早稲田中学校 入試対策
2014年度「早稲田中学校の社会」
攻略のための学習方法
[地理分野]
日本の地名・地勢や気候、各地の産業の特色などの基本的事項について広く出題されている。
漁業・食糧危機といったあるテーマに沿った出題や、九州・北海道といったひとつの地域にスポットを当てた出題などがある。
地図やグラフ・統計資料を読み取って、その分野や地域についての総合的な知識を問う、というような問題が多いので、地図・白地図や資料集を常に活用して知識をまとめておくようにする。
また、貿易とのつながりで世界地理が多く出題される傾向にあるので、日本地図だけでなく世界地図にも親しむためにも、白地図で位置や周辺地域との関連も見ておきたい。
[歴史分野]
各時代から出題されている。
問題の形式も、ある分野の時代の流れを追うものや、一つの時代にポイントを絞って問うもの、いくつかの歴史的な事柄で小さく区切って訊いてくるもの等、さまざまである。
歴史分野でも、史料が多く用いられる。何の史料かがわかっていないと答えられない問題もあるので、資料集でたくさんの史料に触れておきたい。
また、外交史・文化史のように多少マイナーなくくりで流れを追う問題も出されることが多いので、年表で分野ごとに流れをまとめて覚えておくと良い。
重要事項の年代もよく訊かれるので、ここでも年表を活用して総合的に頭に入れるようにしたい。
[政治分野]
この分野では、難解な細かい知識を問われることはない。
基本事項がしっかり頭に入っていれば対応できる。
「日本国憲法」「三権の仕組み」など、基礎的な知識をしっかり固めておく。
また、この分野と関連して時事的な問題が出されることが多いので、新聞・ニュースでその時々の話題の出来事をチェックしておく。
[まとめ]
高偏差値の学校としては、社会の問題は難しくはない。訊かれているのは基本的な知識が多いし、選択肢の問題も変にひねった、ミスを誘うような意地悪なものでもない。一行程度の記述の問題も、出来事や用語を簡単に説明するような内容で、テキストをしっかり勉強してあれば答えられるレベルである。
ただ、本文や資料の文が多めだったり、本文から答えとしてふさわしい部分を抜き出したり(平成25年度)と、国語の読解力が必要とされるような部分がある。また、時代ごとに並べ替えたり、○×の正しい組み合わせを選んだりと、正確な知識がないと答えられない設問もある。
テキストをまずはマスターし、問題集で確認する。資料を読み取る問題が頻出なので、地図・白地図・資料集でさらに知識を確実なものにする。年表を使い、体系的に整理する。重大ニュース集で近年の社会的な出来事を把握しておく。
社会の基本的な学習方法で、正確な知識を身につけておくことが、すなわち本校の試験対策となろう。
高い得点での勝負になるので、あいまいな知識では足元をすくわれるので要注意だ。
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2014年度「早稲田中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問が3つに、総解答数32、時間は30分となっている。
大問それぞれに400~900字ほどのリード文と、11~12の小問が含まれる。
大問1つに10分ずつかけられる計算になり、適当な分量であろう。
ただ、資料の説明文が多い場合もあり、また地図やグラフの読み取りも多いので、あまりゆっくりと考えてはいられない。
[大問1]地理分野
- 時間配分:10分
世界の国々と日本地理の問題。
他の学校ではあまり出題されない「世界地理の問題」だが、早稲田ではよく見られる。
問1、 問2はオリンピック開催候補地ということで、注目を浴びていた国が問題になっている。
あまりテストで出てくる国ではないので、ニュースなどで見て調べておかないと難しかったかもしれない。
これ以下の問いは、日本地理の基礎的な問題で、ここで点を失っていると合格はおぼつかない。
[大問2]歴史分野
- 時間配分:10分
各時代の税制をテーマにした歴史分野。
このように、1つのテーマの歴史をたどるような問題がよく出される。
今回は税制史といったところであろうか。いろいろな時代の税の仕組みと特徴について少し詳しく訊かれている。
「同時期に起こった出来事を選ぶ」というような形で訊かれる問題も多いので、年表でその時代の人物・政策・文化などの流れを把握しておくのがよい。
[大問3] 政治分野
- 時間配分:10分
憲法と東日本大震災を話題とした政治と時事の問題。
憲法については、教科書をきちんと覚えていれば答えられる基礎的な問題。
大震災についてもニュースで見たことがあるだろうし、重大ニュース集などでもまとめられているだろうから、目にする機会は多かったはず。
中学生になろうという年齢で社会に対する関心があまりに薄いようでは困る。
新聞のリード文だけでも読む習慣を身につけたい。
攻略のポイント
全体として、基礎知識がしっかりと定着していれば難しいとは感じないはずである。
基本を一通り押さえた後、あえて本校の試験の特色に備えるとすれば、
・ 白地図で、日本地理だけでなく世界地理についても正確な知識をまとめておく。
・ よく出題される政治史以外にも、文化史や外交史がよく出題されるので、年表で流れを覚えておく。年号を覚えてあれば、より正確な判断が出来るので、少し大変だが暗記しておきたい。
・ 歴史の史料を資料集で見慣れておく。
といったところであろうか。
テキストに載っていることを補助教材を手助けとして確実に身につけることである。
マイナーな難問を練習する必要は無い。
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