2024年度

解答数は従前50前後だったが、５年前から一気に減少しており、本年度は昨年度の30よりさらに減って25(｢説明記述｣が増加したためと考えられる)。総文字数もかつては7000～8000字程度だったものが、やはり５年前から大幅に少なくなっており、本年度は昨年度よりは増えて約5400字。
｢設問形式｣は、｢選択肢｣｢抜き出し｣｢空所補充｣｢正誤判定｣｢語句記述｣などと多彩｡また、７年連続で｢説明記述｣が出題されており(本年度は５問。｢考察表現記述｣が出題されることもある)、｢説明記述重視｣の傾向が定着した。そして、かつては数多く出題されており、本校の特色だった｢抜き出し設問｣、近年の減少傾向が昨年度は７問になったが、本年度はわすか１問(揺れ動いているので要注意)。ただ、｢説明記述｣も｢抜き出し｣も｢空所補充｣としての出題で、｢文脈重視｣の傾向となってきている。
尚、一昨年度初出の｢考察記述｣、本年度は未出だったが、｢新大学入試制度｣を意識しているに違いない(本校は｢早稲田大学系属校｣だが、それでもやはり､｢思考力･判断力･表現力｣といった資質を求めている)。来年度以降も要警戒だ｡いずれにせよ、新たな｢出題傾向｣となっているので、留意しておく必要がある。
100点満点。試験時間は60分｡

2024年度

従って、テキストで学習した内容の丸覚えでは対応できない出題が多くなる。日頃から科学・自然に興味を持っているかが問われている。
逆に、てこのつり合い、水溶液の計算問題など他の学校では頻繁に出題される単元の出題が少ない。とは言っても、テキストで学習した内容の理解は必須で、その上で時事的な内容を含め幅広く知識を吸収する姿勢が求められる。

2024年度

大問数は３～４題(本年度は５年続けての３題)。それぞれ｢３単元対応｣が基本だが、｢他の単元の混在｣や｢総合問題｣もある(本年度は｢総合｣１問と｢混在｣２題)。単元別の配点比率は一定ではないが、これまでは基本的に｢歴史｣と｢地理｣が高かった(だが、昨年度は｢公民｣の割合が｢歴史｣並みだったので、要注意)。本年度は｢歴史｣が５割、｢地理｣３割半、｢公民｣･｢考察｣･｢常識｣は全て１割未満｡全解答数は35～45程度(本年度は34)。
解答形式は、｢リード文｣｢会話文｣や｢単一テーマについての説明文｣、｢地図｣｢地形図｣｢統計資料｣｢歴史史料｣｢図版｣｢写真｣等に関しての､｢選択肢｣(｢不適切｣｢組み合わせ｣｢複数完全解答｣等あり)､｢空所補充｣､｢整序｣､｢事項･人名･地名等記述｣(さまざまな｢指定｣あり)､｢説明記述｣(本年度は５問)など。出題内容も多彩で、｢図表｣｢写真｣｢絵図｣等々の｢読み取り｣、｢世界地理｣が出題される年度もある(本年度は昨年度同様で未出)。
｢早実の社会｣で特徴的なのは、｢歴史｣中心に｢大学入試レベル｣の出題があるということだ。また、｢新大学入試制度｣を意識した｢考察論述｣が本年度も出題された。来年度以降に向けても備えを怠ってはならない｡無論、時間と解答数を考えると決して余裕はない。臨機応変な対応と｢思考力･処理能力の高さ｣が求められる。
50点満点。試験時間は30分｡

2024年度