女子Aさんは学ぶ楽しさと余裕を取り戻し、偏差値アップ。和洋九段女子に合格!
担当教師 | 宮廻先生 |
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指導開始 | 小5の4月 |
志望中学 | 未定 |
合格中学 | 和洋九段女子中・三輪田中・和洋国府台中 |
スタート時はどのような様子でしたか?
通っていたサピックスでの成績が思わしくなく、学習へのモチベーションも下がり始めた中でのスタートでした。毎週次々に課される受験算数の単元に苦戦し、また理科や社会の暗記にも苦労していた状況です。
普段は明るく心の豊かな生徒さんでしたが、算数等で問題につまずくと心を貝のように閉じてしまう繊細な面もありました。ご両親様は温かく見守っていらっしゃいましたが、一人目のお子さんならではのご苦労をされた面も感じました。志望校は早い段階で決まり、比較的緩やかな目標となりました。
指導内容を教えて下さい
まず、毎週の単元について基礎基本の浸透に重点を置きました。しかし、塾の課題は生徒さん本人の許容範囲を超えていて、大きなストレスとなっていました。そこでサピックスから日能研へ、また志望校決定後は家庭教師一本への変更をお薦めしてゆきました。
近年は中学受験教材の中に、最初の例題自体が穴埋め式になっていて、基本を自分で考えさせるように作られた問題集が増えています。そうした市販の教材と、私の独自課題、そして計算と漢字という二大基本作業を数多くこなす中で、調子を取り戻してゆきました。音読や書写といった、身体を使う作業も宿題に取り入れると、予想以上の定着を果たせました。また、お母様に対しては、いつも具体的に状況を説明し、不明点が少なくご安心いただけるよう努めました。
入試の結果を教えて下さい
週2回の授業では一時期、主体性を持たせるため、科目も単元も生徒さん自身に選んでもらいましたが、しばらく続けるうちに、ご本人が嫌っていた科目・単元を却って自ら選ぶようになりました。これは大変嬉しい成長でした。生徒さん自身が自分に合っていると感じられる学習環境へと変えてゆくことで、学ぶ楽しさと心の余裕を取り戻してゆけたと感じています。
指導スタート時には、サピックスで偏差値30台もありましたが、6年秋には首都圏模試で偏差値50前後も出るようになり、受験する模試の選定も含め、より良い方向へと変化してゆけました。過去問への熱心な取り組み、また模試での緊張なども、回数を重ねることで克服し、合格への強い意志を感じられるまでになりました。入試結果も、受験した3校全てに合格出来ましたから、大変充実していました。