中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策

A君は暗記から脱した解法を身につけ、慶應中等部に合格!

山野先生
担当教師 山野先生
指導開始 小6の10月(大手S塾から家庭教師へ切り替え)
志望中学 慶應中等部・ 慶應湘南藤沢
合格中学 慶應中等部・ 慶應湘南藤沢・逗子開成

スタート時はどのような様子でしたか?

サピックスに通い、元々は算数が得意だったというA君。ところが、6年の夏休み前頃から算数の成績が急降下。他の教科も成績がふるわず、クラスがかなり下がってしまった模様。夏休みが終わり秋になっても成績回復の兆しは見えず、塾の先生との相性も合わなくなってしまったとのこと。ここで思い切って、全教科とも家庭教師のみに切り替えて再スタートを決意したそうです(私の担当は算数のみです)。

明るい性格のA君ですが、志望校に合格するという気持ちは非常に強く、体験授業でも意欲的に問題に取り組んでいました。スタート時の模試の成績や過去問の出来具合は決して良くはないけれど、この強い気持ちを最後まで持ち続けることができれば、状況は好転するだろうと思わせてくれました。

指導内容を教えて下さい

A君の成績が下がってしまった原因は、知識の詰め込みすぎによる混乱でした。少しでも楽に解くために工夫することも大事ですが、意味を考えずに解法を暗記してもうまくいきません。うまく解こうとする意識が強すぎて、逆に本質を見失っていましたので、まずはシンプルに解くことを心がけてもらいました。

問題文に書いてあることを素直に図(線分図や面積図)で表してみる。あとはA君の好きなように解いてもらいました。好きな解法で解いて構わないが、必ず解法をA君自身が説明することを徹底しました。このようにすると、問題文を整理し、自分が何を求めたのか確認しながら解くようになっていきます。

望ましくない解き方をした際は指摘しますし、いくつか解法が考えられる場合は、それぞれの解法を比較するなどはしますが、極力自由に解かせることを重視しました。その結果、シンプルで無駄の少ない解法で解けるようになっていきました。これこそが、暗記から脱した上手な解法だといえるでしょう。

ここまでくれば、あとは志望校に合わせて演習を積めばよいだけとなります。

入試の結果を教えて下さい

私の指導開始時は、S塾の模試で偏差値43でしたし、過去問も2~3割程度しか正解できていない状況でした。とはいえ、基礎が全くできていないというよりは、混乱している状態です。各分野を丁寧にやり直すことで、混乱から解放してあげることができました。その結果、指導を始めてしばらくの間は、私の教えた分野は正解できるが、そうでない分野は相変わらず解けないという状況になりました。

A君自身も少しずつ手応えを感じるようになり、とにかく算数をがんばるようになりました(ご家庭からのお話によると、時間さえあれば算数の勉強をするようになったとのことです)。努力した分だけ、実力がついていくのを実感できるようになったA君も、算数が楽しくなったのでしょう。その後も順調に力をつけていき、過去問でも慶應中等部・慶應湘南藤沢ともに8割以上得点できるようになりました。

結果は、慶應中等部慶應湘南藤沢の両校を含む受験校全てに合格できました。

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