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早稲田大学高等学院中学部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2024年度「早稲田大学高等学院中学部の国語」
攻略のための学習方法

例年、説明的文章1題・文学的文章1題の計2問で構成されている。
文章量は7000~9000字ほどで総解答数は30問弱。漢字の書き取りが6~7問とその他の知識問題が数問見られる以外は、長文読解が大半を占める読解中心の試験となっている。
設問形式は記号選択が11~12問、記述問題が2~3問、残りが書き抜き問題といった割合で、年度により整序問題なども出題されている。

・長文読解
素材文は、説明的文章が2500~3000字程度、文学的文章が5000~6000字程度と、文学的文章の方が文量が多くなっているが、設定やストーリーが受験生にもわかりやすい話が多い。一方、論説文は難しい用語や概念も登場し、難易度がやや高い印象を受ける。

選択肢問題は、字数も少ないシンプルな選択肢が多く、内容も無理に迷わせるような複雑なものではないので、得点源としたいところである。

それと比べて書き抜き問題と記述問題はやや難しいものが多い。字数指定はあるが、答えを探す範囲の指定は無く、「本文全体をふまえて」といった条件がつく場合もある。傍線部の近くに答えが無いことも多いので、要領が悪いと時間切れの危険がある。本文のどこに何が書いてあるかを素早く的確に把握する必要がある。

・説明的文章
形式段落と意味段落の整理。意味段落の内容を小見出しのようにつけておくと後でわかりやすい。2016年度ではまさにそのような問題が出されている。
要点と要旨。各段落の最初と最後に注意しながら、傍線などで要点を目立つようにしておき、細部と区別する。要点をまとめて全体の要旨を読み取る。書き抜き問題や記述問題の答えは要点や要旨から見つかることが多い。

・文学的文章
場面の整理。時間・場所・登場人物の移動などから、場面の変わり目を見つけて印をつけておく。解答をどこから探すかの大きな目安になる。
人物の心情を考える。言動や情景などから、特に気持ちが変化した場面に注目して心情を把握する。自分ならばこう考える・・・といった予断は禁物である。あくまで、文中に書かれていること・暗示されていることを手がかりに考える。

以上のような、長文読解の基本的な手順を素早くこなし、解答する際に無駄に答えを探し回らないように練習しておくことが重要である。

・漢字・その他
毎年、6~7問出題される漢字の書き取りは本校の偏差値からすると易しい問題が多く、標準レベルである。塾などの漢字教材を一冊しっかりこなしておけば心配ないだろう。

言語事項や文法では、品詞・三字四字熟語・慣用句などが数問出されている。本校を受験するレベルの生徒であれば難しくはないだろうが、漢字と合わせて知識問題も油断なく勉強しておきたい。

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2024年度「早稲田大学高等学院中学部の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

長文2題合わせて9500字ほどと、2023年度よりやや多かった。総解答数は32問。漢字と数問の知識問題は3~4分で終え、残りは長文読解に充てることになる。

記述問題は45字のものが1問に60字のものが1問、書き抜き問題が3問。その他は選択肢問題という割合であった。記号選択問題は比較的易しい問題が多いので、できるところからさっさと進め、難しい書き抜き問題と記述問題に少しでも多くの余力を残したい。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:24分

人類の狩猟時代に培われた平等性・協調性は現代人にも継承されており、その協力性を可能にした共感能力が他の生物へも範囲を広げていると筆者は指摘している

問一 a. 宣伝  b. 演(じながら)  c. 尊(ばれ)  d. 保障

問二 「安定的(B)」に子孫を残すためには平等性は「合理的(A)」なしくみである。

問三 C. 狩猟社会では~、「しかし」今やそうではない。D. 共感能力、「つまり」他の人の気持ちになって考えられること。E. 食肉は環境負荷が大きい。「さらに」倫理的な問題がある。

問四 「平等性」が特徴であるから、選択肢イは合わない。

問五 ア. この恐ろしさは時代遅れではない。

問六 人間は怖いという本能を超えて行動できる。悩み(怖さ)は「現実が本能にそぐわない」状況で生じるが、人間は理性で判断してその悩みを無視することができるのである。

問七 ウシやブタを食べにくいと感じる人も増えてきている。「他の動物へも共感の範囲を広げている」ように思われる。

問八 四字の組み合わせ――起承転結・花鳥風月

問九 本来やさしさは、他の者の協力を得て自分が生存しやすくするための仕組みであるが、動物に優しくしてもそうした効力は得られないので不思議なのである。

問十 ウ. 文章中盤までで書かれていることと合う。カ. 共感能力は人間が増えるのに大きく貢献したと指摘されていることと合う。

【大問二】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:26分
  • ★必答問題

クラスメイトが署名を偽造した疑いがあり、親に確認する役目を負わされた主人公。級友の不正を暴くことに葛藤を覚えながらも母親に確かめたが母親を悲しませる結果になり、心に負担を感じながらも役目を果たした。

問一 a. 古典  b. 困(った)  c. 再(び)  d. 従(った)

問二 X. 目くばせ――目を動かして合図する。

Y. 手――「本人が書いたかどうか・筆跡」という意味で使っている。

問三 A. おしげもなく――出し惜しみせず・ふんだんに B. いささか――数量・程度が少ないさま。

問四 使えそうな箇所がいくつかあるが、字数から、ヴェラーの家の場面の「この署名はほんとうにお父さんのものかどうか(二十一字)」を抜き出す。

問五 最初は退屈な授業を抜け出せたことを喜んでいたが、自分がこれからすることはヴェラーの署名偽造を暴く行為となることに気づき、動揺している。不正の「告発になる」のではと後悔し始めているのである。

問六 当初は退屈な授業を抜け出せたので自分を「幸運児」と思っていたが、級友の不正を暴く役割を任されたことに気づいて後悔し、そんな幸運はいらなかったと思い始めている。

問七 署名を偽造したかしないかは確定させず、親はいなかったという嘘をつくだけなので級友に対する罪の意識が軽く済むのである。

問八 母親に確認したことでヴェラーが偽造していたことが確定してしまった。母親が悲しみ涙を流しながらカバーをかけた手帳……その行為に込められた母親の切ない思いを感じて、主人公は軽い気持ちで手にすることができなかったのであろう。

問九 結果として級友の不正を暴く手伝いをすることになり罪悪感を覚えたが、時間がかかったことをとがめられもしなかったことに失望した。せめて責めを受けたなら、ヴェラーと共に罰せられたようななぐさめを覚えて罪悪感も薄らいだかもしれない、という気持ちである。

問十 エ. 母親については外面の描写が主で、そこから読者に心中を想像させるような書き方になっている。

カ. 先生が主人公とヴェラーを仲たがいさせようとしていたという描写はない。

攻略のポイント

選択肢の問題は、比較的答えやすい問題が多い。書抜き問題も探す範囲が広い点は手間がかかるが、読解がしっかり出来ていれば答えられる。漢字と合わせてこの範囲の問題でしっかり得点を積み上げよう。その上で記述問題でもなるべく高い得点になるよう、過去問・類似問題で記述によく慣れておこう

高偏差値の学校としては国語の試験は難易度が抑えられている。高得点での戦いが予想されるので、全体をしっかり考えられるスピードと不注意なミスを犯さない慎重さとを身につけよう

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