントを見つけること、自分の言葉で記述することの練習を必ずしておきたい。
[素材文]
素材文の総字数は、4000字~5000字程度が多い。中学入試の素材文として、総字数は多くない。
素材文の難度も、決して高くはない。しかし、制限時間の短さと記述量の多さを考えると、素早く読む必要がある。
読解自体は素早く終えて、各設問に十分時間を使いたい。
[詩の対策]
詩が出題されることも、筑波大附属駒場中の特徴である。
設問は、字数指定なしの記述問題。短い言葉から類推する形式のものである。
書くべき内容を思い浮かべることに苦労する受験生も多い。
同じような類推系の詩の記述を出題する学校の過去問などを参考にして、練習を積み重ねておきたい。
[漢字対策]
漢字問題は、例年、出題される。出題の形式は、独特のものである。毎年の傾向を理解して取り組みたい。
取り組む際には、丁寧さを心がけること。出題者からすると、それぞれの漢字には、採点する際のポイントがある。
受験生自身が、そのポイントを把握して漢字を書くことができれば、よいだろう。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・40分という制限時間を意識して解く。時間内に解答欄を埋めつくす癖をつける。
・過去問演習を通して、筑波大附属駒場中の傾向を理解できるように努める。
・設問が意図していることを考え、書くべき内容を類推する。単純に、文章中の言葉だけをまとめるような記述で終わらせない。
・書くべき内容を思い浮かべることができたら、書き方(構成)などを思考して、その後、書きあげる。
・完璧な解答を作ることができなくても、部分点をねらう。
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2014年度「筑波大学附属駒場中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
今年度は、論説文、物語文、詩、漢字という大設問の構成であった。
設問形式は、記述式が中心である。細かな選択肢問題をすぐに終え、記述問題に十分な時間をかけたい。
記述は、書くべき内容の類推を必要とするものが目立つ。手がかりを明確にして、書くべき内容を類推し、すばやく書き進めたい。
【大問一】論説文
- 時間配分:14分
【問一1】接続語関係。選択式。「ア」と迷う可能性がある。見分け方に注意してほしい。
【問一2】接続語関係。選択式。基礎的な問題。確実に得点したい。
【問一3】接続語関係。選択式。「イ」と迷う可能性がある。注意したい。<時間配分目安1~3で、2分>
【問二】内容理解。記述式。字数指定なし。「諸刃の剣」の意味をおさえて、二点を中心に記述する。<時間配分目安2分>
【問三】内容理解。記述式。字数指定なし。記述のポイントは三点ほど。傍線②以降の内容から類推できる。<時間配分目安2分>
【問四】内容理解。記述式。字数指定なし。「体に聞く」の意味を明らかにする。その内容を中心に記述する。<時間配分目安2分>
【問五】要旨関連。記述式。字数指定なし。記述のポイントは三点ほど。文章後半から解答の手がかりをおさえることができる。<時間配分目安3分>
【大問二】詩
- 時間配分:9分
【問一】内容理解。記述式。字数指定なし。みんなに汚いものとして扱われていることから考える。<時間配分目安3分>
【問二】心情理解。記述式。字数指定なし。詩の中の「みんな」の様子から類推する。手ごわい問題。<時間配分目安3分>
【問三】内容理解。記述式。字数指定なし。「眠ってしまった」「あわてて」などから類推できる。<時間配分目安3分>
【大問三】物語文
- 時間配分:14分
【問一】心情理解。記述式。字数指定なし。「初対面」「二人とも緊張」「おふくろはこの状況を不思議がる」という内容がポイント。<時間配分目安3分>
【問二】心情理解。選択式。傍線②までの「僕」の気持ちをおさえて、解答する。<時間配分目安1分>
【問三】心情理解。記述式。字数指定なし。傍線③を含む場面と、それ以降の展開をおさえて、記述するとよい。「うれしさ」だけでなく、それ以外の気持ちにも目を向けられるとよい。<時間配分目安3分>
【問四】内容理解。選択式。「風太郎にまかせる」という言葉に着目する。比較的取り組みやすい<時間配分目安1分>
【問五】主題関連。記述式。字数指定なし。「想像して」とあるが、文章の展開をふまえ、根拠ある内容を記述すること。<時間配分目安3分>
【大問四】漢字
- 時間配分:2分
トメ、ハネ、ハライ。
漢字の形や画数などを意識して、正確に書くことが大切である。
攻略のポイント
・合格のためには、7割以上の得点がほしい。
漢字・語句も含めて、7割以上の得点を意識したい。
・文章の読解に、10~15分ほど。解く時間に25~30分ほどが目安である。
・記述は字数指定がない。解答欄の大きさを見て、書くべき量を考える必要がある。
※公表されている塾などの模範解答の中には、解答欄に入りきらない字数のものがある。模範解答を参考にする際には、注意したい。
・難度の高い類推系の記述問題が目立つ。なかなか手ごわい。記述問題には部分点がつく。
「完成した解答」が書けなくても、わかる部分だけでも上手に記してほしい。
・漢字問題で得点すること。基本的なものが中心。ていねいに書けば、得点できるはず。
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