横浜共立学園中学校 入試対策
2018年度「横浜共立学園中学校の理科」
攻略のための学習方法
科学法則の理解
科学法則は、暗記するのではなく、きちんと理解しよう。暗記と理解は、似て非なるものだ。教科書に書いてある公式を暗記したら、そこからどのような物事にその科学法則が活用できるのか、理解を深めておきたい。
例えば、【大問2】の(問8)を、自信を持って解答できただろうか。電気・電圧・電流の関係において、日本の家庭のコンセントがなぜあのようになっているのか、小学生の理科からでもしっかりと考えられるようになっておきたい。
科学法則がどのように解釈されてきたのか、しっかりと言葉で説明できるようになっておきたい。
生活環境の観察
多くの設問の題材は、小学生の生活環境で出会いそうな物事だ。ここで問われているのは、志望者が生活環境とのやりとりの経験から、理科の知識を深めているかどうかだ。
例えば、【大問5】は、身近にある人体のしくみを題材にしている。正答するためには、科学的な目で、人体を観察した経験が求められる。何気なく普段の食事をしているだけではなく、どのようなしくみで、食事から消化まで実現されているのか、理科の言葉で説明できるように訓練しておきたい。
現代社会は、何気ない暮らしのなかに、いくつもの科学法則がそれとなく潜んでいるので、観察する機会には困らないだろう。実験授業や理科教室も、各地で開催されている。それでも、もし実験の経験が不足していると感じたら、担当の家庭教師に、おすすめの理科の実験教材を紹介してもらってもいいだろう。授業を提供して終わりではなく、子どもの学習状況に合わせて、学習全体を支援できる点に、家庭教師の強みがある。
苦手分野の克服
苦手分野を残さないように、演習の量を確保しておきたい。さらに、演習にはさまざまな教材を用いたい。ひとつの教材だけで学習し続けるのは、おすすめできない。
横浜共立学園の試験において、問われている内容は、いずれも標準的な難易度で小学生の理科の範囲を、逸脱しているわけではない。しかし、1つの知識がさまざまな角度から問われている点に注目しよう。
例えば【大問2】は、決して難問ではない。いずれも、小学生の理科のカリキュラムの範囲内であるが、理科の法則の裏を突いているので厄介だ。あらためて問われてみるとはっとする。
設問の問われ方が変わっても、対応できるだけの演習量が、求められている。特に、テストごとに理科の得点が乱高下し、不安定になってしまっている志望者は気をつけたい。
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2018年度「横浜共立学園中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
試験時間は40分で、得点は100点満点だ。
大問数は5問で、分野ごとに整理して出題される。設問は、短答式と記述式を、中心に構成されている。
記述は長めのものがあるので、しっかりと書く練習を積んでおきたい。
【大問1】小問集合
- 難度:易
- 時間配分:4分
- ★必答問題
内容:理科の知識を、文章の形で問うている。細かな言い回しに注意したい。
形式:一問一答形式だ。試験がはじまったら、まずこの大問から埋めてしまおう。
(3)空気は、圧縮することができる。間違えてしまった場合は、思考力を鍛えておこう。
<時間配分目安:4分>
【大問2】物理(電気)
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
単元:電気・電気回路
内容:電気・電気回路の性質を、ていねいに確認しながら、私たちの生活での電気をのしくみを、理解しようと
している。
形式:仕組みの理解を問うており、計算力はあまり求められていない。
(問2)5Aよりも細かい目盛りを選ぼう。
<時間配分目安:10分>
【大問3】化学(水溶液)
- 難度:難
- 時間配分:11分
単元:酸性とアルカリ性
内容:塩酸と水酸化ナトリウムの実験によって、酸性とアルカリ性がどのように変化していくのか、理解できて
いるかが問われている。
形式:一問一答形式に加えて、記述形式も用意されている。
(2)今年はかなり細かな計算の能力が求められている。小数点以下の2ケタまでの計算が、できるようになっ
ておきたい。
<時間配分目安:11分>
【大問4】地学(天気)
- 難度:難
- 時間配分:8分
単元:天気
内容:地学分野から、天気を中心に出題されている。
形式:一問一答形式に加えて、記述形式も用意されている。
(2)基本的な用語を解答させるものだが、設問分の流れをきちんと踏まえていなければならない。一問一答を
やや変形させた形式だ。
(3)与えられた図では、北が手前に、南が奥に、描かれている。正答できなかった受験者は、注意力が足りて
いない。
<時間配分目安:8分>
【大問5】生物(人体)
- 難度:標準
- 時間配分:7分
単元:人体
内容:人体のしくみを通して、小学生の身近な現象を、理解できているかが、問われている。
形式:一問一答形式に加えて、記述形式も用意されている。
(1)人体の各部を、食事から消化まで、ひととおり理解できていればよい。全問正答できなかった場合は、学
習が荒いと考えたい。
<時間配分目安:7分>
攻略ポイント
いずれの設問も、受験者の思考力を試そうとしている。
これは、単純な暗記ができる記憶力とは、異なる能力だ。一問一答形式の試験で、得点が良くとも、本校の過去問を解き始めたら、急に得点が下がってしまう受験者がいる。その場合は、学習方法が、暗記中心になっていないかを、点検しよう。
本校への王道の学習方法として、科学法則を丸暗記するだけではなく、日常生活のどの場面で、どのように活用されているのか、小学生なりに思考する経験を積んでおきたい。
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