早稲田中学校 入試対策
2014年度「早稲田中学校の国語」
攻略のための学習方法
[選択式問題]
選択式問題は必ず出題される。それぞれの選択肢は長くはない。
ただし、選択肢内の表現に工夫があり、選ぶのに悩むもの多い。
文章中と選択肢から解答の手がかりを見いだすトレーニングを繰り返し行っておくこと。。
[書き抜き問題]
早稲田中は、書き抜き問題の数が目立つ。
書き抜き問題は、「~の前から探し」「Ⅱの文章の中から探し」など、設問に条件があることが多い。
設問の条件をおさえることは、必須である。
また、「十五字以上十八字以内で」「十字以内で」など、字数も細かく指定されていることが多い。
字数指定も、書き抜き箇所を見つける際の、大きな手がかりになる。見落とさないようにしたい。
上記の点に留意して、トレーニングを行ってほしい。
[記述問題]
記述問題は、長くても50字程度のもの。
出題数は、2~4題程度。早稲田中の場合、記述は「文型指定」や「用語指定」が多い。
その指定には、出題者の意図が込められている。過去問演習を通して、その意図を読み取ることができるようになりたい。
[文章]
素材文の長さは、5500字程度から6500字程度のことが多い。決して長くない字数である。
そして、物語文は家族や友人との関わりを描いたものが目立つ。心情の細かな変化を、ささいな表現から読み取るような問題もあり、細かい部分まで正確に読み取ることが欠かせない。
また、説明的文章は「国際化」「日本文化」「短歌」など、話題は多彩である。
様々な話題の文章を、論理構造を意識して読めるようにしておきたい。
[漢字]
漢字は例年、読解問題の中で出題される。
出題内容は基礎的なものから小学校の学習範囲を超える応用レベルにまで及ぶ。
日頃の、塾テキストなどの学習を徹底して、難度の高いものまできちんとおさえておきたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間の効果的な使い方を意識する。できる限りていねいに解き進める。
・漢字問題は、ていねいに取り組む。分からないものがあるときは、文字を類推するなど、“もがく”。
・早稲田中は、書き抜き問題が多い。過去問演習を通して、書き抜き問題への取り組み方に慣れておく。
・用語指定、文型指定の記述が多い。用語指定と文型指定には、出題者の解答への意図がある。その意図を読み取る訓練を行っておく。
・解き終えた答案は、必ず中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。先生に添削指導をしてもらい、専門家としてのアドバイスをもらう。
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2014年度「早稲田中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
物語文と説明的文章の二題構成である。
漢字など知識問題は、文章題の中で出題されている。
26年度の入試で、大問ごとの設問数は、大問一の方が若干多い。
ただし、文章を読む時間を合わせた時間配分としては、それぞれの大問で同じくらいを見込んでよいだろう。
[大問1]物語文
- 時間配分:25分以内
【問1】漢字の書き取り。基本から応用レベルの漢字。できる限り得点したい。<時間配分目安1分>
【問2】状況理解。書き抜き。喜代美/フミ子が心配していることは何か。<時間配分目安2分>
【問3】心情理解。記述式。文章の前書きの部分からもわかる。フミ子が喜代美の生まれ変わりであることを記述する。<時間配分目安3分>
【問4】心情理解。記述式。記述のポイントは2つほど。問3が解答の手がかりになる。「喜代美とフミ子が似ていると」+「転生を認めざるをえない」などという内容を中心に記述する。「転生」の使い方に、注意する。<時間配分目安4分>
【問5】心情理解。書き抜き。ささいな表現でも見逃すことはできない。<時間配分目安3分>
【問6】状況理解。選択式。それぞれの空欄前後の「悲しそうな目」「仕方がない」などの表現が、手がかりとなる。<時間配分目安2分>
【問7】内容真偽。選択式。各選択肢の内容を、細かく分析したい。<時間配分目安4分>
[大問2]随筆文(説明的)
- 時間配分:25分以内
【問1】内容理解。書き抜き。気づけなければ、難しい。<時間配分目安2分>
【問2(1)】内容理解。書き抜き。傍線1と同じ段落内に、書き抜き箇所が見つかる。<時間配分目安2分>
【問2(2)】内容理解。書き抜き。文章始めの部分に書き抜き箇所がある。この言葉は、読み進める際に、文章の話題に関係する言葉だとおさえておいて欲しい。<時間配分目安2分>
【問3】要旨関連。記述式。この後の文章の展開をおさえると、記述しやすくなる。「伝統文化」は、「日本の伝統文化」ということになるだろう。傍線3直後の「本家の威力」という言葉を活用すると書きやすい。「日本の伝統文化から、本家の威力がなくなった」のである。<時間配分目安4分>
【問4】内容理解。選択式。選択肢の内容を細かく分析して、正解を導き出して欲しい。<時間配分目安2分>
【問5】要旨関連。記述式。問3で記述した内容が、参考になる。「科学・技術・経済」などでは、「彼ら」が本家だったのだが、「本家の威力」をずっと失い続けてきたのだ。<時間配分目安3分>
攻略のポイント
・合格者平均点が33.9点。
合格ラインを手がたく超えるには、読解問題の誤答をトータルで5つ以内にしたい。
合格者平均点の推移を見ると、数値が31点台(約52%)から41点台(約68%)と幅がある。問題の難易度は、年度により、かなり異なっている。
入試当日、易しく感じたからといって油断をしないこと。また、難しく感じたからといって悲観的にならないこと。
難易度で気持ちを揺さぶられることなく、42点以上(約70%)を狙うといいだろう。
・文章を読む時間を全体の20分程度におさえる。
残りの30分程度が解く時間になる。時間が足らないということはないだろう。じっくり取り組んでほしい。
・書き抜き問題は、文章中だけでなく、設問文中にも手がかりがある。設問文中の手がかりを見落とさないこと。
・文章中の情報から記述内容を類推する必要がある。また、文型指定や用語指定であり、解答の手がかりは設問の中にもある。
その「文型」「用語」を指定した出題者の意図もおさえて、解答していきたい。
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