早稲田中学校 入試対策
2015年度「早稲田中学校の国語」
攻略のための学習方法
[選択式問題]
選択式問題は必ず出題される。それぞれの選択肢は長くはない。
ただし、選択肢内の表現に工夫があり、選ぶのに悩むもの多い。
文章中と選択肢から解答の手がかりを見いだすトレーニングを繰り返し行っておくこと。。
[書き抜き問題]
早稲田中は、書き抜き問題の手ごわさが目立つ。
書き抜き問題は、「~の前から探し」「Ⅱの文章の中から探し」など、設問に条件があることが多い。
設問の条件をおさえることは、必須である。
また、「十五字以上二十字以内で」「十字以内で」など、字数も細かく指定されていることが多い。
字数指定も、書き抜き箇所を見つける際の、大きな手がかりになる。見落とさないようにしたい。
上記の点に留意して、トレーニングを行ってほしい。
[記述問題]
記述問題は、長くても50字程度のもの。
出題数は、2~4題程度。早稲田中の場合、記述は「文型指定」や「用語指定」が多い。
その指定には、出題者の意図が込められている。過去問演習を通して、その意図を読み取ることができるようになりたい。
[文章]
素材文の長さは、5500字程度から6500字程度のことが多い。決して長くない字数である。
そして、物語文は家族や友人との関わりを描いたものが目立つ。心情の細かな変化を、ささいな表現から読み取らせるような問題もあり、細かい部分まで正確に読み取ることが欠かせない。
また、説明的文章は「国際化」「日本文化」「短歌」など、話題は多彩である。
様々な話題の文章を、論理構造を意識して読めるようにしておきたい。
[漢字]
漢字は例年、読解問題の中で出題される。
出題内容は基礎的なものから小学校の学習範囲を超える応用レベルにまで及ぶ。
日頃の、塾テキストなどの学習を徹底して、難度の高いものまできちんとおさえておきたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間の効果的な使い方を意識する。できる限りていねいに解き進める。
・漢字問題は、ていねいに取り組む。分からないものがあるときは、文字を類推するなど、“もがく”。
・早稲田中は、書き抜き問題の手ごわさが目立つ。過去問演習を通して、書き抜き問題への取り組み方に慣れておく。
・用語指定、文型指定の記述が多い。用語指定と文型指定には、出題者のの意図が隠されている。その意図を読み取る訓練を行っておく。
・解き終えた答案は、必ず中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。先生に添削指導をしてもらい、専門家としてのアドバイスをもらう。
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2015年度「早稲田中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
物語文と説明的文章の二題構成である。漢字などは、文章題の中で出題されている。27年度の入試で、大設問ごとのボリュームは、大設問一の方が、多少多い。
ただし、文章を読む時間を合わせた時間配分としては、それぞれの大設問で同じくらいだと見込んでよいだろう。
[大問1]物語文
- 時間配分:
問一① 場面理解。記述式。この場面のジェイコブの発言から考える。発言から読み取れる内容に、自分の言葉を加えて記述したい。
<時間配分目安2分>
問一② 場面理解。記述式。傍線1以降のウィル・ヘンリーの発言を確認する。発言から読み取れる内容に、自分の言葉を加えて記述したい。
<時間配分目安2分>
問二 場面理解。選択式。ウィル・ヘンリーの様子を表す言葉を分析する。見分けにくい選択肢が並んでいる。
<時間配分目安2分>
問三A 場面理解。選択式。選択肢を比較すると、分かりやすい。
<時間配分目安1分>
問三B 心情関連。選択式。直後に解答の手がかりがある。
<時間配分目安1分>
問四 場面理解。記述式。ここまでの展開を正確におさえることができれば、難しくはない。
<時間配分目安2分>
問五 内容理解。選択式。「かたゆで卵」「やわらかい」が何を意味しているのかを分析する。
<時間配分目安2分>
問六 要旨関連。記述式。解答のポイントは二点ほど。得点して欲しい記述問題。
<時間配分目安4分>
[大問2]論説文
- 時間配分:
問一 漢字の書き取り。短答式。基礎から応用レベル。すべて得点して欲しい。
<時間配分目安1分>
問二 内容理解。選択式。次の段落の内容をおさえ、それぞれの選択肢を比較する。解き方を誤らなければ、必ず正解できる。
<時間配分目安1分>
問三 内容理解。選択式。時系列の変更などは、実際の人生にはない。
<時間配分目安2分>
問四 内容理解。書き抜き。直後の表現を手がかりにして、それ以降の部分に、書き抜き箇所を探す。解きやすい。
<時間配分目安2分>
問五 要旨関連。選択式。特に最後の部分に書かれた内容をおさえて考える。
<時間配分目安2分>
問六 内容理解。選択式。進化する。成長する。そのような視点で選択肢を見ることができれば、困難な問題ではない。
<時間配分目安2分>
問七 要旨関連。記述式。文章の前半、特に、傍線a近くの表現に着目する。目的の「何」と、努力が「どのような」ものなのかを必ず記述する。
<時間配分目安4分>
攻略のポイント
・合格者平均点が37.0点。合格ラインを手がたく超えるには、読解問題の誤答を全部で四つ以内にしたい。
・文章を読む時間を20分程度におさえる。残りの30分程度が解く時間になる。時間が足らないということはないだろう。じっくり取り組んでほしい。
・書き抜き問題は、文章中だけでなく、設問文中にも手がかりがある。設問文中の手がかりを見落とさないこと。
・記述は、文章中の情報から書くべき内容を類推する必要がある。また、文型指定や用語指定があり、解答の手がかりはその「指定」の中にもある。「文型」「用語」を指定した出題者の意図をおさえて、解答していきたい。
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