早稲田中学校 入試対策
2015年度「早稲田中学校の社会」
攻略のための学習方法
[地理分野]
日本の地名・地勢や気候、各地の産業の特色などの基本的事項について広く出題されている。
漁業・食糧危機といったあるテーマに沿った出題や、九州・北海道といったひとつの地域にスポットを当てた出題などがある。
地図やグラフ・統計資料を読み取って、その分野や地域についての総合的な知識を問う、というような問題が多いので、地図・白地図や資料集を常に活用して知識をまとめておくようにする。
また、貿易とのつながりで世界地理が多く出題される傾向にあるので、日本地図だけでなく世界地図にも親しむためにも、白地図で位置や周辺地域との関連も見ておきたい。
[歴史分野]
各時代から出題されている。
問題の形式も、ある分野の時代の流れを追うものや、一つの時代にポイントを絞って問うもの、いくつかの歴史的な事柄で小さく区切って訊いてくるもの等、さまざまである。
歴史分野でも、史料が多く用いられる。何の史料かがわかっていないと答えられない問題もあるので、資料集でたくさんの史料に触れておきたい。
また、外交史・文化史のように多少マイナーなくくりで流れを追う問題も出されることが多いので、年表で分野ごとに流れをまとめて覚えておくと良い。
重要事項の年代もよく訊かれるので、ここでも年表を活用して総合的に頭に入れるようにしたい。
[政治分野]
この分野では、難解な細かい知識を問われることはない。
基本事項がしっかり頭に入っていれば対応できる。
「日本国憲法」「三権の仕組み」など、基礎的な知識をしっかり固めておく。
また、この分野と関連して時事的な問題が出されることが多いので、新聞・ニュースでその時々の話題の出来事をチェックしておく。
[まとめ]
高偏差値の学校としては、社会の問題は難しくはない。訊かれているのは基本的な知識が多いし、選択肢の問題も変にひねった、ミスを誘うような意地悪なものでもない。一行程度の記述の問題も、出来事や用語を簡単に説明するような内容で、テキストをしっかり勉強してあれば答えられるレベルである。
ただ、本文や資料の文が多めだったり、本文から答えとしてふさわしい部分を抜き出したり(平成25年度)と、国語の読解力が必要とされるような部分がある。また、時代ごとに並べ替えたり、○×の正しい組み合わせを選んだりと、正確な知識がないと答えられない設問もある。
テキストをまずはマスターし、問題集で確認する。資料を読み取る問題が頻出なので、地図・白地図・資料集でさらに知識を確実なものにする。年表を使い、体系的に整理する。重大ニュース集で近年の社会的な出来事を把握しておく。
社会の基本的な学習方法で、正確な知識を身につけておくことが、すなわち本校の試験対策となろう。
高い得点での勝負になるので、あいまいな知識では足元をすくわれるので要注意だ。
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2015年度「早稲田中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
解答数は40あまりで、時間を取られる記述問題もないので、普通のペースで答えていけば30分で足りるだろう。
ただし、設問が遠回しになっていて少し考える時間が必要な問題(大問2の問5など)もあるので、単純な知識問題はもたつかずにさっさと終わらせてしまいたい。
今年度は歴史分野に特に重点が置かれている。
[大問1]地理分野の問題
- 時間配分:10分
各地のご当地キャラを話題にした本文を読んで答える地理の問題だが、一部に歴史問題も混ざっている。下線部だけ読んでも答えられるが、本文中に多少のヒントも存在するので、目は通した方が良い。
問1 歴史上の出来事について、地図で確認する習慣をつけておく。
問3 来島海峡という名前はとっさに出てこないかも知れないが、他の3つの選択肢から消去法で特定できそうである。
問4 基本的事項だが、だいたいで覚えていると迷うかも知れない。細かい部分まで正確に覚えておきたい。
問5 2013年のデータではピーマン・肉用牛・さといもと並んでキュウリが1位となっている。順位の変動があるので、最新のデータで覚えておくようにする。
問7 日本を6地域にわけた雨温図はすぐ見分けられるようにしておく。ポイントだけ注目すればいいので難しくはない。
[大問2]歴史分野の問題
- 時間配分:20分
時代を10年・20年・100年ごとにさかのぼる年表を見て答えていく問題。知らない用語も出てくるが、求められている解答は基本的事項なので焦る必要は無い。多少、難問も見受けられる。
Ⅰ.
問1 鉄道や道路の路線を訊かれる問題は他の学校でもよくみられる。地図などで通る県や
ルートを確認しておくこと。
問3 会議名はよく問題になるが、条約名の方はあまり訊かれないので、答えられなかった人も多かったのではないだろうか。本校の試験ではこのような少し細かい知識を問われることがあるので、油断なく勉強しておきたい。
Ⅱ.
条約や政治的改革について、名称や年号だけでなく、その内容を簡単に説明できるくらいの正確な理解が必要である。他の似たような事項の内容と混同しないように、しっかり整理しておいて欲しい。
Ⅲ.
問5 ここは戸惑った人が多かった問題かもしれない。
選択肢がちょっと意地悪で、マイナーな人物やテキストには詳しく説明されていない出来事が含まれ、慌ててしまいそうである。
しかし、年表が100年ごとと間が空いており、関連事項や近い年代の人物(第10代将軍・義稙なら第8代将軍・義政など)を頭に浮かべれば、大体の時代を推定できるようになってはいる。
もっとも、無理に全問正解を目指すところではないかもしれない。
攻略のポイント
基本事項の問題がほとんどなので、まずはテキストを丁寧に暗記する。その中でも、やや細かい部分まで訊かれる問題もあるので、一通りの暗記で満足せず、テキストレベルの最高水準を目指すつもりで取り組むとよい。いわゆる難問集などをこなす必要はないだろう。
地図・資料集もしっかり活用し、活字だけの勉強にとどまらないように心がけたい。
その上で、例えば大問2で出された気候変動枠組条約のような詳しい事項まで覚える余裕があれば言うことは無い。
なお、今年度は分野ごとの出題量に偏りがあったが、来年度はどうなるかわからないので、どの分野も手を抜かず学習しておくこと。
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